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底辺不良中学時代 (8)

 学年【副主任】が怒り狂っているのを見て、

私の妄想は、

さらに膨らんだ。

(F中へ転校したら、

もう勉強しなくても良いな。

徹底的に暴れるか?

俺が転校して来たら、

不良連中が大騒ぎするんだろうな?)

そして、

(そのヤベー奴が、

いきなり模試で一番を取ったら、

皆、驚くんだろうな?)


 話はズレるが、

この時代の教師は、

業者と完全に癒着していた。

だから、

月に一度、

日曜日に業者模試が学校で行われていた。

試験監督は担任の教師。

業者の夏季講習や冬季講習も、

学校で担任が受け付けていた。

これには、

業者が、

元々、

レッドパージで退職させられた元教師達なので、

御仲間救済の意味が。

さらに、

この時代の教師は、

アルバイトをしても良かった。

それが禁止されたのは、

それから三年後だったと思う。

その禁止された前年に、

山田か○ちが亡くなった。

山田○まちを有名にした美術教師は、

他校の教師をしていたり、

絵を売っていたり、

幅広く経済活動をしていた人らしいので、

たぶん、

アルバイト禁止後に山○かまちが亡くなっていれば、

彼は無名のままだったろう。


 ついでに、

F中の不良連中とは、

高校へ入って、すぐに知り合いになった。

高二の九月くらいだったか?

停留所でバスを待っていたら、

ママチャリでバスを追いかけるキチ○イが見えた。

そのキ○ガイとは、

それよりも二~三ヶ月前に揉めた事が有る。

そいつは、

他の市の工業高校へ通っていた。

そのキチ○イが追いかけていたのは、

F中の不良連中の頭。

バスが停留所に停まると、

ドアが開いた。

キ○ガイが階段を登ってバスに乗ろうとすると、

F中の不良連中が、

数人掛かりでキチ○イを蹴り落とした。

その当時は、

身障者への配慮など無いので、

ノンステップバスは無い。

キ○ガイが道路へ落ちると、

そのタイミングでドアが閉まり、発車してしまった。

バスの運ちゃんは、

面倒事に巻き込まれたくなかったのだろう。

バスが去った後、

そのキチ○イが私に、

「お前なら、

アイツの事知っているよな!」

私は、

この『お前なら』という言葉に無茶苦茶弱い。

「農業高校の奴だ。

アイツは確か?

ヤクザになったはずだが、

まだ学校に通っていたのか」


 話を戻すと。


 私はバス通学をしていた。

隣の附属中学や附属小学校には、

市外の生徒も通っていたので、

底辺不良中学は、

交通の便が非常に良かった。

バスで通うのなら、

F中という選択肢は無い。

ちなみに、

私が使っていた路線バスにも、

附属中の女子生徒が二人乗っていた。

その内の一人から、

それから三年後に、

「日の丸・君が代の強制に反対して、

校長室へ怒鳴りこんだ」話を聞く事になる。

路線バスの中だった。


 (F中への転校はマズいな)

と思っていると、

チャイムが鳴り、

生徒総会は終了の時刻となった。

「昔は貧乏で服が買えず、

制服が出来た時は、

どんなに嬉しかった事か!」を繰り返していたオバチャンは、

話すの止め、

学年【副主任】も、

私の所から去って行った。

先生達は、

「何故?

突然、自由が奪われたんだ?」

には、

一言も答える事無く、

逃げ切った。



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