表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/28

【共通一次試験】 (7)

 【日本人から基礎的数学力を奪う】具体的な方法だが、

それは、

記述式からマーク式に変えるだけで、

かなりの効果を発揮する。


 高校レベルの数学だとね、

マークにしちゃえば、

無茶簡単なんだよ。


 例えば、

第十四話で書いた、高校生の時に父から尋ねられた問題


 X+Y+Z=1の時、


 √X+√Y+√Zの最大値を求めよ


だけれども。


 XとYとZが平等だからね。


 X=2Yが答になるなんて、

不自然なのよ。

だから、

X=Y=Zを代入すれば、

マークだったら、暗算瞬殺で終い。

でも、

記述式なら、

X=Y=Zを証明する必要が。


 もう一つ、『なろう』で見つけた問題。


 ① S=180-P


 ② S=2(P-t)


 ①、②の時、

Stが最大となるtを選べ。

選択肢は、

『50、60、70、80、90』の五択。


 実は、

この問題は、元々、経済系の問題なので、

記述式なら、

①と②の式を書いた時点で点数が貰える。

でも、

マークだから。


 そして、

そこから先は、単なる算数の問題。

五つの選択肢を代入して、

最大となるtを探し出すだけ。


 まぁ、

「それじゃあ面倒臭過ぎる!」

と言う人は、


 ①×2+②を暗算して、


 3S=360-2t


 S=0を代入して、t=180


このtの値の半分の90が答となる。

これも、

マークなら、暗算瞬殺。


 何をしたのか?

と言うと。


 実は、

この問題、『O氏』の所からパクって来たのよ。

『O氏』からの感想返信で、

 「チミは二次関数のグラフでも書いて頂点を求めようとしたのかね?」

と書かれていたのには、

笑った。

その前の

 「二次関数の頂点の求め方を、【調べる】」

に、

衝撃を受けていなかったら、驚いていただろう。

(えっ?! そんなの【調べる】なんて、聞いた事ねーよ)

私が生きて来た世界では、

二次関数の頂点の求め方を知らない人は、

さすがに、いなかったので、

それを【調べる】なんて発想は、

思いも寄らなかった。

明らかに、

『O氏』は、

私とは別の次元を生きている。


 もう、

お分かりの様に、

私はグラフを利用した。

Stという積の形なので、

最初から因数分解されている。

因数分解の特徴は、

横軸を取る場所が判る事。

この問題では、

常に原点を通る二次関数なので、

答は、

他の横軸切片の半分。


 話はズレるが、

『O氏』は、

クイズを出題されて、

問題集の模範解答を写してしまったワケだが、

ネットなんだからさ、

カンニングは、当然、OKでしょ。

でも、

あくまでも、「自力で解いた!」と主張したいのなら、

模範解答を探す時に、

これを考慮に入れた方が、

良いよ。


 問題集の模範解答は記述式用に書かれている。


 ついでに、

問題集の模範解答の一般的な特徴は、


1 模範解答を読んでも理解出来ない人のために、

回りくどい解方が取られている。


2 コピーされた時に、

著作権侵害を主張出来る様に、

ダサダサな解方が取られている。


3 大学だと、

その解方自体に、

意味や慣習が有るので、

面倒臭くても、その解方を使う。

私のイメージだと、

微積が使われる事が多い。


 『O氏』が写した模範解答も、

これらの特徴を備えていたので、

『O氏』に尋ねてみた。

「二次式の最大値を出すのに、

微分を使うのは、

経済学の伝統ですか?」


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ