この頃、日本衰退化計画が始動していた (3)
母の葬儀で、
母方の従兄弟達と会った。
私は、
従兄弟の中では、
飛び抜けて若い方なので、
付き合いは全く無い。
大体の人とは、
会わなかった期間が、
四十年以上も有る。
でも、
私がホストなので、
何でも良いから話題を振っていかなければ。
その中で、
従姉妹が一番食い付いて来たのが、
『山下二世』だった。
『山下二世』とは、
底辺不良中学内で、
素手で喧嘩して、唯一私に勝てる存在だ。
その『山下二世』を持ち出すと、
「高校の時、
『山下二世』の御母さんが担任だったのよ」
七十歳くらいの従姉妹が、
喜んで話し始めた。
「その『山下二世』の御母さんの妹さんも、
やっぱり先生をしていて、
その人に紹介されて、
結婚したのよ」
そう。
昔の教師は、
結婚相手までも紹介してくれた。
もちろん、
無料で。
もし、
この頃、
教師の左遷が、
特に、農業や工業、商業高校などの実業高校の教師の転任が始まら無かったら、
今頃、
結婚紹介会社が、
【銭儲け】をするのは、
難しかっただろう。
なにしろ、
仲介に入るのが担任の先生だから。
見合い相手が、どんな人なのか?
元々、知っていて、
条件にピッタリと合った相手を見つけて来る。
だから、
現在の婚活の様に、
時間と資金の両方を大量に無駄使いせずに済む。
その分、子育てに投資出来るのだ。
【日本の少子化計画】は、
1970年頃には、既に有ったらしいが、
まさか! こんな手を使って来るとは!
その頃の実業高校の卒業生は、
ほとんど地元に就職していた。
具体的には、
NTT、JR、日本郵政、市役所、銀行、証券会社、
今だったら、
どれも大人気の就職先だ。
NTTなんかは、
世界一の大企業だった時も。
それに、
大企業の大工場も、大体の地方に在ったので、
そこにも。
話はズレるが、
私の知り合いに、
高卒でNTTの部長だった人がいる。
電電公社時代に入社して、
組合運動をしなかったのだろう。
あの頃は、
電電公社も国鉄も労働組合が強かったからね。
これらの【民営化】は、
『【日本人の財産】を、
極一部の金持ち、つまり【外国人に売り渡す】のが最大の目的だった』
とは、
思うが、
労働組合運動潰しも狙っていたのだろう。
本当! 日本人の適達って、徹底しているよな!
話を戻すと。
こんな状況だったので、
実業高校の教師を永年続けていれば、
就職先も結婚相手も紹介する事が出来る。
私の父は、
女子校の教師だったので、
結婚関係の依頼が、よく来ていた様だ。
相手を紹介する他には、
お嫁さんの素性調査とか。
これは親御さんからが多い。
この時代は、
個人情報保護という発想すら無いので、
露骨に行われていたらしい。
話は、またズレるが。
阿○総理は、
『昭○夫人が高校時代に何をしでかしたのか?』
知っていたのだと思う。
学校関係者のルートを通って、
簡単に伝わったハズだ。
それでも結婚せざるを得なかったのだから、
そりゃ、
ネトウヨに妬まれないわけだ。




