制服や髪型に対する規制の背景 (2)
中三に成ると、
私が通っていた底辺不良中学は、
突然、変化した。
それは、
1 主任制度が出来た。
2 給食が始まった。
3 服装や髪型に対する規制が強化された。
そして、
これは、
比較が出来ないので、
私の誤解なのかも知れないが。
4 底辺不良中学なのに、
受験の結果を気にする教師が現れた。
中三の六月だったか?
私は問題を起こし、
父と共に校長室へ呼ばれた。
話し合いが終わり、
父が先に帰ると、
生徒総会で、
「F中へ転校しろ!」と切れていた学年【副主任】が、
私にこう言った。
「△△(注、私の苗字)!
今年の我が校の受験の成否は、
全て、お前にかかっている。
お前がトップを独走する事によって、
皆を引っ張って行って欲しい」
それを言われて、
(NとAが居るのに?)
正直言って、
中学生の頃は、
Nの方がテストの成績は良かった。
話はズレるが、
学歴というものは、
本当に恐ろしい。
自分の事を知らない人達に学歴で判断されても、
何とも思わないが、
それを身近な人間にやられると。
同窓会では、
私がトップを独走していた事になっている。
事実を知っているはずなのに。
話を戻すと。
(生徒の受験の合否なんて、教師には関係無いじゃん!)
と、
思っていた。
父が左翼教師だったので、
私の家には教職組合員名簿が有った。
それには、
県内の全公立小中高校の校長以下、全教職員の個人情報が載っていた。
個人情報保護という発想自体が無い時代なので、
全教職員の住所、氏名、年齢、電話番号、
そして、
ランクが書かれていた。
何のランクなのか? と言うと。
巻末の給与表と対照すれば、
給料が判る仕組みになっている。
だから、
私は、
自分が教わった先生の給料を、
全部知っていた。
また話はズレるが。
日本人の敵達が、
公務員や教職員を攻撃するのは、
公務員や教職員の給料が公開されているから。
具体的には、
この給与表の存在である。
日本人の給料を決めれる立場の人、
つまり、
経営者は、
実際に社員の給料を考える時には、
参考となるデータが欲しい。
特に世間の相場が解る様な。
今は、
大企業なら自社データを持っていて、
中小零細なら、
業者から教わっている様だが。
でも、
結局、そのデータの大元になるのは、
タダで手に入る、この給与表だ。
公開されているのに、
それを活用しない馬鹿はいない。
日本人の敵達が、
一生懸命、公務員叩きや教員叩きをするのは、
それが、
日本人の給料を下げる最も手っ取り早い手段だからである。
公務員の給料が下がれば、
それを参考にして、
民間の給料も必ず下がる。
誰が? 日本人の敵で、味方なのか?
御間違え無きよう。
話を戻すと。
生徒の受験の成否は、
教師には、何の影響も及ばさないハズだった。
だって、
もし、
そうでなければ、
戦前から有った公立学校の不正入試を、
止めたりしなかっただろうから。




