友達んちで遊ぼう!(2)
「ボロいなお前んちぃ!!」
「壁スカスカ♡」
「シュンタ、おめえ大変なとこに住んでたんだなぁ……」
「まあなー、でも結構快適だべ?ほら、『住めばナマコ』って言うだろ?」
「違うぞシュンタ!『住めば十八番』だ」
「ちげーだろ清花、『住めよ琵琶湖』だ」
「……『住めば都』だよ3人とも♡」
「……そんなことはどうでもいいんだべ!さ、中入ってくれ!」
「おう!ことわざなんてどうでもいいよな!」
「ああ!こんなの覚えてても何の役にも立たん!!」
「3人よってもザコの知恵……(小声)」
「なんか言ったか美代」
「ううん、新しいことわざ思いついただけだよ清花ちゃん」
「そうか」
「それにしても鏑木、お前よお、何でこんなボロ屋に住んでんだ?」
「そうそう、自然が周りにあるっつったって、もうちょっといい場所あったろ?」
「いや〜それがよ、不動産屋さんにここがオススメです!!ってメチャクチャ言われてよ〜」
「えっ」
「オラも『ちょっとボロくねえか?』って聞いたんだけど、『人間も外見より中身でしょ!』って言われたら納得して買っちまった!その分安かったしな!」
「ええ……」
「ほら、みろよ!トタン屋根が少し穴空いてるけどこれは日当たり良好の証拠だってよ!他にも自然豊かだから、野草とか食べれば自給自足困らないって!それに都会の人ってまずはこういうボロ屋から始めて、最後はタワーマンションの最上階まで上り詰めるもんだって不動産の人言ってたべ!!こんないい家に住めるなんて、オラ幸せもんだぁ……」
「ええぇ……」
「まあ、値段はそこそこしたけどよ!将来への投資って考えれば……」
「鏑木、鏑木。」
「ん?なんだよ」
「お前騙されてるよ」
「……はっはっは!まさか!何を言うべ!」
「アタシもカナタと同感だな。お前とんでもなくぼったくられてんぞ」
「♡をつけられないくらい笑えない(真顔)」
「えっ……嘘……だろ?たしかに街にはこんな家ねーなって思ってたけど……」
「うん、そりゃ無いよ。こんなボロくて立地がクソな家、誰も買わねーもん……」
「しょ……ショックだべ……知りたくなかった真実……」
「今からでも遅くねえからさ、引っ越せば?」
「うーん……でもよ、金がねえんだよなぁ。この家買うのにだいぶ使っちゃって……」
「いくらよ」
「月々4万の賃貸を毎月ウチにくる不動産の人に払ってるからえーと……」
「はい詐欺でーす!!!ぼったくりもそこそこ!!!」
「マジかぁ……」
「しかし、その悪徳不動産屋に腹が立つな。何も知らねえのをいいことにシュンタからこんなに搾り取るなんて」
「うん、俺も同感だな。ここは一つ……策を練ってみるか」
「何するの?」
「仕返しだよ仕返し。シュンタ、その不動産屋の名刺か何かあるか?」
「おお、あるべ。確かそこらへんに──あったあった。これだべこれ」
「『どんな物件でもお探しします ブラック不動産 佐木 巣流男』……よし、こいつに一泡吹かせてやろう。みんな、協力してくれるか?」
「いいぜ、ダチのためだ!」
「了解♡悪は滅びよ♡」
「うぅ〜みんなありがとうだべ〜、オラもできる限り協力するべ〜」
「そんじゃ鏑木、この佐木は今月いつくる?」
「毎月の第3金曜日だから、来週くらいだべ」
「じゃあそれまでに作戦を練るか……」
こうして、不動産屋を倒す戦いが始まったのである……。




