表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
294/295

293、エピローグ

 私とラファエルが15歳になって三ヶ月がったった。


つまり私とアレスが結婚してから三ヶ月がたったと言うことだ。


 新婚なので超ラブラブ生活、いや、新婚じゃあ無くなってもラブラブでいようね。とりあえず目標はお父様とお母様かな?だってあの二人はずっとラブラブだから……



 チーズケーキ屋さんも無事に開店し順調に生活しています。



ーーーーーーーーと、言いたいところだが……



 現実はそう簡単にいかない!


チーズケーキ屋さん開くにしたって誰がけーき作るん?


と言う事で私とアレスのチーズケーキ作りの修行が始まった。


まずは誰かにケーキの作り方を教えてもらわないとだ。


ルカレリアの料理長ザックさんに教えて貰うことになった。


ザックさんは転位魔方陣を使って毎日通って来てくれてケーキ作りを教えてくれる。


 私とアレスが前世で行ったお店の物を再現しようとアイデアを出したりいろいろやってみたが”売り物”となると結構難しい。


 そしてザックさんの貸し出しをしているのだからアレスは迷宮で働くようにお父様から要請があり、結局アレスは迷宮調査団に参加することになった。


 毎日いってらっしゃい、とアレスを送り出し、


私はザックさんとケーキの試作品を作っていた。


そのうちラファエルが何故か参加して、何故かサクラコも手伝いに来るようになった。


 ラファエルは迷宮調査団に少し参加していたが、こっちの方が面白そうだと思ったようだ。

 たぶんケーキが食べたいだけだろう。


 サクラコはお母様から店が開店したら手伝うように言われて来てくれているらしい。

 勿論手伝うのはサクラコの希望もあってのことだ。

ありがたいです。


 でもサクラコいくつになった? 22歳?

おうちに戻らなくていいの……?  サクラコは一応婿探しの旅に出た事になっているんじゃ? と聞いてみると


「陛下の側室ってどうやったらなれますかね?」

超真面目な顔で聞かれた。


 相変わらずのお父様狙いか!

そもそも募集してないよ!!


 二度目の世界でもサクラコは変わらない。

きっと皆そうなんだろう。


「サクラコ、お父様はあきらめて……そこにいるラファエルはどう? フリーだよ」


 ちょっと他に目を向けさせようとしてみる。

ラファエルは一応お父様の子供だけあって見た目は良い。中身はちょっとアレだが……


するとサクラコは「ラファエル様カッコいいけど……何か違う」と言った。


うーん、難しいですね。

 顔が良いからとか、フリーだからって言うだけでは乙女の恋心にピクリと来ませんか……


「若いんだからこれからはいくらでも出会いはあるわよ!」

ザックさんが言った。


 ザックさんは見た目ゴリマッチョのおネエだ。


 最初はおネエ言葉にビックリしたがとてもいい人だ。

さすがにバーン先生のお相手だ。


 どうやらアレスは目覚めた当時ルカレリアでフェルとザックさんのラブラブを見てしまい、以後フェルに話しかける勇気が無くなっていたらしい。



 ケーキの試作品がいっぱいあるので、無料試食で店頭でケーキを配ってみた。お客さんがザックさんを見てこの店はおネエの店だと思いクチコミで新しいお菓子やさんはゴリマッチョのおネエの店だと広がってしまった。

とんだ誤解だ。


 開店前から何か違うインパクトを与えてしまったらしい。


本当にちゃんと開店出来る日が来るのだろうか……




 今日も朝起きるとアレスがいて、おはようの挨拶をして一緒に朝食を食べる。


 朝御飯はルカレリア城からの差し入れを断っているので私が用意と思っていたがアレスはいつも手伝ってくれる。本当に良い旦那さまだ。


 いってらっしゃいのキスをしてアレスを向かいのルカレリア迷宮調査団の詰所に送り出すと、隣からラファエルがやってくる。


 その後に来るのが、ザックさん、サクラコ、という流れが最近の当たり前となった。


ケーキを作りながら窓の外を見ていると街を行き交う人が見える。


 活気に満ちた街だ。

建物も崩れていないし水路も美しくたくさんの水が流れ、緑も多い、そんな美しい街の中に沢山の人が住んでいる。


 一度目の世界のエターナルはそれなりに人は住んでいて、活気のあるところもあったと思っていたがやはり今の街を見るとあれは滅びに向かっている国だった。


 屍国だったエターナルはもうどこにも無い。



 今日も元気になった街で私達も元気に生きていく。


もう二度と恐ろしいことが起きない平和の世界が続く事を祈って……




                           END
















これで「屍国のお姫様」は終了となります。

拙いところもあったと思いますが、最後まで読んでくださった方々ありがとうございました。


挿絵(By みてみん)


全体のお話長さは思っていたより50話くらい少ないです。


初小説なので好き勝手やろうと思ってましたが、当初の予定のアレスの復活までの闇部分と最後の方の一度目の世界の三将軍との闘い等カットした結果、アレスが影の薄い子になってしまいました。


沢山の小説の中から見つけてくださり読んでくださった方々に感謝です。

本当にありがとうございます。


アレスは捨て子でどこから来たかとか

転生前の話とか

書こうと思えばまだまだあるのですが

ひとまずおしまいです。


続きをいつか書きたいです。 


※イラスト置き場消しました。

ごちゃごちゃしてきたので新たに作ろうと思っております。

FA下さった方ありがとうございました(。-人-。)












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ