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246、お外にデート

 翌朝目が覚めるとアレスがいた。


 半分回復したのだろうか? 昨日より元気そうでニコニコしている。


「おはようリリア。今日もデートしようね」


アレスがにっこり笑う。

城壁デートはとんでもないことになってしまったので今度は普通デートを希望します。


「支度が終わったらフェルの地下室に来て、待ってるよ」


「え? そう言われても勝手にいなくなる訳にいかないし……」


「大丈夫、ロイド(お父さん)の許可はとってあるよ。そこは押さえとかないとだからね」


さすが手回しがいい。

そうなんだ。よくロイドが許可を出したな……まあ、近場だったらいいのかな?


 朝の準備はサクラコが来た。


「いいな~姫様。勇者様とデート……」


言いながら一緒に動きやすそうな服を選ぶ。


「何でサクラコが知ってるの?」


「だって勇者様、朝私たちが朝食をとっているときに来ましたから……」


そうだったのか、


「マルタさんが張り切ってお弁当を作ってますよ」


「え? お弁当まで持たせてくれるの?」

スゴいな、これがみんなの公認の力か……

アレスの根回しか……


「どこに行くんですかねー?羨ましい……ロイド様も一度くらい私とデートしてくれないですかね? どう思います? もう顔を見るたび国に帰れですから……」


そうね、国に帰った方がいいよ、と言えず。


「ロイドが片眼になっちゃったけど気にならないの? おうちの後継ぎが欲しいならちゃんと両目揃ってる人の方が良くないの?」


「姫様は分かってませんね~! 片眼でもロイド様ならお釣りが来ますよ!」


あ、そうですか。

サクラコは頑張りやさんなのに間違った方に頑張りそうで怖い。


 やっと洋服を決め着替えようとするとマルタがバスケットを持って現れた。


「だめーーーーーー!! そんなかわいくない格好はだめーーーーーー!」


マルタが叫んだ。


 かわいくないですか?

動きやすそうなブラウスとスカートを選んだんですが……


「せっかくのデートですよ! とってもかわいくしていかないと!」


私とサクラコ(私たち)女子力低かったですか?


マルタが手早く洋服を選び直す。


「マルタ、動きやすい格好を……」


「大事なデートですよ! ワンピースの中にこれを履けば大丈夫です」


マルタが白のフリフリドロワーズを出してきた。


かわいいけど子供っぽくない?


まあ、ムリして大人っぽくしたら変だけど……


 エメラルドグリーンのワンピに白のエプロン、ドロワーズにハイソックス。

そして仕上げに大きなリボンをつけたら出来上がり!


ちょっと不思議の国のアリスっぽい?


かわいい支度が出来ました。


「ありがとうマルタ! スッゴクかわいくなった!」


「かわいいです! 姫様! マルタさん今度私の服も選んでください!」

サクラコも誉めてくれた。


お弁当のバスケットをマルタから受け取り出発!


マルタ、ありがとう!








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