第5話「私、愛し子マーク付きになりました」
今回は夢の中で女神ルミエールが登場します!
ミレイがなぜ異世界に来たのか? 使命があるのか?――その答えは、まさかの……!?
テンション高めな女神のやり取りを、ぜひ楽しんでください
「……どうして、私なんですか?」
夢の中、目の前の女神ルミエールに思わず問いかける。
すると彼女はキラキラとウィンクしながら、両手を広げて宣言した。
「私ね! 気に入った子を幸せにするのが趣味の愛の女神なの☆
ミレイちゃん、いつも頑張ってきたじゃない? だからご褒美に――素敵なオジサマプレゼント的な?」
「え? し、使命とかじゃないんですか? それにオジサマプレゼントって……」
頭に疑問符がいっぱい浮かぶ。
ルミエールは「もう〜」と頬をぷくっと膨らませて、ひらひらと指を振った。
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜。ミレイちゃん、年上の男性に甘やかされたい願望あるでしょ?
なので理想の人をマッチングしました! 特に使命とかはないかなー。
あ、でも私の“愛し子”ってコトで、この国にいるだけで国は栄えるよ! ほら、胸元に愛し子マークつけとくネ!」
そう言うと、胸元に小さなハートの模様がふわっと浮かんだ。
「えっ……? 確かに、公爵さまは私の理想のタイプだし……現代に特に未練もないけど……」
思わず胸に手を当てる。
仕事ばかりで、気づけば友達とも疎遠になっていた。
母は再婚して新しい家庭をもち、今は幸せにしている。
……私がいなくても、大丈夫。
それに、正直――公爵さまには一目惚れだった。
ルミエールは満足そうに頷き、ぱんっと手を叩いた。
「だったら何も問題ないじゃない? 何を迷うことがあるの?
異世界の恋愛、楽しんじゃって☆」
その言葉を最後に、女神はきらきらと光に溶け、姿を消していった。
残された私は、胸の高鳴りを抑えられずにただ呟く。
「……ご褒美、か。……オジサマプレゼントって……」
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女神ルミエール、思った以上に自由な愛の女神です(笑)
使命や壮大な役目なんてなく、まさかの「オジサマプレゼント」宣言。
ミレイの胸の内が少しずつ整理され、公爵さまへの恋心が強まっていきます。
次回は、夢から覚めた後――胸元の“愛し子マーク”が現実でもどうなっているのか?
そのあたりに触れていく予定です。お楽しみに✨




