第2話「異世界で理想のオジサマに出会いました!」
今回は、ミレイの「心の奥」に少し踏み込んでみました。
普段はしっかり者で、周りから頼りにされる彼女。だけど、本当は――。
そんな彼女の隠された願望と、異世界での胸キュンな出会いをお楽しみください!
私、佐神ミレイ。二十五歳、OL。
幼いころに父を亡くし、母を支えるために“しっかり者”を演じてきた。
周囲からは「頼れるお姉さん」と言われ、年下の男の子たちにモテたこともある。……まぁ、自負してる。
だけど――本当の私は少し違う。
父の面影を追うように、どこか年上の男性に惹かれてしまう。
気づけば枯れ専気味で、心の奥には「いつか素敵なオジサマに甘やかされたい」なんて密かな願望まで持っていた。
そんな自分を隠しつつ、日々を過ごしていたある夜。
残業帰りで疲れきった足取りのまま、「はぁ……もうちょっとで家なのに……」とため息をついた瞬間――。
眩い光に包まれ、気がつくと私は異世界の庭園に落ちていた。
恐怖と驚きで声も出せずにいた私を抱きとめたのは、威厳と落ち着きをたたえた一人の男性。
その腕は温かく、力強かった。
「大丈夫か……?」と低く響く声に、胸の奥がじんわりと熱を帯びる。
見上げた瞬間、私は恋に落ちた。
これほどまでに理想に近い人が存在するなんて。
父のような包容力、夢に描いたオジサマそのもの。
あぁ……これから私はどうなってしまうの――?♡
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読んでくださりありがとうございます!✨
今回は、ミレイ自身の心の奥、そして「年上の男性に甘やかされたい」という隠された想いを掘り下げてみました。
異世界で出会ったアレクセイは、まさにその理想像。これから二人がどう関係を深めていくのか、ドキドキと一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!
次回もぜひお付き合いください。




