表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/34

第15話「寂しかったです……アレクセイ様に抱きしめられて」


馬車で王城を訪れたミレイ。庭園で王子フェルナンドに褒められ、少し気まずさを感じつつも館へ戻ると、待っていたのは、普段は冷静な心優しいアレクセイ様でした。


甘えた声を漏らすと、思わぬ豹変が……!

甘々でドキドキな館での再会シーンをお楽しみください。



館に馬車が到着すると、門の近くでアレクセイ様が待っていた。

先に知らせを受けていたのか、心配そうな表情で、少し駆け寄るようにこちらを見つめる。


「具合が悪いと聞いたが……大丈夫か?」


その優しい気遣いに、ミレイの胸はじんわり温かくなる。

安心と、さっき王子のそばにいたことで芽生えたもどかしさが重なり、思わず甘えた声で口を開いた。


「アレクセイ様と離れてしまって、とーっても不安でしたわ……凄く寂しかったです……」


言いながら、ミレイは勇気を振り絞ってアレクセイ様に抱きついた。

大胆すぎたかしら、と見上げると、普段の冷静さとは真逆の、赤くなったアレクセイ様の顔があった。


――あれ、これはどういう反応?


迷っている間に、アレクセイ様は力強く抱きしめ返し、頭を優しく撫でる。

「そ、そうか……寂しかったのか。すまなかった」


普段は絶対に見せない感情が、今だけは溢れ出しているようだった。

驚きつつも、ミレイはその温もりに身を任せる。


さらにアレクセイ様は、そっと足元に手を回し、ミレイをお姫様抱っこした。


「きゃっ! アレクセイ様?」


館の奥からこっそり見ていた使用人やマリー様も、思わず目を見開く。

赤くなりながらも、抱きしめ続けるアレクセイ様と、甘えたまま顔を上げるミレイ。

そのまま二人は、静かに館の中へと運ばれていった。



---


王城での出来事を経て、少し気まずさを抱えながらも館に戻ったミレイ。

そこで待っていたアレクセイ様の温かい抱擁に、思わず心が溶けてしまった……。


甘えた声に応える豹変ぶりと、お姫様抱っこ。

甘々でドキドキな館での再会シーンをお楽しみいただけたでしょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ