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終章 帰ってきた日常①

 次の日の学校はいつもと変わらない日常を催していた。

 校内では特に怪しい噂話もなく、奴隷として操られていた生徒たちも、何事もなかったかのように友人と談笑していた。中にはケガを負っていた者もいたが、特に気にしているようには見えなかった。

「…………」

 孝二は不思議でならなかったが、こういった情報操作もCWAの仕事だと真から教えられた。

 鍵山の処遇はどうなったのかは聞かされなかったが、

「大丈夫。もう彼は君の前には現れないよ。永遠にね」

 という緋川の言葉に安堵すると共に、どこかうすら寒さを感じた。


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