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66 サブタイトル

 サブタイトルというのは、エピソードの顔というべきものです。

 テレビ番組──なかんずくアニメや特撮では、サブタイトルを聞けばどの番組のどの話かまでわかることもあるくらいです。

 「仮面ライダー」では恐ろしくストレートで、1話が「怪奇蜘蛛男」、2話が「恐怖蝙蝠男」みたいに、その回の登場怪人の名前がついている場合が非常に多いです。どうでもいいけど、漢字が難しすぎです。

 「ウルトラマン」だと、1話が「ウルトラ作戦第1号」と、わけがわかりません。

 一応、本編中でムラマツキャップが「ウルトラ作戦第1号、開始!」とか言っていますが、番組開始時点で既に存在している科学特捜隊で「何が第1号なの?」という疑問が生まれます。

 これはもう、新番組の賑やかし以上の意味はないでしょう。

 「ウルトラマン」にも「悪魔はふたたび」とか、ちょっとかっこいいサブタイトルもあるんですけど、内容は、封印されていたアボラスとバニラが復活して暴れるだけで、いつものお話と大した違いは感じられません。

 「来たのは誰だ」「人間標本5・6」とか、微妙なサブタイトルも多いです。




 「ウルトラマンティガ」は、1話が「光を継ぐもの」で、イーヴィルティガ登場の44話は「影を継ぐもの」、「ウルトラマンダイナ」1話が「新たなる光」で、最終3部作の1つめが「新たなる影」です。


 「おジャ魔女どれみ」シリーズの最終回は、1作目が「さよならMAHO堂」、「♯」が「さよならハナちゃん」、「も~っと!」が「さよなら魔女見習い」、「ドッカ~ン!」(実質最終話)が「さよなら、おジャ魔女」と、統一されています。




 まぁ、サブタイトルに拘って中身が疎かでも困っちゃうんで、それはそれでいいんですけど。

 番組として統一感を出すためか、サブタイトルに一定のルールを決めている番組も結構あります。

 たとえば「激走戦隊カーレンジャー」だと、自動車関連の言葉を入れるというルールがありました。

 ブルーの誕生会を企画して、本人に内緒にしているせいでブルーが疎外感を感じる「(ブルー)は進入禁止!?」とか、イエローとピンクがケンカしてすれ違う「わたしたち…一方通行」とか、ピンクがダイエットする「嘆きの重量オーバー」とか、うまいものがいくつもありました。

 「秘密戦隊ゴレンジャー」でも、サブタイトルに5人の色をどれか入れるというルールがありましたが、正直、無理矢理感が否めませんでした。




 タカラの勇者シリーズだと、最終回のサブタイトルに主題歌のタイトルや歌詞を入れることが多いですね。

 「伝説の勇者ダ・ガーン」の「風の未来へ」、「勇者王ガオガイガー」の「いつか星の海で」とか。

 面白いのは、「黄金勇者ゴルドラン」の「冒険が始まる」でしょうか。

 OPのあたまの歌詞ですけど、冒険の旅のラストで「冒険が始まる」ですよ。

 実は、この回は未見なんですが、“1つの冒険が終わって、新しい冒険が始まる”的な雰囲気が見えますね。鷹羽は、そういうノリ大好きです。

 「ゴワッパー5 ゴーダム」でも、戦いを終えてゴーダムと基地に別れを告げたゴワッパー5の5人が、「次の冒険が待ってる!」と、先に進むのもらしい(・・・)と思います。




 個人的に気に入っているのは、漫画「マップス」の「あらゆる敗北という名の…」と、その次の「敗北のその後で」です。

 伝承族との決戦の序盤で、リプミラ号が破壊され、ダードがジェンドラドウに胸を穿たれ、敗北感満載の話の後、リプミラは地球製のコピー・リプミラ号に辿り着き、ダードは立ち上がり、主人公ゲンはクローンラドウと戦い…と反撃の準備が進んでいきます。

 実は、これ以降、リプミラはずっとコピー機に乗っているんですよね。

 コピー機をベースに、新たな自分の機体としてチューンナップしているというか。

 敵の強さと、主人公側の強かさとかうまく描かれていて、サブタイトルもそれに合わせているという、いいものでした。




 「仮面ライダークウガ」では、サブタイトルを“漢字二文字”で統一していました。

 それはいいんですけど、怪人(ゴオマ)が死ぬ回が「強魔」とか、最終決戦(の導入)が描かれる回が「空我」とか、当て字もいいところで、イマイチです。

 次の「仮面ライダーアギト」では、番組としてはサブタイトルがなく、新聞の番組欄用に「俺の変身」とかつけられています。

 この辺は、プロデューサーの趣味で、“全体で1つの話だから、サブタイトルなんかいらない”とのことでした。

 その割に、あちこち話が繋がっていなかったり、1日分の描写で1週間経ってたりするんですけどね。




 「忍風戦隊ハリケンジャー」では、「○○と××」という具合に「と」で繋ぐルールでしたが、これも内容とリンクしていない回が多かったという記憶です。

 同じようなルールだったのが「ウルトラマンメビウス」で、こちらは「○○()××」でした。

 こちらは、基本、うまくやってましたね。

 並列関係の「の」でなく、所有格とか色々使える「の」だったことが大きいでしょうか。




 個人的には、「電撃戦隊チェンジマン」中盤の「恐ろしきアハメス」「地球よ 助けて」「見たか!俺達の力」の三連作が好きです。

 敵幹部(アハメス)がスーパーパワーを身につけ、チェンジマンの変身を強制解除したり、必殺武器パワーバズーカを跳ね返すバリアを張ったりと、チェンジマンを追い詰めます。

 そして、チェンジマンが真の力を解放したことで、バリアを打ち破り、変身も解除されなくなり…という中盤のパワーアップ話です。

 ちょっと特徴的なのは、敵のパワーアップに対抗できないでいる回を1つ挟んでいること。

 フェイントで、狙っていた(バリアで守られた)怪人でなく、別の怪人を撃つことでバリアを回避するというせこい手で倒した辺りも好きです。




 ちょっと面白いものもあります。

 「星獣戦隊ギンガマン」では、特にサブタイトルにルールは設けていません。

 ただ、敢えて内容と齟齬のあるサブタイトルがついている回が数回あります。

 たとえば、「無敵の晴彦」という回。

 晴彦というのは、ギンガマンが下宿している牧場の主で、ギンガマンの協力者です。

 ギンガグリーン・ハヤテと晴彦が手を繋いだ状態でくっついてしまい、その状態で戦わなければならなくなりました。片手が使えないので、変身もできません。

 この回、晴彦は基本的に足手まといです。

 ハヤテと一緒に決めポーズをとったりもしますが、特に活躍しません。

 それがわかっていて敢えての「無敵の晴彦」です。笑えます。

 もう1つが「不死身のイリエス」、敵方4幹部の3人目:イリエスの退場回です。

 ギンガマンに敗れたイリエスは、宝石を残します。

 これがイリエスの魂であり、しばらくするとイリエスは復活するのです。

 …が。

 敵首領(ゼイハブ)は、封印されたまま腐り始めた魔獣ダイタニクスの腐敗防止のため、魂の宝石を砕いて腐った部分に撒いてしまいました。

 これで、イリエスは復活できない=死亡となりました。

 ちなみに、作中、イリエスが復活するシーンはありません。

 つまり、“不死身の”イリエスは、一度負けただけで死んでしまったのでした。

 看板に偽りありも、ここまで正面切ってやられると、もう笑うしかありません。

 そういえば、「ゲッターロボ」の1話も、「無敵!ゲッターロボ発進」なのに、初戦闘で腰から下(ベアー号)が分離して逃げ出し、炎に包まれて負けました。

 こういうサブタイトルって、もしかして様式美なんでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] やーん!マップス〜ヽ(=´▽`=)ノ♡ あれだけメタメタにやられてもなんだかんだと諦めないのが主人公たちのすごいところ。 ゲッターロボの初回でそんなことに!? 様式美…(笑) フラグ文化…
[良い点] サブタイトル!重要ですよね~。 昔「Dr.スランプ アラレちゃん」っていうアニメで、新聞のテレビ欄のサブタイトルが「さようならガッちゃん」だったんですよ! なので、まさか超メインキャラ…
[良い点] サブタイだとタロウがアレなのが多いかも 怪獣サインはVとか
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