65話
「食べながらでかまいませんので、先に調味料の店の話しなどをさせていただいても良いでしょうか?」
「はい、お願いします!」
取り急ぎ必要では無くなったと言っても、やはり種類は少ないので、助かります…もぐもぐ。
ウルスラさんの旦那さんの話しだと、調味料は西大通りから一本入った所にある地下街でいつも買っているらしい。
ただ、入口が物凄く分かりづらいので、良ければウルスラさんの旦那さんが案内すると言われた。
「後、つばめ様は大型獣人族用かドワーフ族用の洋服をお求めだと第4警備隊の水島隊長から伺ったのですが…」
第4警備隊の隊長さんは面識無いが…もしかして…
「もしかして、食堂で働いている水島さんのご家族の方でしょうか?」
「はい、水島隊長の奥様が文官用の食堂で働いているとおっしゃっていました」
獣人族用や体格のいい方の洋服は買い方が特殊な場合もあるのでよければ、調味料を買いに行く時に洋服もウルスラさんと一緒に買いに行かないかと言われた……何それ凄い助かる。
よし、恥を忍んでもう一つお願い事をしよう。
「実は…」
私の下着事情を赤裸々に告白した。
実は私の現在身につけている物は下はカボチャパンツで上はビキニの様な形のノンワイヤーのブラだ。
「人族の方の一部はドレスを着る機会があるので、その様な下着事情なのかも知れませんが……もしかしたら、寝る時用の下着かも知れません」
そうか…寝巻きの下に着る用なのか!
王宮の客間では最初寝巻きで過ごしていたからなぁ…
ビスチェの様な下着もあったが、ついでにドレスも着せられそうだったので拒否したのだ。
医務室に居た時は普通の下着だったので、疑問だったのだ…何でカボチャパンツ?エルフ族の下着はコレなの?と。
カールさんやユリエルさんにエルフ族の下着事情なんて聞きづらいし、その後しばらくは下着を気にしている状況じゃなかったので、疑問に思った事すら忘れていたが。
「ちなみにですが、カボチャパンツは獣人族では……子どもの時に着用する下着ですが……」
うん、そっちの線も捨てきれないけどね。




