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100話



 ユリエルさんの部署第7文官の『第7長官室』の通常業務は他国から来た書類を翻訳したり、こちらの書類を他国の言葉に直す仕事をしているらしい。

 必要なら外国から来た要人の通訳も担当するとか。


 そして、特別業務がコンスタンティンさんの研究しているこの大陸における『新種、珍種』の発見と見極め、必要なら保護なども行う。



「特別業務は一言で言うと私の使いっ走りだね」



「……………」



 ユリエルさんが否定しないね。

 現在特別業務で1人他国に出張中みたいだ。

そして『珍種』に分類される異世界人の私を特別業務扱いでユリエルさんが面倒見てくれてると…ありがとうございます。使いっ走りお疲れ様です。



「つばめのやりたい仕事はあるかな?」



「私、料理とかお菓子を作るのが好きなので出来れば料理関係の仕事があればそちらにつきたいです」



「王宮だと多分皿洗いからになっちゃうから安月給だね。今のところ街には興味あるかな?」



「街?」



「今いる建物の外に街があるんだよ。窓から見えるでしょ?」


 

 

 正直に言おう。とても興味深いです。

 私はコクリと頷いた。



「可能なら………アパートとかで一人暮らしがしたいです。治安とかどうでしょうか?」



「治安の心配はいらないよ。ただ、アパートは難しいかな?」



 王都のアパートは人気なので、審査に通らないと入れないみたいだ。

 コンスタンティンさんの総資産が多すぎて多分審査引っかかると思うと言われた。金と土地持ってるなら一軒家に住めってコトらしい。どうしてもアパートに住みたいなら建物丸々だと……おぉう。

 後、いくら治安がよくてもアパートだと防犯が心許ないので、可能なら護衛を付けたいそうだ。



「街で一人暮らししたいなら家建てちゃった方が安心かな?用意するのに半年かかるけど」



 まず、この王都クリスタの事を学んで、徐々に範囲を広げて勉強して見ようと言われた。それから決めても遅くは無いけど………



「カイザス国に1年以内に家を建てるなら税金掛からない分安く済むよ?」



 なるほどー。カイザス国で物を買う時にかかる消費税は一律20%。一軒家の値段は安くて3000万ペリン…600万ぺリンお得だ。

 防犯用の魔道具などは研究費から出るから気にしないでと言われた。護衛代金もそこから出すらしい。



「ちょっと検討してみますね」



「まぁ、先に体を休めるのが先だね。ちょっと長く話して疲れちゃったでしょう?今日はもう勉強も無しでお休みしよう」



『新規移住者の方へ』と言う本をユリエルさんに「読んでくれ」と手渡された。

 その後、コンスタンティンさんとユリエルさんは部屋を出て行ったので、ベッドに横になりながら本を読もうとしたら最初の目次部分で……意識が……無くな………スャ………




 コン…コンコン…




「…ば……さ……」



 あぁ、誰か呼んでる…起きなきゃ……でも眠いんだ……何でこんなに眠いんだろう………あんなに寝たのに……………おかしいなぁ…………







 次に起きたら朝だった。あ、夕飯食べ損ねたね。軽くショック。



 


 無事に本編100話。アクセス(PV)もいつの間にか2万件を越えていました。ここまでお読みいただき感謝申し上げます。

 誤字指摘などありがとうございます。大変助かります。



 今後ともよろしくお願い致します。


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