24話 攻撃方法
エナも待ってる間に考えていたみたいで質問してきた。
「地上攻撃する時って高度を限界まで下げて攻撃するのってどうなのかな?」
「悪くは無いと思うよ。でも下に人や家屋が有ったら大変な事になると思う」
「何で?」
「近くを速い速度で通過する物が有ったら吹き飛ばされるよ……多分」
「下に何も無かったら使えそうね。他には無いかな?」
「地上の敵は空に比べて速度が遅いから上空から爆弾を落とせばいいと思う」
「でも今日失敗しなかった?」
「多くの機体で爆弾を落とさないと爆弾は当たりにくいが、破壊力が機関銃とは違うから。もっと大きな爆弾を積んで飛べたら楽なんだけどね」
「そうね。確かに爆弾って破壊力凄いよね」
「今の爆弾は巨大な飛行する敵を倒す為小さめに作られているから対地戦闘には少し不利だね」
「もっと大きな爆弾積んでも飛べそう?」
「多分大丈夫。でも機体が大丈夫かは分からない……と言う事は新しい機体を考えるのにも使えるかも……」
「何か別のこと考えてる?他にいい方法ないかな?」
「機関砲を増やす事かな?」
「機関砲?と言う事は口径の大きな銃ね」
「そうだね。基本的に硬い敵には口径が大きい方が倒し易くなるからね」
「何で大きい銃を積まないの?」
「弾丸数が減るし重いし反動も凄いから」
「そうか……でも地上相手だと大きい方が良いのね」
「地上がというより相手次第。走行が厚くて遅い敵には大きな、装甲が薄くて速い敵には小さな武器が良いかな」
「難しいね。なら敵毎に武装が違う方が良いのね」
「極端に言うとそうだね。でも陸には陸軍さんが居るから全部を僕たちだけで倒そうとしなくても良いと思うよ」
話してる間に少し時間も遅くなってきたので話を終わらせて自分達の部屋に戻った。
今日はエナの意見も聞けたから新しい試作機を作るのに参考にできそうだ。
新しい試作機も複座が良いいかな……など考えながらこの日は寝た。
翌日は武装を変えてみる事にした。当てにくい爆弾を下ろしその分20mmの弾丸数を増やした。
飛行訓練してみたが爆弾を下ろした分少し軽くなった気がした。
翌日久々に警戒警報で起こされた。西側から飛行物体約50が接近中との事。直ぐに出撃となった。
「エナ準備は?」
「出来ました」
「こちら97複座、離陸準備完了」
「こちら基地、出撃許可します。不明機は西に30分ほど飛んだ所です」
「97複座離陸します。西に30分了解しました」
離陸して西に飛んだ。
今回の敵は空で数も多い。一度で倒せないのは分かっているがどう戦おうか……。




