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終末ゾンビと最強勇者の青春  作者: 緑豆空
第六章 青春の冒険編

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第476話 ゾンビスライムの正体

 秘密の軍事基地には、大量の兵士とゾンビ化兵がいた。スライムのような化物が居なくなった事により、ここにいた奴らは安心していたようで、逃げ出す事も無く後処理に勤しんでいたのだ。


 俺は認識阻害を使って潜み、次々に始末して施設の中の全ての人間を消した。俺は一人も逃すつもりはなかった。ファーマー社を一匹でも逃したら、いずれまた人間の脅威になってしまうと思うからだ。


 しかしその後、警報の止め方も分からないし、レーザーの解除方法も分らない。


「やはりオオモリを呼ばないとダメだな」


 そこで俺は入り口に向かい、剣技を繰り出す。


「大地裂斬」


 入り口と周りの防壁が割れた地面に沈んでいく。その事で入り口のレーザーは消え去った。


「よし」


 そして俺はスマートフォンのあるところに行って、直ぐにそれを取って言う。


「ヘイオオモリ」


「ヒカルさん! よかった! ようやくつながった!」


「やはりファーマ―社だった。すまん、全て始末するまで時間がかかってしまった」


「よかったです。ですがじきに、ファーマー社のミサイルが飛んできます」


「そうなのか?」


「基地からの救難信号が出たようです。なにかありましたか?」


「とんでもない化物がいた」


「救難信号化と思いきや、証拠隠滅でしょうね。恐らくは核弾頭です」


「了解だ。方角は?」


「北西です」


「わかった」


 俺は施設の屋根の上に乗って、北西を見る。


 なるほどオオモリの言うとおりだ。こちらに向かってミサイルが飛んできている。あっという間に基地の上空に来たところで、それは光を放ち膨大なエネルギーを放出した。


「次元断裂」


 バグン!


 その光の玉は一瞬にして違う次元に飲み込まれた。そして俺達は再びオオモリに電話する。


「ヘイオオモリ」


「一瞬だけ光が見えましたね」


「消した。今なら基地を調べられる」


「わかりました。レーザーは?」


「解除が分からず大地ごと抉った。車では入って来れんかもしれん」


「なら入り口までは向かいます!」


「わかった」


 それからしばらくして、仲間達が基地へとやって来た。地面の割れ目のはじを通り、仲間達が侵入してくる。


 そこでクキが言う。


「おそらくファーマー社が確認しに来るだろう」


「わかった。確認中に来たら、そいつらも始末しよう」


「ああ。それで何が居たって?」


「液体のようなバケモノだ。試験体のような気配だったが、その形状は全く違うものだ」


 オオモリが皆に言う。


「とにかく、きっと何らかのデータがあるはずでます。回収しましょう」


「よし」


 俺達は先に見えるビルに向かった。クキが建物内部を見渡して言う。


「皆殺しにしたのか?」


「そうだ。一人も逃してはいない」


 タケルが苦笑いして言う。


「怖すぎだろ」


 その辺りに俺が殺した人間が転がっており、皆はそれを踏まないように歩いていた。


「なるほど。ここはやはり軍事施設だったか。きっとヒカルが見たという化物を隔離する為に、軍隊が駐留していたんだろうな」


「とにかく情報を回収しましょう!」


「ああ。もう生きている奴は居ない、ただあのレーザーが仕掛けられてるかもしれん」


「それを解除しないとですね」


 俺が言う。


「この館内は全て見たつもりだ。恐らく司令部はこっちだ」


 俺が見た、機器や巨大なディスプレイがあった部屋に連れて行く。それを見てオオモリが言った。


「ビンゴです。直ぐに確認します」


 オオモリがすぐにデータを抽出し始め、皆がその周りに倒れている奴らを確認していた。


 そこでシャーリーンが言った。


「銃や武器は回収しないのですか?」


「やめておこう。国内を動き回るのに邪魔になる」


「わかりました」


 その間も皆が、周辺の物を物色し続ける。


「ヒカルさん。レーザーは解除しました。データ吸い上げ迄あと十分です」


「まだ敵の気配はない」


「わかりました」


 オオモリが回収している脇で、マナが画面に何かを移している。


「もしかしたら。ヒカルが見たのってこれじゃない?」


 データが映し出されているが、俺が見たのとは違うような気がした。だがそれを見てアビゲイルが目を見開いて言った。


「これは…」


「何か分かるか」


「恐らくヒカルさんが見たのは、Z細胞集合体だと思います」


「Z細胞集合体?」


「まさか。本当にあるなんて」


「どういうことだ?」


「ファーマー社で秘密裏に、新型兵器を開発していると聞いた事があるのです。ゾンビの力を使っておきながら、驚異的な細胞分裂をおこすという集合体です。ゾンビは細胞分裂などしないのですが、おそらくファーマー社はゾンビ細胞の分裂に成功したのだと思われます」


「なるほどな。液体のように見えたのは細胞が集まったものだったか」


「はい。ですが理論上は作るのは不可能なはずでした」


「実際に見た」


「きっとファーマー社でも手に負えなくなり、地下深くに眠らせていたのでしょう」


「あんなものが世にでたら、人間達はひとたまりもない。人間をどんどん飲み込んでいたぞ」


「養分にしたのでしょう。ですが、新型ゾンビ破壊薬なら利くと思えるのですが、ダメでしたか?」


「ゾンビ破壊薬から、自らを守る手段を学習していた。俺が破壊薬を投げたら殻を作って中に籠り、侵入しないように閉じこもったんだ」


「なんと……知恵を持つ…単細胞の集合体じゃないんだわ」


「俺の世界に、スライムというのが居たんだが、それとは比べ物にならない力を持っていた」


「なんということでしょう」


 俺達が話をしているところで、オオモリが伝えて来る。


「データの吸い上げが終わりました。長居は無用です」


「よし。それじゃあ行くか」


「他の軍事施設の位置もわかりましたよ! 思わぬ収穫です。もしかしたら中の一つは、ファーマー社の本部かもしれませんよ」


 タケルが言う。


「でかした!」


 そしてクキも言った。


「ようやく攻略の手がかりをつかんだな。みんな! 行くぞ!」


 そして俺達はその基地を出る。


「いずれファーマー社が来るんだろう? ならば核が落ちたように、偽装した方が良いという事だな」


「そういうこった」


 車が走り去り、俺は後で合流する事にする。


 皆が移動してから三十分、俺は魔力を最大限に高め魔気を活性化していく。


「究極奥義 天空流星斬!」


 ゴ、ゴゴゴゴゴ! 雲を割って、巨大な流星が基地に落ちると、巨大な爆発が起き山の一部ごと削り取った。そして俺は仲間達を追って、その崩れた山を下って行くのだった。

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