外伝24,レキ君の日常
本編に出てこないような設定が多少出てきます。
本編に出てくるチャンバラゲーは格ゲーです。どっかで似たような名前の物がありますが作中のオリジナルですので実際のものとは違うかもしれません。
レキ君はとてもいい子です。とってもいい子です。すこぶるいい子です。びっくりするくらいいい子です。
今日も綺麗に書けた。
リリーが悔しそうにしているのがちょっとだけ嬉しい。
ボクはリリーと違ってとってもうまく字が書けるんだ。
リリーはちっちゃいから字がへたくそ。
でもそれ以外はとってもすごい。
リリーはサニーのすごく難しい話を毎日聞いて勉強してる。ボクには難しすぎて意味が分からない。
でも最近は『さんすう』が前より、ずっとずっとできるようになったよ。
リリーに褒められるようになったのだってすごく増えた。
ボクは褒められると嬉しい。もっともっと褒めて!
クティはボクのライバル!
いつも一緒にゲームをして遊ぶライバルだ。
でも最近はボクがちょっとだけ勝ってる。ふふん。
クティはすぐムキになるから何度もゲームで遊べる。
サニーとリリーは負けてもあんまり悔しそうじゃない。なんでだろう。
でもあんまり勝った事ないけど……。
今日もこれからクティと一緒にゲームをするんだ。
お勉強も終わったからいっぱい遊べるぞ!
【はい、よく出来ました、レキ君。じゃあ今日のお勉強はこれで終わりにしましょうか】
「わふ!(クティゲームしよ!)」
「よっし! 相手になってやるぜー!」
「わふふ(負けないよ!)」
「こっちのセリフだい! 今日こそ吠え面かかせてやるからなー!」
「わふふん(ふふん。それはこっちのセリフだよ)」
「いよっしゃールーレットタァァイム!」
「わっふふぃー(ワンオンワンこーい!)」
「ワンオンワンはだけはこないでー! 神様リリー様ぁー!」
【あはは。私に祈っても確率変動は起きないよ~】
「わふ(スラッシュアンドスラッシュかー)」
「お! このチャンバラゲーなら一昨日死ぬほど練習したから勝てそうな気がする!」
「わふっふぅ(負けないぞー)」
「かかってこいやー!」
【がんばって、ふたりとも~】
低空ヴァリアブルレイドを上段ブロッキングしてフレーム見切ってオリコンで返して89HITコンボでフィニッシュしたらクティがコントローラーを投げつけてきてリリーに怒られてた。
チンチロリンで24連勝したときみたいにちょっと涙目だったよ!
クティ用のちっちゃいコントローラーなんてボクに当たっても痛くもないもんね。
大体クティが返し技で確殺されるコンボなんて使ってくるのが悪いんだよ。
壁際でやられたら確定なんだからクティがいけないんだ。
ボクは悪くないよ。全力で戦うのがライバルなんだからね!
あ、でも体力ゲージがなくなってからも延々コンボを続けたのはちょっと反省しようかな。
リリーも死体蹴りはいけませんって言ってたし。
でもこれでスラッシュアンドスラッシュは23勝4敗だよ。
今日もボクの勝ちだね、クティ!
「チクショウ! チクショウ!
でも次こそは負けん! 負けられんぞー! おりゃー!」
「わっふー(ワイルド鬼ごっこがいいなー)」
「あっち向いてソソノカシこいやー!」
「わふ?(あ、初めてやるやつだ)」
「ほんとだ。何々? 神経衰弱?
神経が衰弱しちゃうほど過酷なゲーム!?」
「わふっ!?(なんだかすごいゲームきた!?)」
「れ、レキ……これはきっと私達へのリリーの挑戦状だよ!?」
「わぅッ(挑戦状! 受けて立つよ! 負けないよ!)」
「おうよ! 負けてなるものか! さぁれっつプレイアップ!」
「わおおぉぉーんッ!」
神経衰弱は危険なゲームだったよ。
たくさんの裏返しのカードから2枚だけある同じカードを探し当てるゲームだったんだけど……1度表にしたカードは外れたら裏に戻さないといけないんだ!
こんなに覚えられないよ!
ボクの頭がパンクしちゃうよ! なんて危険なゲームなんだ!
クティの頭からも煙が出ちゃったし、ボクも煙が出そうになっちゃった。
結局ボクは4組8枚。クティも4組8枚。
あとは全部リリーに取られた。
くやしい!
ゲームが終わった後すっごく疲れて、クティと一緒に頭に氷を乗せなきゃいけなかったよ……。
神経衰弱はとっても危険なゲーム……。
【それじゃレキ君、また明日ね~おやすみ~】
「わふぅ……(もういっちゃうの?)」
【ごめんね、レキ君。一緒にいてあげたいけどもうお風呂に入って寝ないといけないし、寝たらすぐ明日になるから我慢して?】
「わうぅぅ……(わかった)」
【レキ君はとってもいい子ですね。そんないい子なレキ君のために明日は面白いゲームを作ってきてあげますからね】
「わう!(ほんと!? やったー! 早く明日にならないかなー!)」
【ふふ……。それじゃおやすみなさい、レキ君】
「わおぉ~ん!」
リリーとクティとサニーがいるときはとっても楽しい。
でも寝るときは別々だから寂しい。
ほんとはずっと一緒にいたいけど、でも我慢しなきゃいけない。
いい子にしてればリリーがご褒美をくれるし、褒めてくれる。
ボクはいい子だから我慢するよ!
でもまだ寝ない。
もうちょっとしたらミラがくるから。
ミラはリリー達がお部屋に行っちゃった後によく遊びに来てくれる。
でもリリー達が居るときにボクの部屋にいると遊びにこれないみたい。
今日はミラじゃなかったからきっと遊びに来る。ほら来た!
「レキ、お待たせしました」
「わふ」
「今日もよろしくお願いしますね」
「わっふー」
「ではいつものように軽く動いてから始めますね。
今日は打撃の連携をメインに修練しようと思います。レキはいつも通りに動いてくれればいいですからね」
「わふ」
「……よし、いきますよ!」
ミラは汗をかきながら一生懸命ボクを追いかけて手や足を出してくるけど、ボクにはほとんど当たらない。
当たってもボクには全然効かないから心配ないけどね。
でもたまに当たっちゃうんだ。
ミラの動きはボクよりもずっと遅いのにどうして当たっちゃうんだろう。
手も足も全部見えているのにいつの間にか避けられないのが出てくるんだ。とっても不思議。
でもこの間よりも当たる回数が今日は少なかったよ!
ミラにも褒められた。
リリーに褒めれる方がちょっとだけ嬉しいけど、ミラに褒められても嬉しい。
でも遊びが終わったあとにボクの毛を梳いてくれるのはリリーの方が上手。
ミラはまだまだ修行不足だね。
「レキ、今日もお嬢様達にいっぱい遊んでもらって楽しかったかい?」
「わう」
「そうかそうか。おまえがいい子にしていればお嬢様達はたくさん愛情を注いでくれるからいい子にしているんだぞ?」
「わぅ」
「ふふ……。じゃあ明かりを消すから大人しく寝るんだぞ?」
「わふ」
「よし、いい子だ。おやすみ、レキ」
ボクのご飯を持ってきてくれたり、お部屋の掃除をしてくれるお世話係のサマンサが部屋の明かりを消すと暗くなる。
でも天井の窓からの光が今日も綺麗。
サニーが作ってくれたお屋敷の映像を見てるときにリリーがあの天井の綺麗なのが何なのか教えてくれたっけ。確かすてんどぐらす?
明かりがなくても天井からの綺麗な光だけで十分部屋中を見渡せる。
まだちょっと眠くないけど明日はリリーが新しいゲームを作ってくれる。
ボクはいい子だから眠くなくても寝るんだ。
早く明日にならないかなぁ~。
レキ君はとってもいい子なのです。
サマンサはお世話係の筆頭です。
お世話係は1人じゃありませんがレキ君が覚えているのはサマンサだけです。
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