表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
濁った瞳のリリアンヌ  作者: 天界
第一部 第2章 2年目 前編 1歳
19/250

18,妖精と初めての・・・と Part,1

お気に入り登録が100件超えました

嬉しい限りですね


拙い文章ですが、これからも適当にやっていこうと思います




 ワレワレハウチュウジンダーから5日が経った。




 今はベビーベッドの上で軟禁状態だ。

 朗読も現在禁止で、テオやエリーも大人しくしている。


 エナはいつも通り、常に傍にいて甲斐甲斐しく世話してくれている。

 まぁ、今回はちょっと……いや、かなりか……。



  " 心配そう " にしながらだけど。





 ことの起こりは、ワレワレハウチュ……から3日後のことだ。



 自称の理論の実証を無事に成功させて、少なくなった文字の勉強と比重の元に戻った魔力訓練をしている最中だった……と思う。



 曖昧なのには理由がある。



 当然、いつものように朗読中だったのだが、今回の朗読者はテオで朗読も中盤に差し掛かったあたりで、異変に最初に気づいたのはエリーだった。


 テオは膝の上に自分を乗せていたので気づくのに遅れたらしい。



「リリー?ちょっと顔が赤いわよ?どうしたの?……大変!」



 心配そうに声をかけて額に手をあて自分に " 熱 " があることに気づいたらしい。


 正直、ぼーっとするなぁ程度にしか当時のことは覚えていない。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 エナ、テオ、エリーで大騒ぎになったらしい。

 クティも大騒ぎしたらしいが、3人には聞こえないので一人で騒いでいたらしい。


 テオとエリーの狼狽ぶりは凄まじいものがあったそうで、エナが2人を部屋から追い出すほどだったそうだ。

 自分の体調に響くといけないので大声をあげることができなかったので、部屋から追い出したらしい。


 この辺はクティに後で教えてもらった内容だ。



 目を覚ますと、横にランドルフ医師がいた。

 ご老人の胸から上が見えたので、ベビーベッドに寝かされているようだ。

 ベビーベッドが高いのではなく、ご老人が小さいのだ。

 まぁ老人だしな、身長が縮んだのだろう。



 縮むんだっけ……?


 それに……おかしいな、さっきまでテオの膝の上だったはずなんだけど……。


 あぁなんか思考がおかしい、頭がぼーっとする。

 うまく考えられない。



「あ、目を覚ましたのね。

 大丈夫よリリー、軽い熱だそうよ。

 先生にお薬もらったからすぐよくなるからね」



 自分が起きたことに気づいたエナが、心配そうな笑顔でそういってくれる。



 熱出したのか。

 まぁ赤ん坊なんて結構、熱出すしな、問題あるまい。

 薬もらったそうだしな。


 苦くないといいなぁ。


 あーなんか……意識がぁ……うすく……。



 意識が途切れる前に、クティがとても心配そうな顔で何かを言っていた。



 ……もちっと……大きな声でぷりーず……。



 そんな思考を最後に意識が闇の中に落ちていった。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 暗い、暗い、自分が立っているのか横になっているのか、まったくわからない。



 落っこちた時に起こったヤツに似てるな……。



 生前海に落っこちた時のことを思い出したりした。

 でもあの時はひどいパニックになって、こんなに冷静ではなかった。


 そう、今はとても冷静だ。

 思考を十分にめぐらせることが出来る。



 ……さっきまでテオに朗読してもらって……いや、ベビーベッドでご老人に診察されたんだっけ?



 曖昧になっている記憶を穿(ほじく)り出すように引き出してみたが、曖昧な記憶は所詮曖昧だった。



 ここは一体どこだ?


 ……見回せるだけ見てみたけど……全部真っ黒だ。


 でも恐怖はないし……こんな暗くて何もみえないところで、怖くないなんてそんなことがあるのか?



 あー……そうだった……ここ1年似たようなもんだったじゃないか。

 見えるのは魔力の白いのだけ。

 あとは全部真っ暗闇だったじゃないか。



 そんなことを思っていると、急に視界に白い光が満ちた。

 視界が全て奪われる。


 真っ黒だったのが一転して、真っ白に。



 痛いほどの白さに目を開けることができない。

 手で光を遮りたかったが、(かざ)した手すら透過してくる白い光にまったく意味がない。


 自分の体を全て通り抜けていくような真っ白な光を浴び続ける。




  " 光の形 " がわかる。



 細かく、ものすごく細かく、それらは流動していてまとまりがない。

 まるで微生物がまとまってできている " 群体 " のようだ。


 その群体は、一個の生き物のように動き、別個の存在のように膨大な数の力強さを持っていた。

 感じることができる力強さと生命体のような何か。





 気づけば、光はなくなり。




 周りには見覚えのある " 文字 " が浮かんでいた。






  " 起動 条件分岐 強制終了 強制増加 強制減少 最小値 最大値……etcetc "





 なんだ……これは……。



 かなりの数の文字が自分の周りに浮かんでいる。

 まるで取り囲むように、守るように。


 文字は明らかに元母国語だ。

 そう、認識している。


 クティに習った文字とは違う、明らかに慣れ親しんだあの文字だ。



 状況がまったく掴めない。


 だが、こんな状況ではあるのに恐怖は一切無い。

 不思議な安堵感すらある、これが守られているように感じた原因か。



 訳の分からない状況に混乱している割には、思考が澄んでいてスムーズに動く。



 これならいつクティのボケが入っても突っ込める自信が……ある!



 現実逃避気味にどうでもいいことを思いながら、周囲の観察を続けていると " 下の方 " に何か床のような地面のような……とにかく、ナニカがあるのがわかった。


 その時になってやっと自分の平衡感覚が復活していることに気づいたが、それは結構どうでもいいことだったけど。


 なんとかして、その床のような地面のようなナニカの場所に行こうとしたがどうにもうまく体が動いてくれない。



 どうなってんだこれほんと……。



 宙に浮いたような状況で浮いているので、泳ぐように動いてみようとしたのだが、体自体が自分のものではないかのようにまったく動いてくれない。



 はぁーせっかく地面っぽいのがあったのになぁ……宙に浮いた状態なんて性にあわんわぁ。

 人間大地に立ってなんぼだろうにーとりあえず、おりろやー!



 自棄になって適当に叫んでみたが、体が動かないように声にもなってくれない。

 しかし、これが功を奏したのか床のような地面のようなモノに向かってゆっくりと降下していく。



 おぉ……降りてく降りてく……まったく、ほんとどうなってんだ!



 少しの時間をかけて床のようなモノに達する。

 床のようなモノはしっかりしていて、自分が立っていても特に問題はないようだ。



 床のようなモノに至ってやっと体の自由が戻ってくる。

 確かめるように手足を動かして確認し、そこで気づいた。



 自分の手足が " 生前のソレ " になっている。



 びっくりして、意識が停止したがすぐに取り戻す。




 なんかもう……なんでもありだなおい、はぁ……。



 達観したような、どうでもいいような、そんな諦観に包まれてこの不思議現象を受け入れてしまった自分にちょっとがっかりして軽く溜め息を吐いた。



さて、続き物です


プロットの段階ではそこまで長いものではなかったのですが・・・

まぁ書いてたら調子乗りましたってやつですね


ご意見ご感想お待ちしております


3/9 句点、文頭スペース、三点リーダ修正

3/10 禁則処理修正


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ