前へ目次 次へ 47/49 四季を駆ける 橋 雪が溶け 陽射しが柔らかくなると 春の訪れに胸がときめく 同じ冬は二度と来ないのに さよならも言わない 陽射しが甘酸っぱく 空が遊び始めると 夏の訪れが胸を焦がす ちょっぴり春との別れを惜しみながら 元気に手を振る 空が澄み 風が切なげに唄うと 秋の訪れが胸を打つ まだ 夏の余韻を残した儘で 静かに手を振る 風が踊り 雪の気配が彩ると 冬の訪れが胸をなぞる いつもなら 春の訪れが待ち遠しいのに 今年はまだまだ 此処に居たい 二度と出逢えぬ尊さに 気付けた私