前へ目次 次へ 37/49 忘却 僕たちは忘れながら生きている 今朝の挨拶も 昼間の食事も 今宵の夢でさえ どれ程 抱き締めたいと願っても 記憶の隙間から零れてしまう 留まるものは遥かな一生の一部に過ぎない けれどもそれは格別な瞬き この胸を熱く震わす 朝の眩しさ 昼の安らぎ 夜の儚さ 決して消えはしないだろう だから 僕たちは怯えずに 明日を生きる為忘れてゆける ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇