84 白花漫画版の評価表が来ました
「漫画大賞春の陣」で評価申請も出していたら、来てしまいました、評価表が!
というわけで、結果を見てみましょう。
オール3! (たぶん)普通of普通!!
「三章までの流れとか出てきた設定とか全く描かずに四章だけ漫画にするんじゃねーよ! 評価に値せず! 色々1!!」と言われるの覚悟だったのですけど、編集さん、思ったより優しかったです。
画像だと文章が見難いと思うので文字に起こしておきます。
興味のある方はお読みください。
これくらいの作品でこれくらいの評価が来るという参考にはなるかも。
――――書き出し↓↓ここから↓↓――――
●画力:3
キャラクターごとに違いをつけて描き分けることが出来ております。
⇒キャラクターごとに顔パーツや体形、表情などに特徴をつけて描き分けることが出来ております。
一方で、背景の描き込みやトーンの塗りがコマごとにムラが大きく、描き込みの少ないコマがやや目立っている印象を受けます。
見せ場とそうでない部分にある程度の差をつけることも大事ですが、その差が大きいと読者の違和感に繋がる恐れがあります。
影のつけ方や描き込みの細かさを揃えることで違和感を抑えることが出来ますので、ぜひお試しください。
夕立コメント:
トーンの貼り方は悩んだままなのですよね。どの程度貼るのか未だに悩んでいます。
ガチャガチャやりながら最適ラインを探っていくしかないんでしょうね~。
ついでに基本の基本であるペン設定ですら未だに悩んでる(オーイ
☆実践編:
影の話が出てきたので、
今描いているページに
影を付けました。
……影をつけた方が立体感出ていいじゃない。
描き込みとトーン塗りのレベルを描き込んでいるコマに揃えることで発生する問題は、手間が増えるという労力的な部分。(ゲンナリ
●キャラクター力:3
キャラクターに個性を持たせて印象付けることが出来ております。
⇒マルクや太守などキャラクターに特徴的な個性をつけることで、読者にインパクトを与えることが出来ております。
一方で、四章以前の出来事が全く描かれていないことで、キャラクターの過去に関する描写がやや不足していると感じました。
例えば、ユリアとリアンとの別れはユリアが発作を起こすほどのつらさとして描かれておりますが、それまでに二人に関する描写が少ないため、別れのつらさを読者に伝えきれておりません。
2 人とゼフィールの仲の良さや関係性が分かるシーンがあると、よりキャラクターに共感できる作品になるはずです。
夕立コメント:
双子とゼフィールの関係性は三章までに入ってるっていう。
しかも、ユリアの発作の理由は間違えて読み取られていますね。(発作の原因は三章にあるけど漫画版では描いてないせい)
なんかすみません。
●ストーリー力:3
徐々に謎が深まることでこれからの展開が楽しみな作品です。
⇒物語が進んでいく中で、かつての許嫁の登場や異国人の多さなど謎が深まっていき、読者の興味を引くことが出来ております。ですが、それぞれの国の情勢や外交関係、検問の厳しさなど、世界観や過去の出来事の説明が不十分なまま物語が進んでしまっておりました。
四章のみのコミカライズということで物語を途中から描く形ではありますが、漫画版からこの作品に触れる読者もいるはずです。
世界観の説明や過去の出来事を回想するシーンを挟むなど、初めて作品を読む読者もいることを意識して描いてみてください。
夕立コメント:
世界観の基礎的な設定はむしろ一章に入っていたような?(そして四章の漫画版には描いていない)
なんかすみません。(滝汗
●構成力:3
画面が単調にならない工夫がされております。
⇒変形コマの使用や縦に大きくコマを割るなどコマ割りに変化をつけることで、画面が単調にならない工夫がされております。
次のステップとして、引きの構図を描くことを意識してみてください。
例えば、会話シーンではキャラクターのコマが続きすぎないよう、小物に焦点を当てるなどの工夫をされています。ですが、寄りの構図が多いことで、画面の圧迫感や部屋の様子を掴みづらくなることに繋がってしまっております。
部屋全体が映るくらいの引きや俯瞰のコマを描くことで、さらに読みやすい作品になるはずです。
夕立コメント:
漫画を描き始めた最初期、コマ割りほんとわかりませんでした!
描き続けていたら少し慣れてきた感じはあるけれど、やっぱり難しい。
引き構図があると良いのですね。
しかしそれは、描くのめっちゃ面倒&部屋の構造などをきちんと決めておかないとならないという、猛烈面倒臭い道(面倒くさいの嫌々病との戦い勃発の予感)
●斬新力:3
設定がしっかり練り込まれております。
⇒シレジアに雪が降り始めたことや後継者の選定など、世界観の設定を深く作り込むことが出来ているように感じます。
しかし、情報を描き切れていないことで、世界観やキャラクターの背景が読者に伝わりきらないまま物語が進んでしまっているのが惜しいです。
魔晶石の具体的な使い道、魔力や魔法がどの程度一般的なのか、キャラクターがどのような過去を背負って今の決断をしているのかなどを描いてみてください。
読者がこの作品の独自要素を一層理解しやすくなるようにすることで、事件の緊張感、ゼフィールの悩みやエレノーラの温かさがさらに伝わりやすくなるでしょう。
夕立コメント:
魔晶石の具体的な使い道→漫画賞終わってからの話で出てきました。五章では実際に使われます。
魔力や魔法がどの程度一般的なのか→あー、これ、明示したことはないかも。
シレジア人と魔法についての設定なら一章にあるけど。
キャラクターがどのような過去を背負って今の決断をしているのか→プロローグ~三章までに有り
なんかすみません(土下座
≪アドバイス欄≫
● シレジアに一体何が起きているのか、ゼフィールはこの先どうなってしまうのか、続きが気になる作品です!
ご自身の小説を漫画化されていることで、前後の展開が分かっているため情報を省略してしまう場面もあるかと思いますが、漫画だけでも楽しめるよう意識すると、より多くの読者に読んでもらえる作品になるはずです。
この度は、ご投稿誠に有難うございます。次回も楽しみにしております。
――――書き出し↑↑ここまで↑↑――――
各項目の基本構成は
・良い点
・イマイチな点
・改善提案
になっていました。
キャラクター力・ストーリー力・斬新力でマイナスくらっている部分は、三章までのストーリーと設定を完全に落として描いているのが原因かなという印象です。
半端なところだけコミカライズしてほんとすみませんでした!(土下座
画力・構成力のアドバイスはかなり的確に感じます。
漫画描き始めの頃はよくわからないことだらけで手探りまくりの酷いデキだったのに、評価点3あるだけでも御の字かな。(今でもよくわからないことだらけだけど)
難点を言えば、画力・構成力を上げるためのアドバイスが、「漫画としての画力・構成力を上げるためのもの」という点でしょうか。
基礎画力に関してはクリアしている感じの評価内容です。
私がセルフコミカライズもどきを始めたのって、基礎画力を上げるためじゃなかったっけ?(錯乱
画力・構成力はまだ上げられる余地がありまくるのに放置しておくのは悔しい。
キャラクター力・ストーリー力・斬新力の評価項目が死んだままなのもモヤる。
ぐぬぬぬぬ。
結論:白花四章はネームを最後まで描いてあるので、それを描き終わってから色々考えよう(問題の先送りとも言う★)
興味のある人は評価申請してみたら楽しいかもですね。




