63 セルフなコミカライズもどき
数か月前に、画力向上のためには数をこなさねばならぬ、と言った私です。
こっそりセルフコミカライズを始めました。
描き始めて気付いたのです。
「白花最後まで漫画にするの、めっちゃ時間かかるじゃん」
練習台にしている『白花の咲く頃に』、これ、1話に5千字入っているのですよね。
数話分ネームを描いてみたところ、漫画に落とすと1話あたり20~35ページになるみたいです。
で、原作は104話。
平均30ページ×104話=3120ページ。
1日1ページも進まないでしょうけど、一応1ページは仕上げるとして、それを毎日継続して、最後まで描き切るのに必要日数が8年と半と少し。
あ ほ かwwwwwww
全てを漫画化するなんて考えは即捨てました。
けれども、描いた方が良いのが現実。
こうなりゃ描きたいとこだけ描くわってことで、主人公が自分の国に帰還する4章を描くことにしました。
3章までに済んでいる設定説明とか全部すっとばして描くので、他人様が見ると意味のわからない代物が制作されてしまうわけですが、見せるために描くのではないので、ノープロブレム。
(いうても、4章って28話15万字ほど入っているので、ここを描き切るのもかなりの大仕事。問題ありまくり)
自分の備忘録的なものは残そうと思います。
①とりあえず描き始めてみた。
漫画を描くとなると、ネームを作らねばなりません。
どういう風にコマを割って、文章を配置していくか、というのを決めていく作業ですね。
これが非常に面倒くさい。
むしろ、ネーム作りの能力が鍛えられそうなんやけども。
なんて思いがひしひしと、な状態だったわけですが、それはそれ。
とりあえずのネームで良しとして、作業を進めます。
②ペン入れ(清書)はしない! どころか、下書きレベルまですら描かない。
描かないといけないページ数が凄まじい上に、キャラの見た目が固まっていないので、雑なラフだけでとりあえず突っ走ろうと思います。
画力向上にあまり貢献してくれなさそうですけど、そこは見ないふり。
③ネーム以上下書き以下の何かが100ページ描けた。
5話目まで書いたら、描いたページが100ページを超えた気がします。(計算していない)
キリがいいので、ちょっと振り返ってみましょう。
【4-1 ざわめく心】
2ページ目
雰囲気はわからないでもない程度の書き込み。
このレベルからスタートです。
13ページ目
誰がどう動いているのかわかればよし!
【4-2 十字石】
10ページ目
小説だとマルクの母ですむのに、絵が必要になった面倒くささ。
15ページ目
真面目に描く気0ですねわかります。
【4-3 託した想い】
12ページ目
雑過ぎてさすがにヤバイと思ったのか、人が人になってきました。
18ページ目
文章でだらだら書いている部分をどう表現するか悩んだ気がします。
【4-4 入国】
6ページ目
馬や馬車まで出てくるハメに。そしてやっぱりモブが必要。
8ページ目
背景が背景になってきました。
19ページ目
きちんと背景も描くようになったと見せかけて、面倒すぎるところはやっぱり描かない。
【4-5 雪】
15ページ目
原作と違う表現をとりだしたもよう。
22ページ目
ちなみに、このページの元文章はこれ↓
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「立入った事を聞いてしまってすいません。それに、貴女の制止を無視して触れてすいませんでした。陽も傾いてきたし、帰りましょう」
「はい。……ぁ」
ゼフィールを見上げたエレノーラが先に気付いた。少し遅れてゼフィールも気付く。
差し出した手の平に白く冷たい粒が降ってきた。
「雪か……」
見上げた空からしんしんと雪が降ってくる。積もれば移動の妨げになったりと困ることも多いのだが、天からの白い贈り物には、それを超える愛着があった。
《シレジア》の冬には、やはり雪がよく似合う。
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文章と絵の対比を見てみるのも、たまには興味深いのではないでしょうか。
静かなシーンの表現って悩みます。
④総括
描いた枚数が増えるごとに、ちょっとずつですが絵がしっかりとなる傾向があるようです。
描く量はやっぱり大切。




