52 ラクガキ⑤ ―『白花』4章イメージ画―
★前回のお話★
古い線画を見つけて色塗りしてみたら、思ったよりいい出来に。
調子に乗った夕立は、『白花』の新しいイラストを描こうと思い立ったのだった。
前回仕上がった塗り絵はこちら。
失敗を待っていた方々こんにちは! そこそこ成功作を見たい方ものんびりしていってくださいね(涙
泥沼に沈み込む夕立君のあがきをお楽しみください。
失敗時の恒例として、最終形はページ一番下にあります。
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『白花』4章のイメージイラストを描こうと思ったものの、筆が進みません。
いえね、描きたい要素とだいたいの感じはあるのです。
形にできないだけで。
落とし込む要素は「雪」「鷲」「主人公」「空木」。4章の重要要素です。
原作読みなおした上に、作者なのに、絵に落とせない不幸。
そんでもって、考えれば考えるほど、塗り絵した過去絵が最適解としか思えない現実。
イラスト化しにくい話というのは、実は珍しくありません。
作者さんも作品も凄く好きだからFA描きたいなと思っても、イラスト化できない作品はいくつかあります。
心情描写に重きが置かれてたりするのも描きにくい一つですかね。ものによるけど。
・心情を直書き→描きにくい
・心情を表現する行動が書かれている→描きやすい
描きやすい描きにくいの一例です。
……あれ?
『白花』4章が描きにくい原因の一つって、これか?
心情面での色々が多い章だし。
流血や政争、感情のドロドロ、ついでに過去も、雪で真っ白に塗りつぶして、表面上は綺麗な天邪鬼っぷりだったりするし。
そもそも、「雪【冬】」と「空木(花咲いてる)【春から初夏】」って、季節が合わねぇ。どうするんやこれ。
そんなだったわけですけど、叩き台すらないと何もできないので、とりあえずでカラーラフを作りました。
しっくりこないけど、描いてるうちにどうにかなるんじゃね? 程度で描き進んでみます。
別の構図も思いつかなかったもので。
けれど、やはり、詰まる。
ごちゃごちゃしていますね。
色味を合わせたり塗り込めばどうにかなる予定だったのですけど、怪しい気配が漂ってきました。
遠景が原因な気がしまくりです。
怪しい所を非表示にしてみました。
だいぶスッキリです。
いやでも、雪の積もった森感も欲しい気がするんですよねー。
往生際悪く、不透明度を落として残してみたり。
しばらく遠景の数値をいじったり表示非表示を繰り返してみたわけですが、どうにも、今の遠景ではしっくりこない。
つーか、この遠景があると、白ベースの主人公が沈む(大問題)。
白を活かすとなると、一番簡単なのは、周囲を暗くすることです。
コントラスト差で浮かび上がらせるわけですね。
月を背負わせて逆光にすれば楽ちんなんじゃね? と真っ先に思いました。
この主人公と鷲、天属性持ってるから、1人と1羽の属性表現にもなるし。
ただ、夕立が最初に描こうと思ったイメージからは乖離しまくってくるっていうのが、「ぐぬぬ」なだけで。
頭の中でぐりぐりだけしていても、当イラストをボツらせるだけで終わりそうです。
最後のあがきで、月バージョンで30分ほど塗ってみました。
こちらの方が、理にかなった作りになっているけれど……。
こんな絵が描きたかったわけではないんや――!
やっぱ駄目だなこれ、比較的大失敗だわwwwってことで気力が0になって、描きこみ不足の状態で終了です。
★塗り残した場所★
・月
・鷲
・主人公
・大樹
・空木
(ほぼ全部とも言う)
その後に微調整
お疲れ様でしたー。
↓↓翌日以降の夕立君の動向↓↓
このイラスト、上半分と下半分で割れば、雪の森バージョンでもごちゃついた雰囲気ないのよね。
割るのが正解か?
でもうーん……
往生際悪いリターンズ笑
手を加えればどうにかなるレベルだって、勘が判断しているのかもしれませんね。
そしてやっぱり構図が悪い。




