45 ラクガキ① ―ベリザリオ叙階式―
『今からファンアート』企画の途中ながら、提出するイラストが思いつかないので、気分転換にラクガキすることにしました。
ここで言うラクガキは、特に目的無く描いたイラストを指します。
力の入れようは加味されていませんのであしからず。
ラクガキのターゲットに選んだのは、『枢機卿』シリーズの一場面です。
『枢機卿』のイラスト、すでに大量にあるのにまだ描いたらしいのです。
最近作品を読んで感想をくださる方がいらして、一緒に自分も読み返したので、設定がわかってるっていうのが大きいといいますか。
描きたい場面はまだいくつか残っているので、そのうち描くかもしれません。
そんなこんなで描かれたのは、作中の超重要人物、ベリザリオが枢機卿に叙階される時の一場面になります。
『徒然日記』の方に収録されているお話ですね。
文章を書いている時は、頭の中に絵はあったけれど、「これ描くの絶対面倒くさい」で描かなかったイラストです。
連載終了から時間が経った今、描き起こしてみたらどうなるのかチャレンジです。
そして描いてみた結果!!!!
見事に画力不足が露呈しました。
「これ描くの絶対面倒くさい」でパスした勘は正しかったようです。
画力不足が発覚した時点で描くのを止めても良かったのですけど、実力限界ギリギリまで出してみるのも経験ということで、撤退戦を決行しました。
(※撤退戦:想定絵にならないの前提で、残念度をいかに下げられるかにチャレンジ)
いつもは完成絵から披露ですけれど、今回は撤退戦ということで、順番に様子を載せていってみます。
■■①とりあえずベリザリオの線画を描いてみよう!■■
頭の中でイメージしているイラストの構図というか、カメラワークはこんな感じです。
赤線がベリザリオの顔の向き、黄線がカメラの向き。
いわゆるアオリ構図になります。
問題は、跪いているベリザリオ(やや下向き)をこのカメラポジで描くのって難しくね? って話でして……。
ベリザリオのポーズが不自然にならないように、キャンバスサイズを1段広げて、不必要な部分まで描いてあります。
ポーズが不自然にならないようにと言いながら、デッサン的には結構狂ってるのですよね、これ。
けれど物理法則どうりに描くと何かとアレなので、色々無視しました。
そもそもポーズが中々決まらなくて、「あーでもない、これもちょっと違う」と、PCの前でポーズをとっている夕立君の絵面が一番ヤバイ事件。
鶴の恩返しの鶴ではありませんけれど、職人の仕事中は覗いちゃいけないんだぞ☆
この時点で既に、画力が不足している予感がしまくっていた事実。
■■②背景を描いてみよう!■■
大まかにあたりをとって、あとは気合で描いていきます。
背景はサンピエトロ大聖堂。
なぜあんな装飾の糞多い場所で叙階式したんだよ君ら……。(げんなり)
■■③背景の建物部分描けた!■■
邪魔になったので、ベリザリオには消えてもらっています。
あちらこちら描いていない部分があるのは、前景に人がいたりで隠れるから描かずだったり、トリミングで消える場所だから描かなかったり。
繋がりがおかしくならない程度まで描いてあれば個人的にはOKなのであります。
モブの皆さんを描き足して線画は完成です!(データとってなかったっす)
■■④あとは頑張って塗れ!■■
塗りました! & 用紙を予定のサイズに戻しました!
【残念ぽいんと①】
塗りが面倒すぎて満足いく前に力尽きました!
きっちり描き上げるには、もっと早く楽に塗れる技が必要なようです。
【残念ぽいんと②】
『枢機卿』のイラストは、なるべくアナログ感が強い感じで描きたかったのですけど(我儘を言うなら、『徒然日記』側は少女漫画風画風に寄せたい。線画は少し寄せました)、どこからどうみてもデジタル絵感バリバリになってしまいましたん。
いやまぁ、アナログデジタル言う前に、頭の中のイメージと描いている絵の乖離が大きすぎて、それどころじゃなかったと言いますか。
もっとバーンとしててキラキラしてて荘厳な感じになるハズだったんや!(絶対伝わらないやつ)
そんなこんななラクガキ回でありました。
たまにはこんなのもいいかもしれません。




