38 お絵描き練習④'21/07/25 歌う暖炉
クリスタさんと仲良くなるための試行錯誤は続きます。
今回も、練習に協力してくれるよとおっしゃってくださった方の作品イラストを描きました。
協力者様は黒森 冬炎さんです。
黒森さんの書かれている『歌う暖炉』のイメージ画です。
何を描くか黒森さんとお話させていただいた時、黒森さんが貸し出し候補に考えていた作品と、夕立が描いてみたいと思った作品が一致した、奇跡の品。
黒森さん、とても多作な作家さんなのですけれど、その中から1作を両者が選ぶって、凄い確率です。
これはもう描けという天啓でしょう。
背景練習がしたかった夕立君です。
作品舞台の森番小屋をさっそく描き始めました。
黒森さんの文章ってとても繊細で緻密な感じがするので、描き込みが必要そうね、描ききれるかしら、というか、描けはするけど塗りきれるかしら、くらいの心配事はありましたけれど、筆はすいすい進みます。
が。
線画を描き終わって、イラストイメージを見るために、軽く色を置いた時点で問題が発生しました。
(*´Д`)……なんか違うくね?
ま た か
ぶっちゃけ、色を置く後半くらいからそんな気はしていました。
だから、塗りながら、違う構図を考えていたわけで。
森番小屋の所在地がヴツブルクということから、ドイツ文化というか、質実剛健っぽいイメージが先行して、第一案ではずっしりした暖炉を描いてみたのですけど、ちょっと違う。
物語の表面をなぞるだけであれば間違えてはいないと思うのですけど、ずっしりした暖炉が黒森さんの文章イメージと合わない気がします。
他にも違うなと思う部分があったので、イラストに落とし込む要素を整理しなおして、第一案と真逆のスタンスで線画から描き直しました。
「シンプル」と「不思議」を意識しました。
入れられればいいなくらいで考えていたサブ要素が「緻密」と「不安定」「ごちゃごちゃ」。
線画はあまり問題なく描けたのです。
けれどさすがは夕立君。
塗りで詰まります。
塗りが苦手なくせに、塗りにイラストイメージを左右する仕事をぶん投げるので、後半で頭を抱えるのです。
描いたことのない感じの絵柄を描こうとした時、線画だけなら、まぁなんとかなるのです。
けれど塗りになると難易度が跳ね上がります。
塗り自体はヘタクソだけど、選ぶ色の系統はそんなに間違えていないはずと慢心していた夕立君が、今回は色選びから盛大にこけました。
そして、最初選んだ配色を泣く泣く捨てました。
ぶっちゃけ、今でも、最初選んだ色は間違えていなかったと思っているのです。
けれど、イラストを、不安定な状態で安定させるための技術不足というか、知識不足というか、試行錯誤不足というか、そんなので、脳内イメージを具現化させられず。
とりあえず、見れる形に一旦作り上げることに集中しました。
そうして完成したのが最初に載せてあるイラストです。
不服な点は複数残りましたが、これはこれで、楽しいイラストになったのではないでしょうか。
黒森さん、大切な作品を描かせていただきありがとうございました!
【お絵描き練習】
(童話)
『歌う暖炉』https://book1.adouzi.eu.org/n8392gr/




