164:燃え上がる掲示板と、VS『異世界からの宿敵たち』
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【絶滅大戦】負けた奴らが傷を舐めあうスレ 2【いよいよ佳境!】
1.駆け抜ける冒険者
ここは大規模イベント『絶滅大戦ラグナロク』に負けたプレイヤーが集うスレです。
魔王側・女神側問わず、不幸自慢で傷をペロペロし合いましょう。
ただし、やられた相手への過度なヘイト発言はNGです。
次スレは自動で立ちます。
前スレ:http://**********
281.駆け抜ける冒険者@魔王側
うおおおおおおおおオレたちも戦いてぇえええー----!!!
大乱戦に参加させてくれ~!
282.駆け抜ける冒険者@女神側
>>281
ああああああもっと頑張って生き延びとくんだったー-!
まぁ、数的に考えりゃ女神側の勝ちで決まりだけどなっ!
283.駆け抜ける冒険者@魔王側
>>282
いーや、自分は大将ユーリさんの爆発力に期待するね!
またあの人が無双してくれたら数万の差くらいひっくり返るだろ!
290.駆け抜ける冒険者@魔王側
っとここで、運営のナビィちゃんからなんかメッセージが来たぞ!?
292.駆け抜ける冒険者@女神側
>>290
えぇーとぉ、
『負け犬エリアの皆さんに緊急朗報! これから10分間、現時点でここにいる人たちで殺し合って、最後に残った一人を復活させてあげます』だって!?
294.駆け抜ける冒険者
>>290>>292
うおおおおおおおおおおこりゃやるっきゃねえぜッ!
オレらも戦場に戻ってやらぁあああぁあああ!!!
310.駆け抜ける冒険者
スレで愚痴ってる場合じゃねえ!
いくぞこっちも戦争じゃぁああああぁああ!!!!
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『ウォオオオオオオオオオオーーーーーーーーーッ!』
そして、開戦から数秒で『始まりの街』は消し飛んだ。
十万人を超えるプレイヤーの激突。超絶の奥義や災害級の魔法がぶつかり合い、大爆発が巻き起こった。あらゆる建物が廃墟と化した。
のっけから全員が全力だ。
遠慮する奴なんて一人もいない。
笑顔でみんなで、殺し合う。
「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」「死ね!」
今や俺たちは繋がっていた。殺意と闘志と、『暴虐』へと夢を共有していた。
子供の頃、誰もがアニメやゲームのキャラに憧れただろう。
自分たちもすごいチカラを奮って、殺していい敵を爆散させたいと願っていたはずだ。
それこそまさに、人類共通の理想。大人になっても決して捨てられない宿痾。夢のケロイド。“誰かを全力で殴り散らしたい”という無垢なる希望。
そんな、叶えたくても叶えられなかったはずの理想を、俺たちは今実現していた。
ああ、ここでならソレが許される。
VRMMOの世界でなら、現実以上に全力の暴力が許されるのだから!
さぁみんな、殺し合おうぜ~!?
「こんな最高の場で死んでられるかッ――畜生道最上級スキル【生命堕天・百獣解放】ォッ!」
ザンソードに殺されたはずの鎧武者が叫んだ。
それと同時に爆散する肉体。いくつもの肉片があたり一帯に拡散した。
そして、怪異は巻き起こる。
『死亡時に一度だけ発動できるスキルだ。オラァ、暴れるぜぇえええー-ッ!』
男の声が無数にぶれた。
肉片の一つ一つが蠢き、膨張し、百体の獣に変貌したのだ。
戦場を駆ける獣の群れ。鋭い牙や爪によって、魔王軍プレイヤーを蹂躙していく。
「はは、なんてぶっ飛んだスキルだよ……!」
意味の分からない光景に笑ってしまう。
あんなのの使い手が跋扈してたら、そりゃぁサービス終了するだろ『戦国六道オンライン』。
「だが面白れぇ。このユーリ様がブッ殺してやるぜ」
俺は大きく飛び上がると、地を駆けまわる野獣集団に腕を突き出した。
さぁ遠慮なしだ。巨大な召喚陣を呼び出し、戦場の中心で吼え叫ぶ――!
「必殺アーツ発動、『滅びの暴走召喚』ッ!」
『ガァアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーッ!』
百体の魔物たちが一斉に飛び出した。
全身から棘を生やした巨大昆虫『ジェノサイド・ビートル』が、十メートル以上の巨体と灼熱の身体を誇る溶岩巨人『ラヴァ・ギガンテス』が、全身が酸と毒液で出来た凶悪粘体『ヴェノムキリング・スライム』が――その他これまで捕獲してきた高レベルモンスターたちが、獣の軍勢へと襲い掛かる。
『なっ、なんだとぉぉおお!?』
瞬く間に撃滅されていく野獣集団。
獣の群れは魔獣の群れに駆逐され、屍の山と化すのだった。
次こそ肉片が粒子となる。
「悔しかったらリベンジしに来い。何度だって殺してやるさ」
舞い上がっていく光の粒に、そう告げた――その時。
「ッ!?」
背後に殺気を感じた俺は、咄嗟に裏拳を突き出した。
その瞬間、極大のレーザー光線がこちらに放たれ、拳にぶつかって霧散する。
限定的無敵化のスキル【神殺しの拳】発動だ。
「って、おいおい。息吐くヒマもなしかよ」
振り返るとそこには、ボロボロの巨大ロボに乗ったロボがいた。
いやロボがロボって……なんかややこしいなオイ。
「――我がロマンの塊、『超光機兵ガングリオン』はまだまだ倒れンッ!」
ロボの操作でポーズを決める巨大ロボ。
スキンヘッドに殴り飛ばされたことでコクピットは剥き出しだ。それでも中のロボはめげずに、レバーをガチャガチャ動かしまくる。
「データによると、貴様はあのスキンヘッドの恋人らしいナ! 貴様を殺してヤツを悔しがらせてくれるワァーーーッ!」
背後からスラスターを噴かせ、巨大ロボがこちらに殴りかかってきた。
言ってることは意味わからんけど、おもしれえ。スペースファンタジーの力には、ファンタジーの代表格で相手してやるぜッ!
「召喚ッ! 現れろ、ゴブ太郎ー!」
『ゴブゥウウウウウウーーーーーーッ!』
叫びに応え、緑の巨体が姿を現す。
こいつこそがゴブリンの王『ゴブリンキング』のゴブ太郎だ。
かくして次瞬、巨大ロボとゴブ太郎が取っ組み合う――!
『ゴブゴブゥウウウーーーーッ!』
「負けんなよゴブ太郎っ! 支援魔法『パワーバースト』発動ッ!」
ムキムキな身体がさらにバッキバキになるゴブ太郎。
体格的には倍近く上の巨大ロボを、ずりずりと後ろに押し込んでいく。
今やゴブ太郎のレベルは俺と同じ90オーバー。これまでの経験値の分配により、今や序盤のボスモンスターとは思えないほどのステータスを持っているのだ。
その圧倒的な力を前に、コクピットのほうのロボが舌打ちした(舌あるのか!?)。
「ぬううっ、猿モドキがやってくれるッ! ならば、変形アーツ発動『フォームチェンジ・スピードモード』!」
大きく飛び上がる巨大ロボ。すると空中でガチャガチャと姿を変えて、『車』に変形したのだった!
そのまま猛スピードで俺たちから逃げていく――と思いきや、
「逃げるわけではないゾォッ! 食らえっ、爆撃アーツ『ガングリオンミサイル』!」
なんと爆走しながら無数のミサイルを放ってきやがった!
なるほどな、パワー勝負じゃ勝てないから距離を取りながらブッ殺そうってか。
「甘いんだよッ! ゴブ太郎退却、からのウル太郎召喚っ!」
ゴブ太郎を消すのと同時、狼系モンスターの王『ウルフキング』のウル太郎を呼び出した。
こいつもさっきのゴブ太郎と同じく、極限まで鍛え上げた自慢のボスモンスターだ。
「ぶっ飛ばすぜッ!」
『ワォオオオンッ!』
その背に乗ってロボ野郎を追いかける。
途中でミサイルが迫ってきたが、無駄だ。
「支援魔法『スピードバースト』発動!」
高速の足を超速にまで加速させるウル太郎。
八艘飛びのごとき動きでミサイルを躱しまくり、爆発を背に巨大ロボに迫る。
さぁ殺すぜ~~!
「ヌヌヌヌヌヌッ、今度はデカイ犬だと!? こっ、こうなったらエネルギー消費は激しいが仕方ナイ。変形アーツ発動『フォームチェンジ・エアライドモード』!」
ウル太郎が追い付かんとした瞬間、さらにロボが変形した。
今度は『戦闘機』のごとき姿になると、戦場の空に舞い上がった。
さらにあちこちから砲門を開き、
「喰らえぇッ! 必殺奥義『ガングリオンレーザー乱れ撃ち』ィイイ!」
無数の破壊光線が俺たち目掛けて降り注ぐ。
その中を駆け回るウル太郎。曲芸じみた動きでレーザーを回避していくが、このままではやられっぱなしだ。
「ならばッ」
俺は超速で駆けるウル太郎から飛び上がった。
そして、宙を舞いながら再び使い魔を入れ替える。
「ウル太郎退却。からの、チュン太郎ーっ!」
『ピギョォオオオオオオーーーーッ!』
紅蓮の巨大鳥が足元から現れる。
コイツこそは炎鳥の王『バニシング・ファイヤーバード』のチュン太郎だ。
そのあったかい背中にしがみつくと、チュン太郎は一気に空へと舞い上がった。
これで追いかけることが出来るぜ~! 絶対に殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ殺すぞ!
「ウヒィイイイイイッ、あの手この手で追いかけてきやがッテ! こうなったら空中戦ダァーッ!」
全砲門をおっぴろげにする巨大ロボ。そしてドッグファイトが始まった。
「全弾射出全弾射出全弾射出全弾射出全弾射出全弾射出---ッ!」
空を翔けながら身体中からレーザーやミサイルを好き放題にブッぱなしてきた。
対してこちらも負けはしない。
「支援魔法『マジックバースト』発動!」
『ピギョォオオオオッ!』
チュン太郎の魔力が昂ぶり、両翼と尾羽に火が付いた。
それらを激しく振るわせると、燃えた羽毛が炎弾となって敵の攻撃を迎え撃つ。
さらには俺も空中で【武装結界】を発動し、魔剣や聖槍の数々を兵器としてブッぱなした――!
「墜ちろやスペースファンタジーッ!」
「貴様が堕ちろッ、ファンタジー!」
数多の爆発と飛行の軌跡で天を彩る。
光と炎を撒き散らしながら戦場の空を翔けていく。
「「あははははははっー----!」」
自然と二人で爆笑しながら、追いかけっこと弾幕勝負を繰り返し――そして。
「アッ」
唐突にロボが固まった。
なんとも恥ずかしそうな様子で、「エネルギー切れダァ……」と呟いた。
それと同時に堕ちていく『超光機兵ガングリオン』。どうやら俺の巨大ボスモンスターと同じく、エネルギー切れという名の使用制限があるらしい。
ま、じゃなきゃチートみたいなもんだしな。
「今回は俺の勝ちだな」
「フン、次は負けんヨ。さっさとトドメを刺したマエ」
「言われるまでもない」
落下死なんてさせてやるかよ。
俺は弓を手にすると、誇らしき戦友に向かって矢を放ったのだった――!
『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』『更新止めるな!』
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↓みんなの元気を分けてくれ!!!




