132:魔王たちの夜
※最終章に入るといっても十万字くらい続きます
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【あと三日!】魔王側プレイヤー会談スレ 13【大暴れじゃぁ!】
1.駆け抜ける冒険者
ここは大イベント『絶滅大戦ラグナロク』に向け、魔王側プレイヤーたちが話し合うスレです。
情報交換大いに結構。勝利するためにみんなで力を合わせましょう。
ただしここは共用の掲示板です。女神側プレイヤーに知られては困る情報は公開することを控え、また女神側への過剰な暴言は避けましょう。
次スレは自動で立ちます。
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100.駆け抜ける冒険者
おっしゃあああああああああああ!!!
昨日の公開バトルでやる気出たわッ!暴れてやるぜえええええええ!
101.駆け抜ける冒険者
>>100
プレイヤーキル食らってしょげてたけど、俺も気合入ったわ!
102.駆け抜ける冒険者
>>101
ホントここまで追い詰められたら、逆に滅茶苦茶に暴れてやりたくなるよなぁwww
戦力比8:2上等だよ。そんだけ狩る首が多いってことだし、味方が少なきゃ目立てるってもんだろ!
103.駆け抜ける冒険者
>>102
ユーリちゃんみたいなこと言いやがってwww
でもその通りだな!むしろこっから逆転勝利出来たら、俺たちヒールからヒーローだろ!!!
104.駆け抜ける冒険者
>>103
おうよ。近代一番のネトゲー大戦争ってことで、当日は世界中のネットユーザーに向けてナマ動画配信されることが決まったってよ!
大将のユーリにも彼氏の筋肉ダルマにも負けねえよ。オレが一番目立ってやるぜ!
105.駆け抜ける冒険者
よっしゃぁ大戦まで有給取ってきたぁああああ!こっからは俺も暴れまくってやらぁ!!!!!
……とその前に、武器の魔鋼化とやらをやらないとなー。
ぶっちゃけどうなんのよ?見た目とか性能とか
106.駆け抜ける冒険者
>>105
カッコいいぞー? 表面が黒くペッカペカになって、赤い光の線がビキビキーって走る感じ。
性能の上昇は微々たるものだが、オンオフ可能な武器スキル【魔王の眷属】ってやつがつくんだよ。
同じ魔王側プレイヤーに攻撃を当てちゃってもダメージが入らなくなるんやで。
107.駆け抜ける冒険者
>>106
女神側は【女神の眷属】ってやつが付くらしいな。
どっちもフレンドリーファイヤかます心配がなくなるから、大戦で思いっきり暴れられるようになるんだな!!!
108.駆け抜ける冒険者
>>107
【魔王の眷属】かー。
今回の大戦のストーリーってたしか
『戦士たちはそれぞれ、破壊の魔王アザトースと創世の女神ユミルの遺した力を受け取った。両陣営は世界の覇権を賭け、大戦争を巻き起こすことになる』
みたいな感じだったから、魔王アザトースとかいうのの眷属になったってことだよな?
でもさー。運営的には魔王はそいつのつもりなんだろうけど、俺たちにとっての魔王と言えば、やっぱユーリちゃんだよなー。
130.駆け抜ける冒険者
>>108
同意同意!!! いうなれば【魔王ユーリの眷属】って感じ?
いつだって好き放題しまくってるあの子は、見てて気持ちよくなっちまうからな!
てかオレ、動画サイトであの子が暴れまくってる映像見て、このゲーム始めたわけだし!
151.駆け抜ける冒険者
>>130
俺も俺も!
よーし、本番まで俺たちも好き勝手しまくってやろうぜ!
敵が集団PKなんざかましてくるなら、こっちだって暴れ狂ってやらぁーーーーーー!!!!
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「――いくぞテメェらッ! 虐殺じゃぁああああああーーーーーーーッッッ!」
『うぉおおおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!』
『絶滅大戦ラグナロク』まであと三日ァァアアアッッッ!!!
スキンヘッドを仲間に加えた俺たち『魔王軍』は、完全に暴走していたッッッ!
「走れえええええええええ!!! 襲えええええええええ!!! 目につく敵はぶっ殺せぇえええええッッッ!!!」
『ヒャッハァアアアアアアアアーーーーーーーーーーッッッ!』
暇さえあれば襲撃祭りじゃッッッ!
動けるメンツを総動員して、暴走列車のごとく女神側プレイヤーをぶっ殺しながら走り進む。
「くっ、魔王側の連中めッ!」
「滅茶苦茶しやがってーーーっ!」
「おいみんな集まれッ、奴らを止めるぞッ!」
もちろん敵も無抵抗ではない。
被害者たちと連絡を取り合い、何十人ものプレイヤー集団を次から次へと差し向けてくるが――、
「――オレ様とユーリの前に立つんじゃねえぞオラァアアアーーーーーーーーーーッッッ!!!」
「「「うわぁあああああーーーーーーーーーっ!?」」」
爆裂の鉄拳が敵を次々と吹き飛ばしていく。
一瞬にして肉片の山を作り上げ、スキンヘッドはフンッと鼻息を噴くのだった。
「ナイスだスキンヘッド! やっぱりお前は頼りになるぜっ!」
「ありがとよォユーリ! オメェと肩を並べて好き勝手すんのも悪くねーなァ!」
ニッと笑い合いながら、俺たちは拳を打ち合わせるのだった。
――そうして暴れること数時間。ゲーム内のお月様もすっかり空に昇ったところで、俺は仲間たちに「ここらで今日はお開きにしよう」と呼びかけた。
「無理して戦うこともないからな。みんなそろそろ休めよー」
『えーまだいけますよーっ!』
「ダメだダメだ。ずっとゲームしまくってるとザンソードみたいな変態になるぞ?」
『お疲れっしたログアウトして寝ますッッッ!』
……ザンソードの名を出した途端に爆速で休息するプレイヤーたち。
大戦までに体調崩したら本末転倒になっちまうからな。ある意味ザンソード様様だぜ。
「ンで、そういうユーリは寝なくていいのかよ? せっかくの美肌が荒れちまうぜ~?」
「むっ、好きで美肌してるわけじゃねーよ。かくいうスキンヘッドは?」
「ワハハッ! オレぁオメェと会ってから、すっかりブレスキにドはまりだからなー。徹夜でゲームなんていつものことよ」
「元気だなー」
リアルのほうでもずいぶんとタフな野郎らしい。
まっ、そんな俺のほうもゲーム三昧してるんだけどなー。
まさか最初はここまでハマるなんて思わなかったぜ。
「色々と文句を言いたくなることもあるが、俺もこのゲームにどっぷりだよ。
――改めて、ありがとうなスキンヘッド。初日に声をかけてくれて。俺がここまでやってこれたのは、お前と出会えたおかげだよ」
「へっ、よせやいユーリ。オレ様はただ、好みのタイプにナンパかましただけだっつーの!」
何でもないことのように言いながら、俺のケツをパシパシと叩いてくるスキンヘッド。
……ただよく見れば、ヤツの頬は少しだけ赤くなっていた。どうやら照れているらしい。
「なんだお前、意外と照れ屋さんなのか? その蛮族みたいな見た目で?」
「って照れてねェーし蛮族でもねぇわッ!
くそぉっ、ちょっと勝ち越してるからってナメやがってこの野郎が……! こうなったら、オメェと会わない間にしてきた大冒険の記録を朝まで語ってやるぜッ! オラッ、そこらの街で宿取りに行くぞッ!」
「おー上等だ聞いてやるよ! その上でお前よりもすごい冒険譚を語って涙目にしてやるぜッ!」
「ンだとーッ!?」
肘をゲシゲシとぶつけ合いながら、スキンヘッドと共に夜道を歩く。
思えばこんなの初めてかもな。親友と一緒に朝まで騒ごうなんてさ。
「……これからもよろしくな、ダチ公」
「へっ……わざわざ言うことでもねぇだろ、ダチ公」
――こうして、俺たちの夜は更けていくのだった。
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