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黒曜石との出会い

ご覧いただきありがとうございます!


移動しました!

そしてスフィア様から預かった紹介状を確認します。


丁寧に地図まで……王都の北にありそうです。

三人と共に道を歩きます。


「アルフレッドさん……スイーツ、作れます?」

「問題ありません。何かリクエストはございますか?」

「……け、ケーキや、タルトが食べたいです。なので材料のお店とかあったら、遠慮なく寄りましょう」

「かしこまりました」

「ウィローさん、アストラエアさんも、道具とか気になるものは声かけて下さい」

「わかりましたぞ」

「了解」


わたしはホットケーキなら作ったことありますが……ミックスのおかげです。

そもそもどの調理器具があれば……とかはアルフレッドさんに任せましょう。

ラクリマにも食べさせたいですし!ラクリマはわたしの背中にくっついています。


「……ミツキ様、あちらの店に寄らせて頂いても?」


アルフレッドさんの視線の先には製菓専門店とデカデカと書かれた店がありました。

せ、専門店……!?窓に貼られたポスターには…


製菓製パン食材・器具・ラッピング・乾物・ナッツ・ドライフルーツ……なんでも揃います!


と、書かれていました。ユアストって凄いですね……

わたしは頷きました。わたしは財布になりますよ。


皆で店に入ると、見渡す限りに材料や調理器具……色々並んでました。

こ、小麦粉だけでこんなに種類が……!?


「……アルフレッドさん、スイーツ作りに必要なものは全て任せます」

「ふふ、お任せください。では、早急に見極めて参りますので、少々お待ち下さいませ」


ウィローさんとアストラエアさんとキョロキョロしながら店を眺めていると、品を手に取っては見比べて戻し、カートに入れる……という行動を素早く行うアルフレッドさんが見えます。


ゆ、有能……


「……あの執事、執事にしては個性強いな」

「家令も出来るタイプで、料理も出来るらしいです」

「そりゃ有能だわ」

「…ミツキさんが私達にオプションをつけたのは、食べるのがお好きだからかね?」

「そ、それもありますが……皆で食べると、倍で美味しいので……一緒に食べてもらいたいな、というのもあります」

「ほっほ。楽しみですのう」

「あたしは焼くしか出来ないから、楽しみにしてる」


二人共、楽しそうに微笑みました。

ご飯は大勢が良いのですよ!


「ミツキ様、オーブンはありますでしょうか?」

「大きなシステムキッチンがあるので……あります」

「……ふむ、では、こちらで問題無いかと。これらで本日はタルトが作れます」


よし!ありがとうございます!ギルドカードを取り出します。

……20万リルで収まりました。よし!これで、プラムを使ったケーキやタルトも作ってもらえますね!


全てアイテムボックスにしまって、にやける頬を抑えて店を出ます。


「……嬉しそうだねぇ、ミツキ」

「甘い物好きなので!」

「……腕によりをかけて、お作り致しますね」

「ほっほっほ。プレッシャーですのう」


そんなつもりはありませんでしたが!!

楽しみなのは楽しみなのです!!


途中で花屋を見つけたので、ウィローさんと肥料を見ます。むしろ肥料とかも作れたりします……?


「……作った方がはやいですか?」

「作れない事もありませんが……材料を揃えるのが大変ですからねぇ」

「とりあえず種だけ買いましょうか……道具はこういうのならありますが、大丈夫ですか?」


アイテムボックスの一覧からこないだイベントで交換した道具類を見せます。


「……問題無いと思いますぞ。あとは草刈鎌とか欲しいですな」

「……アイオンさんの所で作れますかね」

「それはそれは……切れ味鋭くなりそうですな……」


確かにです。

まあ相談、してみるとしましょう。


地図を片手に進むと、大きな煙突のある建物と、その一角にたどり着きました。

外壁ギリギリ……もしやこの辺り一角がアイオンさんの敷地でしょうか。


何かを打ち付ける音が聞こえます。

とりあえず紹介状を握り締めて、足を踏み入れました。


恐らく鍛冶場があるであろう大きな建物の手前に、お店のような物があります。

とりあえずそこに向かいましょうか。



「……お、いらっしゃいませ!」


元気な挨拶に迎えられて入った店内には、剣や鎧といった武器、防具が、見やすく並べられていました。

す、すごい、兄のゲームで見たやつです!


「…こ、今回は紹介状をいただきまして」

「……拝見しても?」


カウンターにいた店員に紹介状を渡すと、スフィア様の名前をみて飛び上がりました。

そしてわたしと、三人を見て目を丸くしました。


「……ちょーっとお待ち下さいね!」


そう言って店を飛び出した店員さんを見送ります。

……武器を見て待ちましょうか。


「アストラエアさん、武器は何を使いますか?」

「そうさね……攻撃弾くなら、ひとまず短剣と……爪もいいねぇ」


爪……爪……?

はてなマークを飛ばしていると、アストラエアさんがイメージを伝えてくれました。

なるほど、そんな爪の武器が……


「盾でもいいんだが……盾持つくらいならミツキを抱えた方が速そうだからね。ちょいと持ち上げさせておくれ」

「ひょわあ!」


太腿と腰を支えられ、アストラエアさんの片腕に座るような感じで、持ち上げられました。


ち、力持ち……!


「……うん、持ち上げた方がはやいね。ミツキ、ちゃんと食ってるのかい?」

「た、食べてます!」

「そうかい……軽いが……」

「……ミツキ様がお困りです。下ろしたらどうです?」

「……ふうん?まあいいけどね」


アルフレッドさんが下ろすように伝えてくれたので、着地します。

ふへえ……びっくりしました。


「……アルフレッドさんとウィローさんは武器どうします?」

「…はて、私もですかな?」

「何があるか分かりませんし、持っているだけでも…?」

「……ふうむ、なればやはり草刈鎌で良いでしょうな。使い慣れておりますし」


ウィローさんはほっほと笑います。

草刈鎌も立派に武器ですよね……


「……私も、身に付けるのであれば短剣でしょうか。それなら服の下に隠せますし」

「……堂々と持っててもいいと思いますが、あのレイピアとかお似合いです」

「使えないことは無いですが……」


……使えるのは使えるんですね。

アルフレッドさんは顎に手を当てて考え込みます。


まあ武器は何個あっても良いです。

使えそうな武器は揃えておきましょう。


そうして武器を眺めていると、こちらに走ってくる気配と、その後ろからどっしりとした…落ち着いた気配を感じます。


「おっ待たせしましたあ!こちらのお部屋にどうぞ!」


滑り込んできた店員さんの案内で、隣接された応接室のような部屋に案内されました。

とりあえず勧められた通りに座ります。


三人は後ろに立ちました。

ちらりと振り向くと、アルフレッドさんと目が合いました。


「……流石に主人の隣には座れませんので」

「そ、そうですか……」


確かに、座りませんよね…

ぐぬ、人前じゃなければ良いですよね!


その時、頭にタオルを巻いた、がっしりとした身体を持つ黒い狼の獣人が、水の入ったコップを乗せたお盆を片手に扉を開けて入ってきました。


……なんか、大工さんが着ているような服着た獣人が来ました。

もしや、この方が……?


「……嬢ちゃんが、藍銅(アズライト)からの紹介で来た、ミツキか?」

「は、はい。ミツキと申します」


室内なので、ポンチョを消しておきます。

その時、目の前の獣人の方の視線が首元へ向かいました。そして、大きく息を吸い込みました。


「……金紅(ルチル)翠玉(エメラルド)の弟子か」

「…はい。学ばせていただいております」

「……そうか。俺はアイオン、黒曜(オブシディアン)だ。今日は、そいつらの武器を作って欲しいって事で良いんだな?」


オブシディアン……!

着々と異名持ちの方との縁が……!


「……はい。武器と、彼女の防具も、依頼させて頂きたいので……予約とか」

「あー構わん。今は急ぎの依頼も無えし、お嬢さんより地位のある奴からの依頼も無えからな」


どっしりと腕を組んでこちらを見つめるアイオンさん。

……わたしの地位、高くないはずですが!?


そんな事を考えていたのが伝わったのか、ジト目で見つめられました。


「異名持ちからの紹介で異名持ちの弟子なら、優先順位は高いぞ」

「そ、そうですか……?」

「おう。とりあえず今持っている鉱石はあるか」


鉱石……ダンジョン行きましたからね!

アイテムボックスにゴロゴロとしてます。


「鉄鉱石や白鉄鉱は150はありますが、御影石、石炭、銀鉱石、銅鉱石、金鉱石、石灰岩は100無いです。レアメタルも20無いです」

「……魔法職なのに割と集めているな。鉱山のダンジョンへ行ったのか?」

「大理石が必要で……何回か行きました」

「それだけあれば余裕で足りるだろう。俺に預けてくれ」


ほ、良かったです。足りるなら、わたしは使わないので全部出します。


「じゃあ武器と防具のリクエストだ。何がいいんだ」


アイオンさんがウィンドウを操作しながら言います。

わたしはとりあえずアストラエアさんの名前を呼びます。


「アストラエアさん」

「………肩当てと籠手は欲しいけど、シンプルなのがいいね。お嬢を運んだりするから、ゴツゴツしない方がいい。それと、短剣……単純にダガーがいい、攻撃を弾くから、頑丈な奴」

「……なるほどな」

「あと、握って装備する、爪の武器はあるかい?」

「……鉤爪のようなタイプの奴だろ。あるぞ」

「…それがいいね!」

「わかった」


器用にウィンドウを操作して、アイオンさんは頷きました。

そして他の二人に視線を向けます。


「ウィローさん、アルフレッドさん」

「……では、恐縮ですが……私は草刈鎌を二つ欲しいのですよ」

「……草刈鎌をか?」

「はい。一つは本来の用途で、一つは武器として」

「………………わかった」

「ほっほ。よろしくお願い申し上げますぞ」


ウィローさんの言葉をきいて、アイオンさんが眉間に皺を寄せて答えました。


「では私ですが、ミセリコルデを一本、クリスダガーを一本、スティレットを二本お願いいたします」

「………暗殺者か?」

「いえ、お嬢様の執事ですが」


アルフレッドさんがやけに具体的に注文しました。

そ、そんなにお持ちに!?


「………まあ、石の量は足りるだろう」

「…よ、よろしくお願いします」

「お前さんはいいのか。杖以外に、何か使わないのか?」

「短剣を扱いますが……良いものを仲間に貰ったのです」

「……へぇ、見てもいいか」


い、いいんですかね!?

勝手に見せたら怒られちゃいますかね!?


……で、でももしかしたらリーフくんとアイオンさんに縁が出来るかもです。

わたしはリーフくんから貰ったスチールダガーを取り出します。


それをアイオンさんが受け取って、じっくりと眺めます。

うおお、わたしが作った訳ではないが、ドキドキです。


「違う短剣は、あまり人目に晒せるものではないので、仲間がくれました」

「その短剣は…」


……わたしは迷った末に、瑠璃の短剣をアイテムボックスから出します。


「…………………あー、ラピスさんの短剣か」

「ラピスさんをご存知ですか?」

「うちの鍛冶場を使って作られたものだからな、それ」


そうなのですか!

……今はどちらにいるかわかりませんが、ラピスさんも不思議な方ですね。


「荒削りで甘い所もあるが、一生懸命作ったのは伝わった。大事にすると良い」

「はい!」

「………都合が合えば、出来上がった時に連絡を飛ばすから連れてきてくれ。手入れの仕方を教える」


!これはリーフくんに伝えなければ!

わたしはニッコニコで頷きます。


「代金は出来上がった時に支払ってくれ。大体見積もって……1000万だな。藍銅(アズライト)は大丈夫って言っていたが……大丈夫か?」

「あ、大丈夫です。稼いできます」


黄金のダンジョンに稼ぎに行きます。

なんならこの後行きましょう。


「それまでは、同じタイプの武器を使ってみてくれ」

「……お借りできるのですか?」

「勿論完成品はそれより質が良いのは保証するが……俺の作った武器を扱えるか試してほしいって所だ。……ついてきてくれ」


水を飲んで立ち上がったアイオンさんに、わたしも一口だけ水を飲んで、追いかけます。



大まかなメインストーリーが無いから出来る寄り道とご都合!!!まあその分散財してますけどね……( ˘ω˘)


やりたい事をやりたいときにやる、それがユアストです。


これからもミツキの物語をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] やはり人形3体安すぎませんか? [一言] 椅子が1番高い…神様用だしそんなものか?
[良い点] 二つ名持ち自体が国王に意見をいえる名誉貴族だから、ミツキがNPCの立場だったら確実に次期円卓会議メンバーの候補(笑) 若しくは貴族の引く手あまたで争いが起こるかも。 某貴族子息の嫁になった…
[良い点] 執事は主を守る最後の砦とも云いますしね。庭師のおじいちゃんが仕事人に早変わり(笑)トラだから爪かな♪ [気になる点] よくある「刀」を見せたらどんな反応をするのですか? [一言] 「旅先で…
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