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ギルドランクアップ!

ご覧いただきありがとうございます!



麗華さんに稽古をつけてもらって疲れで眠って次の日。

お昼休みになり机にお弁当を広げます。


「ねえ満月」

「なーに花ちゃん」

「明日時間あるかしら」

「明日?」


お弁当を食べながら、花ちゃんが神妙な面持ちで話しかけてきました。

明日は土曜日ですし、大丈夫ですね!


「あるよー」

「満月ユアストでウィザードしてるって言ってたじゃない?ちょっとだけ手を貸して欲しいのだけれど」

「わたしで良ければ手伝うよ」

「助かるわ。弟も一緒なんだけど、私は弓使いで弟は斧使いなのよ。詳しくは明日話すけれど、ちょっと魔法使いの手を借りたくて」

「花ちゃんの弟くん……大きい子の方?わたしで良ければ全然行くけど」

「そう、二葉(ふたば)の方よ。じゃあ土曜日は、9時半にルクレシアでもいいかしら?」

「ん!オッケー」


花ちゃんとプレイするのは初めてですね!

花ちゃんの弟は二人いますが、二葉くんはたしかバスケ部って言ってた気がします。中学三年生で身長176cmだとか……



……花ちゃんのレベルによっては、魔花の杖を使うのが良いかもです。サポートに徹します。


花ちゃんがレベルをバリバリ上げてたら普通にアストラル・ワンド使いますけどね!


「私も二葉も知らないプレイヤーに話しかけるほど積極的じゃないから困ってたのよ。助かるわ」

「とりあえずよくわからないけど、任せて!」

「ふふ、ミツキのプレイが楽しみね」

「……普通だよ」


ええ、普通ですとも!

あまり人に見せられるプレイじゃないですけれどね。

説明しにくいという意味ですが……


「わたしも花ちゃんの弓楽しみだなぁ」

「よーく見てなさい」

「うん!」


花ちゃんは自信に裏付けされた実力がありますので、楽しみです!


この後はご飯を食べながら、他愛もない話をしました。




部活に行く花ちゃんを見送り、帰宅しました。

ギルドのランクアップのために、素早くお風呂とご飯を済ませてログインしましょう!


「おかえり」

「ただいま!」

「今日は手抜き。具沢山のサンドイッチ」

「全然凝ってそうだけど!?」

「フ、俺の料理の腕も上がったな……俺は仕事の準備するから部屋に戻るわ」

「ありがとうお兄ちゃん」


そろそろニュージーランドへ行くって言ってましたもんね。

準備大変そうです。


兄特製サンドイッチを食べながらレシピサイトを眺めます。

どれも美味しそうです……ユアストでも作れるように後で作ってみます。


「ごちそうさまでした」


お皿を片付けてお風呂も済ませます。

頭を急いで乾かして、ログインです!








ログインしました!

ディアデムを喚び出して、身嗜みを整えます。


ウィンドバードの串焼き(タレ)を食べながら、アイテムボックスの中身を整理します。


今わたしのアイテムボックスの容量は270枠です。

その内の100くらいを素材と野菜で占領してます。

ひとまずモンスターの素材はこの辺に、ポーション系は上に、野菜はこの列にまとめて、と。



……ちょっとスッキリしましたね!

種類ごとに並べる事はできますが、何となくこだわりがありますので手動で頑張りました。

タッチするだけなので簡単です。


「ごちそうさまでしたっと」


よし、ではギルドへ向かいましょう。

目指せギルドランクアップです!





「こんばんは、お師匠様」

「ああ、よく来たね」

「今日はギルドへ向かいます。もうすぐランクがDになれそうなので」

「ほう、そうかい。気を付けて行ってきな」

「はい!………お師匠様はギルドのランクって」

「……どれくらいだと思う?」


ソファから振り向いてニヤリと笑うお師匠様。

え、SかSSだと思ってます。

でもお師匠様仕事が増えそうなSSランクになりますかね……


「Sランクか、SSランクだと思いましたが、お師匠様がSSランクになるのは面倒だって思ってそうだなぁと、考えました」

「よくわかってるじゃないかワタシの事。そうさ、ワタシはSランクだよ」

「……SSランクの方って、いらっしゃるんですか?」

「いるよ。今は確か、5人だったか」

「ご、5人!?」

「ああ。ハーセプティアの危機に動く奴らだからね……癖も強いし我も強い」

「そ、そうなんですね……」

「大体自分の領域に閉じこもってるからそう会わんだろう」


いや驚きました!

SSランクは、最高ランクです。

きっととてつもない力を持った方達なのでしょう……

お会いする日が来るんでしょうかね……


「そら、行ってきな」

「は、はい!ありがとうございます!」


お師匠様に声をかけられ、扉から出ます。

お庭では、一体のペガサスが星明りを浴びていました。

美しく神秘的ですね……


本当に羽が生えてます。

どうなってるのか……今度喚び出してみましょう。


わたしは懐中時計を握りしめて、ルクレシアのギルドへ飛びました。






さて、採集依頼は、と。

……月光草、集めに行きましょうかね。

あと月光キノコです。フルMPポーションでも使いますし、いくつあっても良いです。

受けましょう。


2枚の依頼書を持ってカウンターに並びます。

あ、リルファさんです。


「こんばんはリルファさん」

「こんばんはミツキ様。お預かり致しますね」


ギルドカードと依頼書を渡します。

リルファさんは依頼書の内容と素材の分布場所を確認して、ギルドカードでおそらくわたしのレベルも確認しました。


「……はい。依頼カウンター受付のリルファが受注致しました。お気を付けて行ってらっしゃいませ」

「ありがとうございます!」


ギルドカードを受け取ってアイテムボックスへしまいます。

最後にリルファさんに頭を下げて、真っ直ぐギルドから出ました。


さて、リースの池から東に向かった方向でしたね。

バンバン採集しましょう。

懐中時計を握りしめて、リースの池へ飛びました。






「今日も誰もいないな……」


リースの池でぽつりと呟きます。

こっちの方面でプレイヤーとあまり出会いませんね。

特に会いたい訳ではありませんが。


さっさと採集しましょう。

月光草と月光キノコを10ずつです。


「〈わし座(アルタイル)〉」


わたしはアルタイルを喚び出します。

アルタイルは地面からこちらを見上げます。


「今日は採集だけだから、空から索敵してくれる?モンスターが近付いて来たら教えてほしいの」


アルタイルは小さく鳴いて飛び立ちました。

よし、ではランニングしながら探しましょう。


アイテムボックスから杖を取り出して握りしめて、この間の方向へと走り出しました。






月光草は割と夜の草原だと見つけやすいですね。

ポツポツと間を空けて生えています。


鑑定で状態を確認しながら採集します。

中々いいペースです。

次の月光草の明かりが見える場所まで走ります。


8本目の月光草を採集した時、アルタイルが小さく鳴きました。

ふむ、立ち上がって気配を探ります。



離れた所に、ウルフの群れがいますね。

…まだモンスターはこちらに気付いて無さそうなので、反対方向へ進みます。


頭上のアルタイルはわたしの進行方向に合わせて飛ぶ方向を変えます。

アルタイル自身も気配を抑えるの上手なんですよね……飛んでいるのに時折気配を感じ取れなくなります。



月光草をある程度採集したので、森へ進みます。

月光キノコがちょっと探すの大変なのです。


「アルタイル、ありがとう。森の中に入るから、休んでいて」


この森は低い木が多く密集しています。

ちょっとアルタイルには飛びづらいかもなので、アルタイルは還します。


「〈おおかみ座(ルプス)〉〈らしんばん座(ピクシス)〉」


その代わりにルプスを召喚します。

出てきたルプスをわしゃわしゃと撫でて、ピクシスを片手に乗せます。


ピクシスで月光キノコが探せるかの実験も兼ねてます。


「モンスターが近くにいたら教えてね」


わたしだけじゃ気付けないかもしれないので、ルプスにも頼みます。

ルプスは小さく鳴いて、座った状態から立ち上がりました。


「ピクシス、月光キノコの場所を示して」


失せ物探しとはまた違いますが、月光キノコは魔力を含んでるのでいけるかもです。


魔力を流すと、ピクシスの針は別の方向を指し示しました。

!ありがとうございますピクシス!


ピクシスの指し示す方向へ進むと、木の根本に月光キノコがありました。


「ピクシス天才だ……」


この調子でわたしは月光キノコを次々と採集できました。

一度採集できているので、探せたのかもしれませんね。


ピクシス便利です。

魔力草を採集しながら森を続けて探索します。


……戦闘音がしますね。

プレイヤーとモンスターの戦いかはわかりませんが、巻き込まれないうちにルクレシアに戻りましょうか。


森の中の戦闘はちょっと戦いづらいですからね。

ずっと警戒してくれたルプスを撫でて、ピクシスにも感謝の言葉を伝えて還しました。


これでランクアップ出来るはずです!

わたしは意気揚々とギルドへ戻るのでした。






「よろしくお願いします」

「はい、お預かり致します」


先ほどと同じようにリルファさんが受付にいました。

素材とギルドカードを渡して、操作が終わるのを待ちます。


「……はい、お待たせ致しました。こちらが達成報酬となります」



‐採集依頼を達成しました‐


月光草×10 納品する : 10,000リル

月光キノコ×10 納品する : 20,000リル



30,000リル手に入れました。



「只今の依頼でランクアップの条件を満たしました。ランクアップしますか?」

「はい!」

「かしこまりました」


リルファさんは微笑んで操作します。

水晶にギルドカードを翳して、トレーに乗せました。


「ランクアップおめでとうございます。こちらお返し致しますね」

「ありがとうございます!」

「これからもよろしくお願い致します」



‐ギルドランクがDになりました‐

以下の機能が解放されます。


クランの立ち上げ

クランホームを建てる

クランチャット

クランウィンドウ


詳しくはヘルプをご覧ください。




リルファさんからギルドカードを受け取ったらアナウンスが流れました。

これで!クランホームの詳細を見る事が出来ますね!


ミカゲさんが言ってた装置を探しましょう!

わたしはリルファさんに挨拶して、ギルドを見渡すのでした。



やっとランクアップしました。マイホームという名の秘密基地、作者も欲しいですね……( ˘ω˘)


これからもこの作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] まあ花ちゃんとそのブラザーなら粘着も情報クレクレもしないだろうし安牌? 依頼受注時の受付作業に「適正レベル確認、ヨシ!」(イメージです)が追加されましたね(笑)
[一言] 更新有り難う御座います。 押入れは子供の秘密(?)基地。
[良い点] クランホームだ 世界樹と幻獣とロボがある 空島、もうあれやんか ラ〇ュタの雷 風 コズミック・レイズ ズートン ついに 花ちゃんキター やっぱりエルフだよな そして弟くんも人間じゃない…
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