表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/126

初見殺しはやめて



【種族:終末の使徒レプリカ(スライム)

 性別:無し

 lv: 99

 スキル: 魔法耐性Ⅵ P(EP60000)

 エクストラスキル:物理無効 P(EP1e9)        

          神鞭 P(EP1e8)

          神槍 P(EP1e8)

 ユニークスキル:固定ダメージ1        

 HP:6.9015e9/6.9015e9

 MP:1.4658e12/1.4671e12 】


 どうしよう、全く勝てる気がしないだけど。


 天眼をチートだなんだと思っていたあの時の自分が恥ずかしい。


 天じゃなくて、その上っぽい神を冠するスキルがあるじゃないですか。


 消費EPも天と地の差だ。今回は天の方が下だけどな。


 EPの消費が1e8だとすると、eは10その8乗×1で1億になる。


 まあ、簡単に言うとeの右数字は0の数で、それ×左数字で表すことが出来る。


 と言うことは、神鞭と神槍の消費EPは1億EPで、物理無効の方は一桁多い10億EPになる訳だな。


 俺の使っている天眼の1万EPとはえらい違いだ。


 この天眼ってその内、神眼になったりするのかな?


 経験値表示が無いって事は、何かの条件で進化するのかもしれない。


 まあ、例え神眼になったとしても、今の俺にはとても1億なんてEPが賄える筈が無いんだけど。


 他のスキルは物理無効と魔法耐性か。


 物理無効。元々物理攻撃なんてスライムには効かないと思ってはいたけど。その上、魔法耐性ですか。


 俺の勝手な推測では、正攻法でスライムを倒すには魔法攻撃が必要だと考えていたんだけど。

 この分だと魔法もかなり効きづらくなっているな。

 いや、まともな魔法なんて使えないけどさ。


 はあ、この終末の使徒とやらを倒さないと、この広間から出られないんだろうな~


 そして、極め付けのlv99。

 

 名前にレプリカって付いているなら、付いていない本物の終末の使徒も居るかもしれないので、lvがカンストしている訳じゃないだろう。

 lv100以上にもまだまだ上がっていくんだろうな。


 もう既に手がつけられない感が出ているのに、これ以上にlvが上がっていくとか。もうどうしようもないな。


 lvが1上がるだけで、HPは2割、EPは3割も増えていく。

 敵が自分よりもlvが1だけでも高かったら、その分こちらよりも2割もタフになる。


 これじゃあ、スキル無し状態ならlvが絶対の差になってしまうな。

 それとも天才って奴は、こんな理不尽なlv差の相手でも対抗出来たりするんだろうか?


 いや、流石にコイツは無理だろ。


 まあ、天眼みたいに特殊なスキルがあれば、俺みたいな一般人でもlv差を乗り越えられるかもしれない。


 HPがe9だから約70億HPになるのか。EPなんて、1兆超えている。


 本当こんなのどうやって勝てばいいんだ。


 まあ、EPはいいか。アクティブスキルが無いのなら、EPが無いも同然だからな。


 しかし、何で俺はまだ生きているんだ?


 終末の使徒レプリカは何故攻撃してこないんだろう?

 俺が現実逃避している間は隙だらけだったろうに。


 もしかして動けないのか?


 そうだ。ステータスにはちゃんと書いてあるじゃないか。終末の使徒レプリカ(スライム)ってな。


 こんなステータスの化け物でも、一応モンスターの分類上としてはスライムと同じ生き物なんだ。


 だったら動かないのも納得だ。


 俺の考えではスライムはカウンター型モンスター。

 近づいてきた者、又は触れた者を攻撃するってステータスから予想を立てていた。


 実際、1階層のスライムは予想通りのモンスターであった。


 確かに通常のスライムが持っているスキル、酸や補食は持っていない様だが、それでも今も攻撃してこない所をみると、いくら進化したからといってスライムとしての特性が無くなる訳じゃないようだな。


 それなら絶対に勝てない訳じゃないかもしれない。


 スライムと同じ生態なら、同じ毒でも倒す事が出来るかもな。


 それに倒す時に使う洗剤の量はlvではなく、スライムの体積に応じて致死量が増える。

 このスライムの大きさなら、2、3袋かけてやれば結構簡単に倒す事が出来るかもしれない。


 なら、試しに洗剤をぶっ掛けてやるか。

 

 幸いポーチには、まだ15袋も洗剤が入っているから流石に足りるだろう。


 洗剤を持ち俺はボススライムに近づいていく。


「ガァ!」 ドゴンッ!


ーーー






「う、俺は何していたんだっけ?」


 なんか寝ていたみたいだ。それに視界もなんか赤い。


 起き上がりたいが何故か出来ない。身体に力が入らない。全身の感覚もない。


 どうしよう、ここ何処だっけ、本当に何していたんだっけ?


 あっそうだ。今日はダンジョンに来ていたんだったな。


 それから、小石を10000個集めて試練の扉に挑戦したんだったか?


 そこで、えっと、巨大なスライムに会ったけど、ステータスが強すぎて。


 でも、同じスライムなら洗剤で倒す事が出来ると思って、試しにかけてみようって巨大スライムに近づいた。


 その後、衝撃があって気絶したのかな?


 確かあの時、衝撃が来る前に巨大スライムから槍の様な鋭い突きが放たれていた様な気がする。


 速すぎて目で捉えるのは無理だけど、天眼が衝撃がくる瞬間、巨大スライムから俺までの間の空気が真空になったのを感じた。


 多分、その巨大スライムが身体の一部を槍状にして俺を突いたんだろう。


 それも一瞬とは言え、真空を作り出すほどに物凄い速さでな。


 流石にlv99と言ったところか、次元が違い過ぎる。


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 昔なろうに見たな~主人公がサラリーマンから学生に換えてのリメークだったのか?
[一言] 流石に冷静すぎて違和感が… ふつう、そこまで瀕死になったら、恐怖なり何かしらの感情が出てくるのでは? 感情が無い設定?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ