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やる事メモ


 おはよう


 現在時刻午前3時


 今日は金曜日で今週最後の登校日だ。


 気分が良い。


 明日から2日間はスライムダンジョンの方で2階層以降に行きたいと思っている。


 折角の休みなんだから、ダンジョンの先に進んでみたい。


 慶達は2階層以降も行った事があるみたいなのに、俺が行った事が無いのは、何と無く悔しかった。


 それに久しぶりに1人で自由にダンジョン探索をしたいと思っていた。


 その為、今日はやるべき事を全てやっておかないとな。土日を満喫する為に。


 まずはウルフダンジョンの地図更新。


 昨日俺と慶で別れて探索したので、それぞれの地図の新しく行った場所も合わせて、一枚の地図に纏める。


 次にドロップアイテムだ。


 昨日の夜悩んだ末に、ダンジョンの会のドロップアイテムは慶の家の蔵を借りる事にした。

 だから、今日にでも慶に頼んでおく。


 ポーションもダンジョン前に置いておくのではなく、ダンジョンに入る人が最低限それぞれで携帯しておく事にしよう。


 そして、ウルフダンジョンに入る場合の決まり事を作る。


 新しい階層に行く場合は俺か慶の同伴がないといけない事にする。

 本当は単独でダンジョンに入る事も禁止したかったが(特に春)、皆守るとは思えなかったのでこの辺で妥協しておく。


 決して俺が面倒だからとかの理由では無い。


 あと間引きについて。


 今までは俺が毎日やっていたが、折角ダンジョンの会と言うものが出来たのだから、間引きを当番制にしよう。


 ダンジョンの会は6人居る。

 月曜~土曜まで、各曜日に1人ずつ当番を決めて間引き。日曜日は全員、又は交代制としよう。


 それと当番でないからといって、ダンジョンに入れない訳ではない。その辺は皆の好きにすれば良い。


 他には何かあったか?


 思い付かない。今上げた4つをメモ帳に書いておく。


 今日の昼休みにでもみんなで話し合おう。


 ついでに春にもメールを送っておく。


 昨日は着替えの服を忘れていたからな。その辺の事をきちんと言っておかないと、毎回俺が準備する羽目になる。


「送信っと」


 さて、今からスライムダンジョンに向かうか。


ーーー


 まだ辺りが暗い中、スライムダンジョンに着いた。


 登校まで時間がある。今の内にレッドウルフの餌を確保する為にも間引きをしていこう。暇だしな。


 スライムダンジョンを回り、沢山のスライムゼリーを回収した。


 これだけあれば、1週間は保つかもな。


 俺はレッドウルフが居る試練の扉の部屋に着いて、スライムゼリーをレッドウルフ前に出した。


「本当によく食べるな。」


 ここまでの食いっぷりを見せられると、スライムゼリーを美味しそうに見えてくる。


 そう言えば、まだ朝食を取ってなかったな。


 だからか。何故かスライムゼリーが美味しそうに見えたのが。


 スライムゼリーに味なんてあるのかな?


 無味無臭ならレッドウルフがこんなに食い付く筈が無いと思うけど。


 俺は食事中のレッドウルフを見て思う。


 食事に夢中になっている今なら撫でる事も出来るかもしれない。


 俺が近づいてみてもレッドウルフは気にした様子が無い。


 俺は気配を消している訳ではないので、気づかれてないという事は無いと思う。


 レッドウルフの直ぐ隣にまで寄れたので、思い切って頭を撫でようと手を近づける。


 俺の手がレッドウルフの頭に触れそうな位置になった瞬間、いきなり噛み付かれた。


「痛っ!く無い」


 反射的に痛いとは言ってしまったが痛みは全く無かった。


 レッドウルフは歯をむき出しにして、全力で俺の手に噛み付いているように見えるが、lv差の所為で文字通り歯が立たない様だった。


 その代わり唾液と舌の感触で俺の精神値が削られていく。


 lvアップと精神耐性は別ものの様だな。


 レッドウルフは噛み付いた手を中々放そうとしないので、左手でレッドウルフの口を強引に押し開き、右手を救出した。


 救出された右手はレッドウルフの唾液でベトベトにされていた。痛みは無いがレッドウルフ歯型が綺麗に残っている。


 気持ち悪いので唾液を水で洗い流す。


 レッドウルフに餌をやって、やる事を済ませたので、ダンジョンを出た。


 俺も腹が空いている。今から朝食を手に入れにコンビニへ向かおう。


ーーー


 コンビニに到着。


 コンビニは良いよな。まだ午前4時半だと言うのに、店が開いているんだから。


 コンビニ弁当を食べるのなんていつ以来だろうか?


 実際に自分で料理した方が美味しい筈なのに、何故かコンビニ弁当も無性に食べたくなる時がある。


 今日はコンビニ弁当を買って朝食にしよう。


 どれにしようかな?と。


 このチキン南蛮弁当に決めた。


 チキン南蛮弁当とお茶を買って、マジックポーチに仕舞う。


 この弁当を食べるのはウルフのダンジョンに着いてからにする。


ーーー


 ウルフのダンジョンに到着すると、ダンジョン入り口前にはドロップアイテムを仕舞ってあるブルーシートが既に広がっていた。


 そのブルーシートの上には高校指定の鞄と女子物の制服が3セットまとめて置いてあった。


 高校の制服という事は美月と咲良、凛が今現在ダンジョンに入って探索している様だ。


 まだ4時半だ。美月達はあと3時間近くもダンジョンを探索し続けるつもりなのか?


 俺が言うのもなんだが、少しダンジョンにハマり過ぎだな。


 まあ、美月達がそれで良いなら良い。俺も学校が始まるまではダンジョンに入るつもりだったから同じ様なものだ。


 凛にはポーションを渡しているから万が一があっても大丈夫だろう。


 さて、俺はさっき買ったチキン南蛮弁当を食べてから、ダンジョン探索を始めよう。





 




 

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