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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 オトアピンチ!ブランチキャンセラー編
99/204

98話 言いだしたら聞かないタイプ

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457






------(第三者視点)------☆





「チッ、見破りよったか……」


ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が、


そう、ごちると……。


悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ


の男)が、


「どうしたラ・モール大魔導士」


と聞く。


それにラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が、


「あっ、はい、奴等の本拠地に放っていたデーモンサハギ


ンレオンが、例の小僧に倒されてしまいました」


と報告すると、側に居たアルミュール元帥(赤いフルプレ


ートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)が、少し驚き


「えっ、あの異世界から来た小僧にか?」


とラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)に聞くと、


「ああ、転生者ではないと思って、油断しておったが、やはり


異世界から来た人間はただ物ではない……と言うことか」


とアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、顔を


覆いつくした兜の男)に答えるラ・モール大魔導士(死神


風顔の半分骸骨の男)。


 しかし、それに反対の意見を言う、アルミュール元帥


(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)。


「しかし、転生者のようにブランチも持っていない小僧だぞ、


しかも、戦闘力だって、例のスーツなしでは、この世


界の騎士にも劣るやつだぞ……」


そう言うアルミュール元帥(赤いフルプレートアーマーで、


顔を覆いつくした兜の男)に対して、悪魔伯爵シャッキー


(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)が、


「一見、そう見えるが、他の転生者や、クリスタルマン達の


力を借りているとは言え、悪魔男爵バンバ殿、悪魔子爵ゴースン


殿達が倒されているいるのだアルミュール元帥、ラ・モール大


魔導士が言うことも、あながち間違いではなかろうよ」


と言う。


悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)言葉


に、


「まぁ、そうではありますが……」


と、腑に落ちないながらも、ラ・モール大魔導士(死神


風顔の半分骸骨の男)の言葉を認めるアルミュール元帥


(赤いフルプレートアーマーで、顔を覆いつくした兜の男)。


それを見て、配下のベビルデーモン達に向かって、


「今後の転生者共の動きがわからなくなったのは痛いが……


小僧と猫がこの地域にやってきたことが分かったと言うのは、


幸いと言うべきだな」


と言う悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)


の言葉に、ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が、


「向こうからやって来てくれたのです、後はいかにしてあの


小僧と猫をおびき出すか……ですかな」


と悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)に


言うと、それに同意するように頷き、


「さて、どうしたものかな……」


と悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)が


顎に手を当て考えていると、ラ・モール大魔導士(死神風顔の


半分骸骨の男)が、何かを思いついたように悪魔伯爵シャッキー


(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)に進言する。


「奴らは、どうやら例のピッポリト殿が連れて行った例の転生者


を探している様子、であるならば、それを利用して奴らをおびき


出す……と言うのはどうでしょう」


その言葉を聞いて、ゲー大隊長(白い三角頭巾に白いローブ風の男)


が、


「いや、あれはすでにピッポリト殿が連れていかれたではないで


はないすか」


とラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)に否定的な


言葉を投げかけると、それに対して、悪魔伯爵シャッキー(髪の


毛が無数の蛇で目玉が一つの男)が、


「いや、何も本当にあの転生者を囮にせんでもよいではないか、


あくまでもその転生者がそこに居る……と奴らにそう思わせる


だけでよい……だなラ・モール大魔導士」


とラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)を見て、


ニヤリと笑うと、ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)


も悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)を


見て、同じようにニヤリと笑い。


「はい、その通りでございます」


と頭を下げた。


すると、それを見ていたガイスト隊長(ピエロ風の男)が、


悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つの男)と、


ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)に向かって、


「そのお役目、是非わたくし目に」


と頭を下げ願い出ると、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の


蛇で目玉が一つの男)は、ガイスト隊長(ピエロ風の男)を


見て、


「うん、では帥に任そうか」


とガイスト隊長(ピエロ風の男)に言うと、その言葉にガイスト


隊長(ピエロ風の男)は、膝をつき頭を下げ、


「ははっ、ありがたき幸せ」


と言うと、ラ・モール大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)が、


ガイスト隊長(ピエロ風の男)に向かって、


「私が、作った魔物達にお主の使役するレッサーデーモン達を


憑依させ一緒に連れていかれよ」


と声を掛ける。


それを聞いた、ガイスト隊長(ピエロ風の男)は、ラ・モール


大魔導士(死神風顔の半分骸骨の男)に対して、


「かたじけのうございます」


と頭を下げるのだった。













------(テンタ視点)------☆





 俺は、エードラム様の意見も聞きたいので、『赤着』&


フェードインをする。


 俺が再び席に着くと、『仮面ソルジャー』チームの1人


である周雪シュウシュエイさんが口を開く。


「悪魔達が、我々転生者の持つブランチ能力を無効に出来る


武器を持っているとなると、バルジャン(トム)の捜索隊も


そうだが、我々冒険者……特に転生者の冒険者の活動も考え


ねばならんが……」


その言葉に支部長である黄雷オウレイさんが、


「冒険者、特に転生者の冒険者に限って言えば、その活動を


自粛してもらわなければなりませんね」


と答えると、『仮面ソルジャー』チームのもう1人の楊黒暗ヨウヘイアン


さんが言う。


「いや、転生者は兎も角、転生者以外の冒険者の活動を


自粛させることはあるまい、元々ブランチ能力はないのだから」


楊黒暗ヨウヘイアンの意見に対して、周雪シュウシュエイさんも


”なるほど”って顔で頷き、


「確かになようの言う通りだ、転生者以外の冒険者には


何も危険はないと言えばないがな」


と言うと、『仮面ソルジャー』チームの2人とは別のメンバーの


呉火ゴフォーさんが、


「しかし、転生者でない冒険者が悪魔と戦っても……」


と言いかけると、支部長である黄雷オウレイさんが、


「それはない、いきなり出くわしたなら別だが、そもそも


転生者ではない冒険者はそこのミリー(トム妻)さんと、


アナ(ガイゼル妻)さんを覗けばほとんどがB級以下であるから、


そもそもギルドとして悪魔がらみのクエストは、彼らには


発行しない決まりになっているじゃないか」


と答えた。


「まぁ、確かに……」


黄雷オウレイさんの言葉に呉火ゴフォーさんが


頷く。


そこに、周雪シュウシュエイさんが言葉を挟む。


「しかし、転生者は別だ、ガシャーン(ブルーノ)のような


者が増えるだけだ」


その言葉に『仮面ソルジャー』チーム4人全員が同意の頷きを


する。


すると、俺のヘルメット内の左モニターのエードラム様が俺に


言う。


『確かに、みんなの言うことも一理あるけど、私は少し違うと


思うのよ』


『それは、どう言うことですか?エードラム様』


と俺がエードラム様に聞き返すと、


『あのガシャーン(ブルーノ)だっけ、あの子がブランチを奪わ


れた時、バルジャン(トム)も一緒だったのよね』


と聞き返すので俺は、


『はい、そうみたいですね』


と答えると、


『って、ことはよ、1度に1人分のブランチしか消せないって


事じゃない?』


と言う言葉に


『はぁ、確かに』


と俺が答えると、エードラム様は嬉しそうに


『でしょ、でしょ、だったら、転生者を狙ってないんじゃない


かな?』


とおっしゃる。


『でも、それじゃーいったい何を狙っているのでしょう』


と右モニターのオトアが、エードラム様に聞く。


『んー、たぶんだけど……オトアちゃんかな』


と少し考え屈託もない笑顔で答えた。


『えぇ――――っ!!』×2


エードラム様の言葉に俺とオトアは驚き叫んだ。














『えっえっ、私ですか?』


と驚き聞き返すオトアに、エードラム様は言う。


『悪魔が開発した装置って、1つしかないんでしょ、


しかも1回で1つのブランチしか消さないわけじゃ


ない?、それだと、もし襲われても、転生者が固ま


っていれば、1人はブランチ能力なくすでしょう


けど、残りの転生者に反撃されてしまわない?』


『ああ、まあ……』


『確かに……』


とエードラム様の意見に俺とオトアは同意する。


『それよりも1回で目的を達成できる方を選ぶんじゃ


なぁい?』


『1回で?』


『目的?ですか』


エードラム様の言葉を今一理解できない俺とオトア。


それを見てエードラム様がしびれを切らし、


『まぁ~だわかんないかな……』


と言いながら少し考えてから、


『あのさぁ~、オトアちゃんの体って今誰が持ってんの?』


と言う問いに俺が、


『ダリウスって言う悪魔です』


と答えると、


『そう悪魔大帝ダリウスよね』


とエードラム様が言う。


そして、


『い~い、悪魔ってね人の体を乗っ取るときに、その人の


魂に憑依するのよ』


と続ける。


その言葉に俺とオトアは、


『ああ、はい』


『ええ』


と頷くとエードラム様は言葉を続ける。


『悪魔が憑依した人に魂が無いと、その人間の体のコントロール


が、今一つうまくいかないのと、自身の能力をフルに発揮


できない訳』


その言葉に俺が、


『だから悪魔達はオトアを狙ってる……んっ?』


と言葉を言いながら少し違和感を感じる。


(悪魔の装置とオトアって何の関係が……)


って思ったら、エードラム様がすかさず言う。


『オトアちゃんの今の猫の体ってブランチに似たものでしょ』


『ああ』


エードラム様のヒントに俺はピンときた。


『つまり、悪魔はあの装置でオトアの今の体を消して魂を……』


と言いかけると、


『ピンポンw』


と人差し指を立て言うエードラム様だった。













 エードラム様の話を俺はみんなに説明すると、


「なるほどな……」


と支部長である黄雷オウレイさんが言う。


すると、楊黒暗ヨウヘイアンが、


「なら、転生者の冒険者だけ、1か所に集めて居れば問題ないな」


の言葉に全員が頷き同意する。


そこで、周雪シュウシュエイさんが、


「では、転生者以外の冒険者は通常道理活動させ、転生者のみ


活動を一時停止と言うことで良いんじゃないか」


と言うと、支部長である黄雷オウレイさんが、


「そうだな、そこにオトアちゃんもいてもらえば、例え悪魔が


襲おうとしても防げる可能性はあるな」


と続けて話す。


この意見にも全員同意するのだったが……。


ここで、ミリー(トム妻)さんが、


「トム(バルジャン)の捜索のクエストをチームガンブレイブ


から出したいんだけど」


と言うと、悪特隊あとくたい南支部のキャップであるククレ


さんが、その言葉に、


「その件については少し待っていただかないと……」


と言うと、ミリー(トム妻)さんが、


「待て……ってどれぐらい?」


と聞き返すと、ククレキャップは、困ったような顔で、


「いや、どれくらい……と言われましてもその件については


柱様達の裁定待ちですので……」


と言うと、ミリー(トム妻)さんは少し怒ったような表情で、


「トム(バルジャン)が行方不明になった時点では生きていた


かもしれませんけど、悪魔のこと、用がなくなったものは


容赦なく消すでしょう、だとすれば生きて救出するには時間


との勝負になってきます」


と毅然と言うと、黄雷オウレイさんが、慌ててミリー


(トム妻)さんに、


「いや、待ってくださいミリーさん、今も話していた通り


転生者の冒険者は動かせませんよ」


と答えると、ミリー(トム妻)さんは、すかさず黄雷オウレイさん


に、


「わかっています、しかし、転生者以外の冒険者にクエスト


を依頼すればいいではありませんの?」


と言う言葉に、支部長である黄雷オウレイさんが、


「いや、待ってください、転生者以外の冒険者と言っても、


現在この南支部の冒険者ギルドには、A級以上の冒険者は


いませんよ、Bクラス以下の冒険者に悪魔がらみのクエスト


を依頼することはできません」


と言うと、ミリー(トム妻)さんは一瞬胸を張り、


「いるではありませんか」


と言う。


その言葉に『仮面ソルジャー』チーム4人が”どこに?”


って顔をすると、ミリー(トム妻)さんとその隣のアナ


(ガイゼル妻)さん2人は自身を指さし、


「ここに」


と言うと、”いやいや”って顔で、支部長である黄雷オウレイさんが、


「いや、待ってくださいお2人が、A級冒険者だったのは、もう


かれこれ10数年前ですよ、ちょっと無理があります」


と言うと、


「前例がありますよ、ガイゼルとトムは先日S級に


復帰したではありませんか」


と言い返すミリー(トム妻)さんに、支部長である黄雷オウレイさんが、


「いや、バルジャン(トム)さんとガンボー(ガイゼル)さんのS級


に復帰については、暫定A級から、悪魔との戦闘を経て、S級に復帰


したのです、ミリー(トム妻)さんと、アナ(ガイゼル妻)さんは、


悪魔との戦闘の経験なしに復帰していきなりA級には……」


とミリー(トム妻)さんに言い返すが、そこにアナ


(ガイゼル妻)さんが口を挟む。


「なぁ~に言っってんでべか、わたしとミリーはこないだ


悪魔の手先の俑兵ようへいって言うバケモンと戦ったべぇ


あれを認めてくれればいいべ」


その言葉に口をあんぐりって開けたまま固まる支部長である


黄雷オウレイさんに、今まで黙っていたガイゼルさんが


口を開く。


レイ、すまんな、うちの(アナ)とミリーは、


昔から言いだしたら聞かんタイプだ、ここは認めてやってくれ」


そうガイゼルさんに言われ、頭を抱える支部長である黄雷オウレイさん


だったが、そこに、


「私達もw」


と元気よく手を挙げるシェリーさんとタミーさんに、楊黒暗ヨウヘイアンさん


が、ぎょっとして、


「いや、あなた達はまだB級だからダメでしょう」


と言うと、シェリーさんとタミーさんは、”いたずらっ子”の


ような表情で、


「確かにB級ですけど、確かA級が受けたクエストにB級が


サブで付けたはずですよ」


「私達もこの前、テンタ君の受けた海坊主のクエスト参加しましたしw」


と言うと、そこにガイゼルさんが付け加える。


「この子たちも親に似て言いだしたら聞かないタイプなんだ」


と付け加えた言葉を聞き、支部長である黄雷オウレイさんと


他の『仮面ソルジャー』チーム3人も頭を抱えるのだった。




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