表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/425

いろいろ状況が進んで何よりだ

 さて、谷津遊園の再オープンもうまくいっているのだが、最近やってることが手広くなりすぎてるのでちょっと整理してみよう。


 と思った矢先に会長から新たな報告があった。


「セイント・リオと谷津遊園の業務提携交渉が成功しましたわ。

 これでセイント・リオグッズ販売やアトラクションなどへのキャラクターの利用、幼児向けの児童書販売なども可能ですわ。

 無論キャラクター使用料はそれなりにかかりますけども」


「いや、交渉が不調に終わるより全然いいよ。

それに千葉からだと東京の原宿とかは結構遠いから買いに来る女子高生・女子大生・OLとかは結構いると思うよ」


 今年の1985年にはセイント・リオも、住宅都市整備公団より2万1000平方メートルの敷地を多摩ニュータウンに取得していて、ここは配送センターと社員寮を目的に取得したものではあるのだが、「船橋ららぽーと2」の屋内型ミニパーク「セイント・リオファンタージェン」のノウハウなどを生かして、「多摩セイント・リオコミュニケーションワールド」「セイント・リオハートパーク」という形態を経て「セイント・リオピューローランド」が1990年に開園する。


「あちらはテーマパーク運営のノウハウが得られるし、こちらはキャラクターの人気にあやかることができてウインウィンってわけだ、どうせならアニメやニャムコやサガのゲームのテーマパークも作りたいけどな」


「それで客が呼べるのでしょうか?」


「アニメファンやゲームファンをなめたらいけないよ、実際コンサートなんかも人気だろ」


「確かにそうですわね。

 わたしなどには誰も名前がわかりませんけれども」


「まあ、デビューしたてでまだまだ売出し中とかの人ばかりだからね」


 それはともかく実際ニャムコのワンダーエッジはかなり人が入っていたが、ここはもともと50か月の期間限定の予定で、再開発計画がバブル崩壊により着手が遅れたことから、数度のリニューアルと営業期間の延長が行われ、最後は惜しまれて閉園した場所だ。


 谷津遊園もそうだがテーマパークは赤字だから閉園するとは限らないんだな。


 まあワンダーエッジの前身となる二子玉川園や谷津遊園などは路線の魅力を高めるために鉄道会社が運営しているものなので別に単体で儲けを出す必要もなかったりするんだけど。


「レコード会社の朝日ソノママの買収も3億でできましたわね。

 また、その名義での歌手及び声優の募集オーディション及びトレーナー募集や所属事務所及び養成所の設立の準備も順調ですわね。

 こちらが応募してきている方の書類ですわ」


「そいつは重畳だね。

 さすが会長は仕事が早い」


 書類を見てみると四石琴乃といった有名になるはずの名前もあるしいい感じになりそうだ。


「谷津遊園でのコンサートの様子を見ると馬鹿にできない影響力があるように思いましたわ。

 ライブビデオとして映像は保存していますがそちらも売れておりますしね」


「ああ、そうなんだよな。

 やっぱ高校生がアイドルや声優として成功するアニメも作りたいな」


 浅井さんだけだとやっぱ厳しいしやっぱ歌手や声優希望の人材やそれをトレーニングするトレーナーは必要だよな。


「あと零細証券会社の買収もできましたわ。

 比較的まともな会社のようですのでうまく活用してくださいませ」


「ああ、証券会社もでかいところはあんまりいい話を聞かないしな」


 証券会社も銀行もサラ金などの悪徳金貸しとたいして変わらなかったりする。


 そのいい例が貸しはがしなどだがそんなことも多いから、バブル後にボコボコ潰れても同情する声は少なかったりもしたしな。


 いやうちの父親も銀行マンだけどさ。


「あと、あなたの言っていた方々もゲーム会社のほうで雇えそうですわ」


「ああ、それは良かった」


 タイタンの設立メンバーや古代祐ニ氏、植竹伸夫氏などを確保できそうだ。


「動物園の動物もようやく確保できそうですわ。

 子供動物園の動物たちは飼育員が確保できたのでさっそく購入しましたし」


「ああ。それは助かるよ」


 アイデアを言うのは俺たちだけど、それを実際に実行して形にするのはほとんど会長なんで、会長の負担はかなりでかいはずなんだよな。


「これでさらに谷津遊園に人が来てお金になりますわね」


「ああ、そうだな」


 このお金に対する執着があればこそなんだろうけどな。


「今年の同人誌即売会の会場にできるかどうかは団体が会場へ視察へ来るそうですわ」


「まあそりゃそうか、でも食いついてくれただけいいな」


「そうですわね、ああ、J10シリーズで一番人気があったという銀河始末屋ブレイダーの車形態に関しては有志が募ってやってくれていますわ」


「え、金払ってるわけではないのに?」


「ええ、そういうのが好きな方々も意外と多いようで、車自体はこちらで中古車を購入しましたが、嬉々として改装したり塗装したりしているようですわね、わたしにはよくわかりませんが」


「ああ、モデラーとかそういうの大好きだもんな。

 会長には理解できないと思うけど」


「TRONプロジェクトの中心人物である坂元健さんとのお話も夏休み中にはできそうですわ」


「じゃあ、証券会社を経由して伊邪那美様の金塊の1割を現金化できるかな?」


「45億ですか?

 当然できますが」


「うん、そのくらいは研究のための財団の設立に多分必要だと思うしお願い」


「わかりましたわ、至急やっておきましょう」


 伊邪那美様の金塊10トンがあるとしてもそれを単順に現金化するのは実は結構難しい。


 いくら寄贈の書類などがあるとは言え、伊邪那美様のほうはおそらく社会的には実態がない何かを用いた名前だと思うんで、国税とかが踏み込んでくると面倒なことになると思う。


 宗教法人は非課税なので今のところは大丈夫だけどな。


 だから証券会社を通じてマネーロンダリングのようなことをする必要があるわけだ。


 アメリカ合衆国通商代表部はトロンを敵視していて来年のスーパー301条でトロンを実名を挙げて排斥しようとしているし、日本のダイスキーマックロソフト株式会社が来年マックロソフトジャパンになるし、自OSを作って儲けようとしていたらしい、やわらか銀行の孫忠義が官僚や経済界の大物を巻き込んだ猛烈な反対運動を行なったことなどにもよって、トロンプロジェクトは一時「壊滅」に追い込まれてるはずだからな。


 もっとも孫忠義は、もともと日本人を見下していて、アメリカ人はいろんな発明をできるが、日本人がさっぱりなのは日本人の遺伝子のせいで日本人は遺伝子レベルで独創性に欠けていると著作でも言っているし、おおぞら銀行が経営不振により3兆円もの税金が投入されて再建した日債銀を10億円で買い取り、海外のハゲタカファンドにそのまま転売し500億円の利益を上げたりしてるし、日本発の技術を使わないという態度は一貫していて、ADSL規格や携帯電話の通信規格でも、NTTの規格を全て退け米国発の技術を持ち込み、米国技術を普及させるための追加費用の負担はNTTにさせる、ということを行なっている。


 携帯に送信する災害緊急警報システムもやわらか銀行携帯だけが実装していなかったがこれも日本の独自のシステム。


 太陽光発電プロジェクトでも政治家を巻き込んでるのだがかなり悪質だ。


 そのまえに著作権を取得してトロンを保持するのは大事で、著作権を崇徳するのは金がほしいとかそういう問題ではなく技術を守るためでもあって、オープンソースにするにはまだ時代が早すぎるのだ。


 もっとも88と98に市場を席巻されたMEC以外の各電化製品製造メーカーが教育用パソコンを名目にトロンを組み込んで自社製品を売り込もうとしたが、それもスーパー301条でトロンが名指しで非難され空中分解することになったんだけどな。


 もっともこれとは別におそらく既得権益を奪われる危惧から教科書に関係する出版業界がアメリカへトロンつぶしのために色々訴えたりもしてるようで、教科書の出版というのは確実に毎年売れるものだから、まあ気持ちはわからないでもないが、結局若年人口がどんどん減少して自分たちも首を締めてもいるんだけど。


 もっともOS8や窓3.1そして32bit化に追随できるのかも問題なのだが。


 と思ったらテレビニュースが流れていた。


「只今、やわらか銀行の孫忠義容疑者、京都陶器の米盛和夫容疑者が贈賄で、通産省局長の棚橋佑ニ容疑者が収賄で逮捕されました。

 また、容疑者の息子の大学への裏口入学や公務員としてはあってはならない恣意的に出世させる箔付け人事と言われる人事が行われていたこと、通産大臣や大蔵大臣による選挙資金の提供なども発覚し、その他の余罪が今なお追及されており大型汚職事件に発展しそうです」


「こりゃまたすごいことになったな……」


 なんともタイミングが良すぎることではあるんだがこれで孫忠義、米盛和夫、棚橋佑ニなんかは日本の社会からは抹殺されそうだな、まあ米国に渡って再起とかは考えるかもしれないが。


 孫忠義などはここぞとばかりに国籍的には日本人でないことや、日本の教育に使われそうなトロンを潰そうとしていたことも大々的にマスコミにさらされ、米盛和夫に対しても会社での月曜の朝会社に出てきたら、土曜日の夜まで家に帰れない、バカ・アホと1日中叱責する、有休ではなく欠勤扱いになる、など労働基準法を明らかに逸脱した労働やパワハラなどが行われていることもさらされて株価が大下落。更に関係ない在日朝鮮人に対しても非難を集め、パチンコ屋から政治家などに対する献金があったり、日本人よりも在日朝鮮人に対して生活保護などを優先して裁可したり、朝鮮総連経由での北朝鮮への送金も大々的に放映されてパチンコ屋も閑古鳥が鳴いたり管轄の警察庁にも非難が殺到したりといろいろ延焼していく。


「ああ、でもこれはDDT買収のチャンスかもな」


 更に戸塚ボートスクールやら不動山塾、月生学園などの私塾や私立学校で起きている監禁・傷害致死事件なども写真付き記事などでマスコミを賑わせ、児童養護施設だけでなくそういった施設に対しても立入検査の実施が行われてその結果、財務諸表の開示、施設長の資格の失効規定の明示、入所者の人権侵害の刑罰がイギリス並みに重くなって、子どもへの暴行傷害監禁などは、被害児一人につき10年以上の懲役などになった。


……


 その頃冥界では黄泉醜女が伊邪那美に聞いていた。


「伊邪那美様、いわれたとおり“マスコミ”と“公安”に彼らの悪事の証拠となる書類や写真を送ってきましたけど、なんで今までのように直接地獄に落とさないのです?」


「いや、無限地獄の鬼共がただでさえ宇宙の終わりまで働かないといけないのに罪人が増えすぎて休みも取れぬ、これは労働基準違反だとやらで閻魔に泣いて訴えたらしくてな。

 私が直接に無限地獄送りにする権限が取り上げられてしまったのだ。

 まあ上のほうの地獄へは落とせるがな」


「は、はあ、そうなのですか?」


「まあ、あやつがやっておるようにマスコミとやらを利用すれば現世での裁きも行えるようであるし、これからも緊急事態の時は適当な地獄へ落として対処するが、そうでない場合はこうして“社会的”に殺していくことにするぞ」


「はい、私もそのほうがよいかとおもいます」


……


「それにしてもやっぱ日本の技術者はともかく経営者が保守的で駄目なんだよな」


 これは西芝が1992年に韓国のサムソン電子とNAND型フラッシュメモリーの共同開発に踏み切って、技術を供与してしまい、西芝は先にマーケットを独占できたかもしれないのにDRAMにこだわって足踏みしている間に、サムソンがフラッシュメモリーをどんどん売り出してしまい、薄型テレビや携帯電話、スマホ事業で世界的にシェアを伸ばして大成功するが、西芝は経営危機になってしまったことなどがあるな。


 西芝としては失敗したら困るからサムソンにもリスクを負わせるつもりだったんだろうけど、それが裏目に出てしまったわけだが、半導体事業はスマホなどの普及に合わせてその後も世界的には好調な業種だっただけもったいないと思う。


 技術流出防止には銀行の横領防止などとともに“それをやったほうが損をする”と思う程度の給料をちゃんと渡すべきなんだけど、日本企業は営業は優遇して技術者を見下す傾向があるんだからその後はどんどん衰退していった。


 新日本鉄と韓国のパスコの方向性電磁鋼板とか青色ダイオードの発明とかもちゃんと金を払っておけば韓国やらアメリカやらに技術者に逃げられずに特許料などで儲かったはずなんだけど、会社員の発明は会社の発明とか馬鹿な考えがある限りこれからも日本ではそういう事例ばかりが増えるだろう。


「流石にそういった企業を買収するような金はないしなぁ……」


 ふと思いついて俺は斉藤さんに声をかけた。


「斉藤さん、アメリカやフランスとかイギリスとのペンパル募集してる雑誌ってどこがいいか知ってる?」


「知ってるけど外国のペンパルを作ってどうするのかしら?」


「ああ、アメリカのダラスとか、フランスや伊の日本アニメやゲームオタクがいたら伝手を作りたいなって」


 俺がそう言うと朝倉さんがぼそっと言った。


「今度は外国人にも手を出すつもりですか」


 明智さんが笑いながら追随する。


「手が広すぎっすよねー」


「手を出すって人聞き悪いなぁ。

 将来的には漫画やゲームやアニメを外国でも売ったらカネになるだろ。

 まあデッドコピーの海賊版対策もしないと駄目だろうけど」


「なるほど外国にも売り出せば、今よりもっともっとお金が儲かりますわね。

 ぜひやりましょう。

 わたしも協力いたしますわ」


「ところで会長は英語とかフランス語、イタリア語とか得意?」


「得意ではありませんがお手紙ぐらいはかけますわ」


「じゃあ、書き方を教えてくれると助かるな」


「その程度お安い御用ですわ」


「あ、自分もドイツのボードゲーム好きと文通したいっす」


「わたしもイギリスやアメリカのロック好きとしたいです」


「あ、ならわたしも児童文学好きな人と文通したいですねー」


「わたしも海外の文学好きの人とやり取りしてみたいわ」


「じゃあ、みんなで国内や海外のペンパル探そうぜ」


 というわけで雑誌を通じてみんなで国内や海外のペンパルを募集することにしたんだ。


 そう言えばサリン事件を起こすΩの教祖様は俺と同じ船橋で今は超能力開発塾「鳳凰慶林館」からヨガ教室の「Ωの会」を発足させたぐらいで、ヨガを極めて超能力の獲得を目指すアットホームで明るいヨガ教室でしかなくオカルト系雑誌の『月刊アトランティス』が、「日本のヨガ団体」として写真付きの記事を掲載している、ただ既に様々な犯罪も興してるんでどうしたもんかな。


「会長、船橋のΩの会っていうヨガ教室のオーナーについて調べられないかな?」


「ヨガ教室ですの?」


「多分、ここは超能力を身に付けたいとかそういう感じなんだけど、うちと同じでなんか色々手を出そうとしてるみたいだし」


「そうなのですか?

 オカルトは全く興味が無いのでわかりませんが、ライバルになりそうであれば調べておきましょうか」


 というわけでまずは相手がどんなことをやってるか調べることにしようか。


 既に信者をタダ働きさせてるとかやっていてもおかしくないからなぁ。


「とりあえず手足を伸ばしたり口から火を吐いたりテレポートしたり空中浮遊できたりすることができるようになるとかできるとすげ~んだけどな」


 俺がそう言うと会長が呆れたように言った。


「荒唐無稽ですわね」


「まあそうだよな」


 おそらくΩは恩賜園事件が示すように国に対して絶望的になる理由があって、最終的にはあのサリン事件を起こしたんだろうけど、多分俺が恩賜園の虐待を間接的に解決したことを知って、金が入るようになればそこまでは行かないですむと思うんだけど元から性格がゆがんでるなら駄目かも。


 そして選挙に出るならまずは市議会とか県議会からやるべきだろう。


 国会議員なんて既得権益が強すぎてそもそも当選しないし、多少当選したところで影響力を保つのはほぼ無理だしな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ