俺たち3人は無事東大に合格できたよ
2月10日 - フェニックスからホムコンソフト、『ドラゴンクレストIII そして伝説へ… 』発売され大ヒット、社会現象を巻き起こす。
3月13日 - 青函トンネル開通。青函連絡船の運航終了。
3月24日 - 中国で起きた上海列車事故で、修学旅行中の高知学芸高校の生徒と教師27名が死亡。
さて、今年は大学受験の本番だ。
ホムコンのドラクレIIIの大ヒットは陣天堂の理念である”ゲームは映像の美しさで面白さが決まるわけではない”ということを証明したともいえる。
しかしながら映像や音の美しさや声が入ってることというのはユーザーにとってはやはりうれしいことでもある。
現状ではハードが高すぎるという欠点があることでサンシャインの売れ行きはホムコンほどではないが、所持ユーザーが確実に増えているのも事実だ。
しばらくの間は価格が安いが性能も低いホムコンと、価格が高いが性能も高いサンシャインの間ですみわけが行われるのかもしれないが、結局はあちらもスーパーホムコンを投入してくるだろう。
ホムコンの性能では現在のアーケードゲームやパソコンゲームの移植がそうとう難しいのは事実だしな。
それから大学入試だが、まずは共通一次試験が1月の月末近くにあり、それをクリアすれば大学の本試験が2月の月末近くに行われる。
そして合格発表が3月の頭だな。
共通一次試験というのは、国立大学を受験するために受ける試験で、その結果点数によって、実際の国立大学への受験資格を定める、いわゆる足きり用に使用されるもの。
なお平成2年(1990年)から変更された、センター試験は国立大学だけではなく、私立大学も利用でき、さらにはその利用方法が各大学に任せられており、センター試験の結果だけで合格させる大学、逆にセンター試験の結果を足きりにしか使用しないところ、センター試験の結果と二次試験の結果を合算するものなど、いろいろとある。
まあ、それはともかく共通一次試験は国立大学受験の物なので私立大学は滑り止めのためのものというイメージが強いのだが、このころだと国家公務員や国立大学の権威の経過もあって、私立大学の方が国立大学よりも下とは単純に言えなくなってきてもいたりする。
そして、さらなる問題は大学の授業料の高騰だな。
昭和25年(1950年)の時点では国立大学の年間授業料は3600円、私立では8400円。
昭和50年(1975年)の国立大学の年間授業料は36,000円、私立では182,677円。
昭和63年(1988年)の国立大学の年間授業料は30万円、私立では53万9,591円。
前の令和2年(2020年)では国立大学の年間授業料は55万9388円、私立では115万4875円にまで跳ね上がっている。
ここで消費者物価指数を考慮しても70年代までは横這いだがその後国立大学でおよそ20倍、私立Y大学で10倍となっている。
そして、バブル崩壊後は大卒でもまず就職そのものが難しくなり給料も上がらなくなっていく。
その結果奨学金地獄に落ちる大卒も増えていくわけだ。
すでに十分高い大学授業料だが、特に国立大学はこれ以上あがらないようにしていくべきだろう。
それを考えれば国立大学の法人化などは、もってのほかだと思うのだ。
老人は”働きながら学費も自分で支払ったものだ”などといえるのも授業料のほかにも家賃や食費などの物価が安かったからできた事であるのだから。
それこそ国の教育費負担の割合はOECD32ヵ国中最低でそんなことを言うのは恥だと官僚や政治家が思わないといけないはずなんだがな。
そんな感じではあるが無事俺たち三人、俺、北条先輩に斎藤さんは東大に合格することができた。
「うふふふ、東大に現役合格が三名も。
二人ともよくやってくれましたわ」
北条先輩が上機嫌で言うが斎藤さんはにべもなく言う。
「別にあなたのために頑張ったわけではないわ。
自分のためよ」
そして俺も言う。
「そもそも野球やサッカーで全国大会優勝して知名度は十分あがってるよな」
そういうと北条先輩はふぅとため息をついてからいう。
「確かに野球やサッカーの強豪校になったことでわが校の知名度は上がりましたが、その一方で運動ばかりのバカ学校というイメージもあるのは間違いないのです。
しかし、東大に現役合格者が出たとなればまた話は違ってくるのですよ」
北条先輩の言葉を聞いて俺はうなずいた。
「ああ、まあそれはそうかもな」
実際に野球が強くて進学率も高い高校はないわけではないがそういう学校はかなりまれなので、スポーツの強豪校はバカが多いというイメージが強いというのは確かだ。
「とはいえ、俺たちがかなり特別な例なのも事実だとは思うが」
俺がそういうと斎藤さんもうなずいた。
「そもそも現役の高校生で複数の会社のオーナーなんてそう居ないでしょうに」
すると北条先輩が言う。
「むしろ夢が膨らんでよいことではないですか」
俺は特別中の特別ではあるが、これからの時代は大きな企業には入れれば安泰ということは結局なくなっていくだろうから、起業を目指す人間が増えるのもいいかもな。
むろん失敗したときのためのセーフティーネットは必要だが。
それにしても高校の修学旅行で中国に行って、鉄道事故に巻き込まれて29名(旅客28名及び乗務員(郵便貨車職員)1名)が死亡し、99名が負傷したが、そのほとんどが大破した2両目に乗車していた高知学芸高校の修学旅行生一行であり、生徒26名と引率教諭1名が犠牲となり36名が負傷した、上海列車事故だが、事故後補償をめぐり日中間で政治問題化しているはずだ。
この時期の中国の鉄道は急増する需要にインフラの整備が追いつかず事故が多発しているんだよな。
今年1月には、鉄道事故が3件連続して発生し、合計で140名が犠牲になっていたりする。
この列車事故原因は列車の機関士2名による信号の見落としとされているが、駅構内の作業員の人為的ミスによるブレーキの動作不能であったとか、衝突した対向列車が時刻表より2分早く出発したことなどのミスが重なっていたらしい。
このころの中国の鉄道は安全性を省みない人為的なミスが事故を頻繁に引き起こしているのだ。
で補償問題だが、日本国の外務省が『基本的には中国と遺族との間の問題」として直接支援しなかったことや、当時の政治的問題や経済格差等のため難航し、また旅行会社からの補償は、同校の修学旅行はいわゆるツアーではなく、学校側の提案による手配旅行であり、法律上の補償義務はないとして別途かけていた海外旅行保険の給付しか行わなかった。
さらには中国側が、中国人遺族との賠償金の差が中国政府の批判へと発展することを懸念したことで補償額の日中間の開きは大きく、日本側は5000万円前後を示したが、中国側は一律31,500人民元(当時のレートで約110万円)であったという。
まあ中国なんかに修学旅行に行くのが悪いし中国では人間の命は安いのだということを俺は新聞やテレビで全国的に放映したがな。
これで天安門事件が起こればさらに中国へのイメージは悪くなるだろう。
大学生になったら今よりはできることもきっと増えるだろう。
日本の未来を変えるための俺たちの戦いはまだこれからだ。
ここのところ執筆がかなり厳しいためここにて一度完結扱いとします。
執筆する余裕ができたら大学生以降のお話を再開したいと思います。




