谷津遊園にスペースウォーズのアトラクションができたか
さて、北条先輩から新たな報告があった。
「谷津遊園のタイムマシンアトラクションの改装が終了し、スペースウォーズの世界を利用したライドシューティングとライトサーベルを使ったチャンバラっぽいことができるようになりました。
また旧日本帝国軍使用の航空機の確保やそのレプリカの展示や複座機体での試乗計画の方も進んでいますわ」
「お、それはいいね。
ちょうどプロ野球も終わって、そっちからの谷津遊園への入場者の減少分を今後はどうするか考えていたんだ」
そして北条先輩は報告を続ける。
「また10月に来日していた、ジョージ・ルークス監督にテレビおよび現地でのアトラクション完成の挨拶を行っていただく手配も、済んでいます。
日本における映画の製作はまだ交渉中ですが、よい感触は得られていますわ」
「さすが北条先輩と足利さんだね。
そしたらさっそくだけど、ルークスフィルムが権利を持っている映画のテレビ放送をしよう。
そして、新アトラクション完成と監督のお墨付きだってことを、集英組の男性向け雑誌でも告知し、テレビの情報バラエティやラジオで流すことにしようか。
そうすれば知名度もぐんと上がるはずだ」
俺がそういうと北条先輩たちはコクリとうなずいた。
なんだかんだで現在ではまだパソコン通信は、マニアのものであるため情報の入手先はテレビや雑誌がメインなんだよな。
「ええ、ではそのようにいたしますね」
”前”の舞浜のあれはバブルのタイミングや、旅行代理店を通じた学校への遠足、修学旅行へ行先としての提案、雷通による頻繁なテレビやコンビニなどでの宣伝に加えて情報バラエティやクイズ番組などにも舞台として使用させることで抜きんでた知名度を誇ったが、バブルは発生しておらず、雷通のテレビ業界への影響力の低下や、長い待ち時間による男性やカップルのディズニー離れなどもおこっていることから集客は伸び悩んでいるようだ。
「普通のジェットコースターと違って、屋内型のライドアトラクションだから、雨でも寒い冬の季節でも楽しめるのはいいよな。
さすがに恐竜コンテンツのままだときつかったけど」
「そうですわね、ただその分、維持整備などのための費用もかさみますが。
版権の利用費用も安くはありませんし」
「そのあたりは、日本におけるスペースウォーズに関連したグッズの独占販売権利も手に入れられてるわけだから、仕方ないと思うしかないよ。
できれば次はインデペェンデンス・ジョーンズのアトラクションも設置したいけどそうなると場所をどうするかだな」
舞浜のあれに権利を持っていかれるよりは全然いいしな。
「まあ、確かにそうですわね。
人気のある版権を独占しているのですから、そのくらいは仕方ないと思いましょいう」
「ライジングの作ってるゲームキャラで同じくらい影響力があるようなキャラクターはまだいないしな……。
そのあたり、やっぱ陣天堂にはまだまだかなわないよな」
「そうですわね」
「まあ改装するのはメルヘンランドでいいかな。
女の子向けにはセイントリオパークがあるし」
「ではそのように改装の準備を進めていきますわ」
「うん、お願いね」
舞浜のあれは非日常の世界に没頭することを徹底しているが谷津遊園はテーマパークではないからそこまでの没入感はない。
だがそれだからこそあの世界観に没入しきれない男性には気軽に遊べる場所になっていると思うし、スペースウォーズやインデペェンデンス・ジョーンズは男性向けだとも思うから、住み分けとしてはちょうどいいんじゃないかな。
舞浜と谷津は距離も近いし共倒れは勘弁だからな。




