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広島は流石に中国地方の中心地だよな

 さて別府の温泉旅館で一泊した俺たちだが、旅館の朝食の汁物は別府名物のやせうまだご汁。


 やせうまというのは小麦粉を練り、引きちぎったもののことで、それを味噌味の汁に肉・魚・野菜と共に煮込んだものがやせうまだご汁で、いわゆるすいとんと同じものだな。


 このあたりは平地が少なく水田には向いていない土地が多かったのでこういう料理が発達したらしいが大分の一部の地域では普通に給食のメニューになるほど定番の料理らしい。


 感じとしてはワンタン入りの豚汁って感じかな。


「ん、これなかなかうまいな。

 夏より冬のメニューな気もするけど」


 上杉先生がうなずいていった。


「ああ、それに手軽に食べられるのがいいな」


 後は焼いた関あじもでてきたがこっちも美味い。


 アジの旬は夏だから余計美味いんだろう。


「別府は魚介類と温泉、熊本は馬刺しなんかの肉類を押していくって方向で行けばよさそうだな」


 俺がそういうと北条先輩がうなずいた。


「ええ、特に別府温泉の地獄蒸しは女性に受けると思いますわ」


 そして朝食をとったら別府駅に戻り借りた車を返却して特急で小倉まで移動して新幹線に乗り換え広島に向かう。


 移動の所要時間は3時間弱ほどなので大牟田から別府に移動するよりも早いがこれはやはり新幹線の速度が特別ということだろう。


 当然飛行機ならもっと早いけどな。


 そして広島駅でまたレンタカーを借りナタリー遊園地へ向かうと1時間弱で到着。


「海のそばの遊園地っていう意味では谷津遊園に似ているけど、こっちは宮島が真ん前にあったりして景観はこっちのほうが上だな」


 俺がそういうと最上さんがうなずいた。


「スケッチしたくなるくらいきれいだよね」


 ここは10年ほど前にオープンし、ナタリー号というエンジン付きの帆船が置かれたプール(冬はスケートリンク)を中心に、大観覧車・スリラーハウス・ゴーカート・メリーゴーラウンド・折り返し型の宙返りコースター・海上ジェットコースターなど遊園地の基本的アトラクションが揃っており海を挟んで厳島(宮島)が見えるという景観の良さでも有名で現状中国地方ではもっとも有名な遊園地なのだが後に呉ボートピアや福岡宇宙ワールドができるとバブル崩壊の余波もあって客足が鈍って潰れてしまう。


 もっともボートピアや宇宙ワールドも最終的には潰れてしまうのだが。


 そして広島といえば広島風お好み焼きや牡蠣、あなごめし、もみじ饅頭といった食べ物にも名産が多数あり、横須賀や佐世保に比べると知名度は落ちる気がするが呉は海上自衛隊の「海自カレー」も有名。


 観光では原爆ドームや平和記念公園・厳島神社もあるため修学旅行の行き先として選ばれることも多く、もともと軍港であった呉では造船・鉄鋼などが盛んで広島は自動車製造などが盛んと工業地帯としてもそれなりの規模があり中国地方の中核都市といっていい場所だ。


 後は仁義なき抗争などヤクザ映画の影響もあってヤクザとか暴走族のイメージも強いけど、流石に80年代ではヤクザの抗争は終わっているし、数でも兵庫県・福岡県・東京都・大阪府などのほうが多いので実際にはそんな物々しい雰囲気はさほどない。


 あと広島出身アーティストと言うとアポログラフィティやぱふゅ〜むなどがいるけどこの時期だとまだ早すぎかな。


 流れるプールがナタリー号を1周するようになっているがナタリー号はコンサートのステージでもあって外森明菜などが使ったこともあるが今は地元のアイドルがステージ上で歌っているようだ。


「うーん、悪くはないんだけど敷地に余裕がないからアトラクションの追加はちょっときついか」


 俺がそういうと北条会長がうなずいた。


「そうですわね。

 谷津遊園は敷地に余裕がありましたから新たに超大型ジェットコースターも追加できましたがここでは難しそうですわ」


「となるとアトラクション施設を更新するときがちょっときついか。

 それならむしろ浅草の華やしきみたいに古いことを売りにしていったほうがいいかもな」


 ここにはミニゴルフや各種模擬店・バザール会場といったものがあるしな。


 3時間くらい遊んだら出て、車で宮島口まで移動し車ごとフェリーで10分ほどで宮島に到着。


 厳島というのはもともとは伊都伎島であってまつられた神も弥山を対象とする山岳信仰の伊都岐島大明神であったらしい。


 それがいつしか宗像三女神の一柱である「市杵島姫命いちきしまひめのみこと」と同一視され、それが仏教の仏である「弁財天」と同一視されたりして海上に立つ大規模な社殿があるという珍しい形式になった。


 神社までの道のりに、名物の焼き牡蠣などが売っているのでそれを食べながら神社へ向かう。


「わあ、鹿だ」


 横山さんが寄ってきた鹿をなでている。


「結構人に慣れているみたいですね」


 浅井さんも同じようにしているが確かに人間には慣れているみたいだな。


 そして神社は朱色の建物がとてもきれいだ。


 引き潮だったので鳥居の近くまで歩いて行ったが結構でかい。


 そして一通り参拝を終えたら温泉旅館へ。


 瀬戸内海を眺望する眺めのいい和室に天然温泉の大浴場があり、夕食は生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライ、オイル漬け、酒蒸し、グラタンに牡蠣の釜飯など多岐に渡った牡蠣料理を味わえた。


「これはいいな、いろいろ種類があるから食べ飽きない」


 特に釜飯は牡蠣の旨味がご飯にしみ込んで絶品だ。


 別府で食べたフグもうまかったが広島の牡蠣もいいものだな。


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