パチンコ屋が潰れたことで俺たちゲーム業界はだいぶ助かってるらしい
さて、70年代のオイルショックから立ち直った後の日本の産業で大きく伸びたのは自動車販売と娯楽産業だが、特に80年代は娯楽産業の伸びはすごく、パチンコ産業は1978年には1兆6千億円、1981年に3兆円、本来ならば1985年に6兆円、1986年には10兆円、1989年には15兆円、1995年に30兆円と巨大な市場に成長し2000年代前半までは30兆円市場を維持していた。
ちなみに家具の年間市場規模は1980年代に2兆円を超えて1991年の2兆7千万がピークだからパチンコ市場がどれほどでかいかわかるだろう。
まあ自動車業界や家電業界は約60兆円という更にでかい規模なのだが。
ちなみにパチンコユーザーの年間の個人負担金額は”前”は1995年では年間で106万円が2005年には203万円まで増えたこともあってその後脱落していくユーザーがドンドン増えていった。
無論パチンコ店が違法と成ることで1985年でも5兆円規模の産業であったパチンコ店で働いていた人間やパチンコ台を作っていた人間は職にあぶれることに成るわけだが、パチンコ店がなくなった結果5兆円という市場は他の娯楽やレジャー、もしくはいろいろな商品の購入などに向くことに成るわけで、そういった場所が求人を募集することで吸収されるわけだ。
パチンコ屋が潰れた代わりに雀荘に行く人間が増えたり、競馬競輪競艇オートレースなどの公営ギャンブルに移動する人間もいるわけだが、キャバレーやキャバクラのような水商売やソープランドやファッションヘルスのような風俗に流れる人間もいれば、ブラックバスの密放流でイメージがガタ落ちしたものの、なんだかんだで地味に人気な釣りにはまったり、主婦層は服や家具を買う人間もいるし、若い奴はパチンコの代わりにゲームセンターでジュエルスにハマった人間も結構多いらしい。
「まあ、パチンコという5兆円規模の業界の消滅は影響でかいよな。
おかげで俺たちは助かっているわけだけど」
俺がそう言うと北条先輩もうなずいた。
「たしかにそうですわね。
1割の5000億円がゲーム市場に落ちたと考えればその影響はかなり大きいですわ」
「82年から84年まではアーケードゲーム市場は4500億円あったのに、ホムコンの発売や風営法改正で85年は4000億円規模まで下がっていたけど、そっちも回復どころか5000億円に達する勢いだし、SAGAマーク3の売上は予想以上だったしな」
その結果日本のビデオゲーム市場は今や一兆円市場になっているからな。
”前”におけるパチンコ業界の衰退は負けを取り戻すためにサラ金から借金を重ねていた人間が2010年6月からはサラ金の総量規制で簡単に借金できなくなったこと、それまではサラ金が収入もないような人にジャブジャブおカネを貸して、それがパチンコに回っていたが、サラ金への過払い金請求でサラ金がどんどん追い詰められていったこともあるだろう。
単純にいろいろ規制が増えて勝つための敷居が高くなったというのもあるだろうな。
またネット証券などでFXのような取引が簡単にできるようになったことでわざわざパチンコ店で並んで必死に勝ちに行く必要がなくなったり、スマホゲームで簡単に暇つぶしができるようになったことなども大きいだろう。
そして80年代のパチンコオーナーは在日朝鮮人が5割、在日韓国人が4割、在日の華僑5%で、日本人は5%といった所で北朝鮮系のパチンコ店に対しては、国税の取り立ても甘かった。
これは国税局が北朝鮮系のパチンコ店に査察で入ったとき、朝鮮総連がその国税局に対してデモ隊を組織してあたったことなどもあってパチンコ業界は脱税業種No1といわれており、その脱税された資金が北朝鮮に送られ、その金額は年間数百億円から数千億円であったと言われており、その資金の一部は弾道ミサイルや核兵器の開発や日本人拉致のために費用に使われたらしい。
結局それらは白日のもとにさらされて、朝鮮総連は解体され資金も抑えられたらしく、今や北朝鮮は色々あってボロボロらしいけど。
まあそんな感じなのでパチンコが潰れても国税にはむしろ面倒が減ってありがたかったらしい。
で、パチンコ屋で働いていたオーナーは朝鮮半島へ高跳びして逃げた連中が多いらしいが、従業員がどうしたかと言えば、学歴とかが問われない水商売や風俗で働いたり、土木や建築作業員、フリーターなどをやっていたりするようだ。
もともとパチンコ店ではパチンコ玉が入った箱を上げ下げしたり運んだりして足腰を痛めたり、負けて不機嫌な客に因縁をつけられたりで、入ってもすぐやめてしまうことも多い業界だ。
更にそのバイトが社員に上がった途端に責任や仕事量が増えることによって速攻で辞めるやつも多い。
社内恋愛の禁止規定に引っかかったり、実力主義の査定で売上を落としたから降格だとかで会社と揉めてやめるやつも多いらしいけど、このあたりは水商売や風俗と同じだとは思う。
まあ、実力主義はゲーム業界もあまり変わらないけどな。
ホムコンなどでは容量的な制約などもあってグラフィックのドット絵はデフォルメせざるを得ないのだが、日本においては高性能なゲーム専用機やパソコンになっても、写実的なグラフィックはあまり好まれず、いわゆるアニメ絵が好まれる傾向があり、プレイート3や4は実写と見紛うようなグラフィックスが再現可能で、アメリカをはじめとする海外市場は、それによって表現されるリアリティのあるFPSやクライムアクションゲームなどがヒットするが、日本では実写的なグラフィックを用いたゲームの評価は高くないため評価もいまいちだったりする。
当面はハードのグラフィック性能も問題でリアルだとかデフォルメだとか悩むレベルではないけどな。




