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今度の同じ班の男子は時代劇俳優志望らしい

 さて、俺達が所属している芸能科の多くはレコード事務所に所属している歌手・アイドル・俳優女優・声優だが比率的には女性の方が多い。


 これは特にアイドルに関して男性アイドルがほぼジャーニーズオンリーで、彼らはこの学校に来ることはないからというのが大きかったりする。


 だが当然男性もいて俺と一緒の班になったのは時代劇役者志望の里見君。


「里見健太郎です。

 四船敏郎さんのような時代劇スターになるのが将来の夢です」


 目標が松平健一さんや里見長太郎さんじゃないのがなんか本格的だな。


 日本の時代劇はもともとは映画で活発だったけど、60年代後半から70年代には映画からテレビに主力が移り、テレビのゴールデンタイムの人気ジャンルだった。しかし、70年代後半からは派手な銃撃戦の刑事ドラマに押されていき、80年代には学園ドラマだ人気となっていったこともあって、時代劇でも人気の若手俳優を起用したりと手を打ったが、むしろ殺陣などの仕上がりにはベテランとはやはり雲泥の差があったのもあって軒並み視聴率が不振となり、やがて時代劇のそのもの不人気が浮き彫りとなる。


 80年代後半には恋愛を主題にしたトレンディドラマが出現し、若者層の視聴率が時代劇では取りにくいこと、時代劇では鬘、衣装、馬、駕籠などに時代劇専用の特殊なものが多く通常のドラマの倍ほどの制作費用がかかること、都市化が進み国内では自然のままのロケ地の確保が難しくなって時代劇セットのある場所まで役者が移動して撮影しないといけないので時間的な束縛がきつくなり人件費もかかること、さらにロケ地がなくなったことで旅をするような話が作れず江戸の町中の話ばかりになったこと、人気俳優に頼りきりで若手俳優の人材育成の不足により主役だけなく斬られ役の「殺陣のできるエキストラ」もいなくなり迫力のあるチャンバラシーンが撮影できなくなったこと、さらには勧善懲悪の作風によるマンネリ化、時代劇の内容からスポンサーが宣伝できる内容がかなり限られるためにスポンサーがつきにくいなどの理由により、完全に衰退している。


 ただし、デジタル放送の普及が本格化した2010年代にはBSデジタル・CS放送などで時代劇専門チャンネルが人気を博したり、大河ドラマが度々注目されたりもするのでこのジャンルの人気がまったくないわけではない。


「いいよね、時代劇。

 俺も応援するよ」


「ええと、君は」


「あ、俺は前田健二。

 ゲーム制作部の部長をやっているよ」


「ってあんた俺の所属してる芸能事務所のオーナーじゃん」


「あーまあ、そうではあるんだけど、そこまで深く経営に関与しているってわけでもないんけどな」


「アニメとかも作っているんだろ。

 なら時代劇の映画とか大型ドラマなんかも作れないのかな?」


「うーん、やるとしたらちゃんと儲かるかどうかが問題なんだよな」


「あ、うーんやっぱりそれが最大の問題だよな」


「でも俺も七人の武士とか大好きだぜ」


「ああ、七人の武士はいいよな」


 おしゃれなトレンディドラマブームから韓流ブームに移行することは多分無いだろうけど、時代劇とか歴史ドラマをもっと邦画やテレビで見られるようにはしていきたいのは確かだな。


 とりあえず会津若松を舞台にして白虎隊を、函館を舞台にして箱館戦争をドラマ化、映画化してみてもいいかもとは思うけど、

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