二日目の洞爺湖や登別もなかなか楽しかったぜ
さて翌日二日目は朝食ビュッフェで腹を満たしたら、バスで三時間ほどかけて洞爺湖にまず移動。
洞爺湖は北海道の人気観光地のひとつでほぼまるい形をしたカルデラ湖で湖の中心付近には「中島」が浮かぶ独特の景観が特徴だ。
南岸には有珠山や昭和新山といった活火山がそびえていて南岸の洞爺湖温泉街では温泉も湧いている。
有珠山の噴火が1977年から1978年にかけてあって観光客が減ったことから夏に花火も打ち上げられているらしいな。
そしてそこから中島を巡る約50分の水上観光を楽しめる観光遊覧船に乗ることになる。
「やっぱりここの水はきれいなんだな」
俺がそう言うと斉藤さんが頷いた。
「そうね、青い透明感のある景色は素敵だと思うわ」
洞爺湖は深さで5位、透明度で9位なのでかなり水はきれいな方だ。
そして真ん中にある中島は、「弁天島」「観音島」「大島」「饅頭島」という大小4つの島の総称で船は大島と他3つの小島の間を走り抜けていき、すべて無人島だが大島には桟橋があるので遊覧船でも降りること自体は可能なので降りて島を散策する。
「お、エゾシカがいるな」
もともとこの島にはエゾシカは生息していなかったが1950年年代に3頭のエゾシカが持ち込まれた後は外敵もいないことから、みるみる増えていき、最大で400頭を越しときもあったらしい。
ただし、冬季にはササしか食べられるものがないため島のササがほぼ消滅してしまった一方で、エゾシカが食べない植物だけが増加するという奇妙な状況になっているが、餌がなくなり個体数が激減する時期もあったり、1980年代には間引きも行われたことで250頭ぐらいまで今は減っているらしい。
観光客用にエゾシカ用の餌も販売されておりそれを買ってあげることも出来るが中には人懐こいエゾシカも結構いたりする。
「今は餌になる草が枯れる季節だからみんな腹が減ってるのか」
餌を買って鹿に上げているのは俺と千葉さん。
「そうみたいだね、でもかわいいよ」
斉藤さんも同じように餌を買ってエゾシカにやり始めた。
「本当ね、エゾリスも木の実を持って走り回ってるわ」
弁天島や観音島にも桟橋はあるらしいが、今は島で神事をする人しか入れないらしい。
再び遊覧船に乗り、温泉街へ戻って昼食をとったら、登別へまたバスで一時間ほど移動し、まずは登別の地獄谷を散策。
「ここは遊歩道がちゃんと整備されていて歩きやすいな」
俺がそう言うと斉藤さんもうなずく。
「硫黄の匂いと、間欠泉が吹き出したり、あちこちから湯気が岩の間から立ち昇る様子は、まさに温泉地って感じに見えるわね」
うん、ここは温泉っていう感じが本当にする。
それからのぼりべつクマ牧場へ移動。
熊がうようよいるが、みんな人間に慣れていて、子熊がじゃれ合っていたり、クマが立ちあがり手を振って餌をねだったり、投げたエサを口でダイレクトキャッチしたりする様子は一見するとほのぼのしている。
「こうしてみるとヒグマもかわいいもんだな」
俺がそう言うと千葉さんがウンウンとうなずく。
「こぐまは特にかわいいよねー」
もっとも野生のヒグマに近づいたらやばいことになるし、餌をやるなんて以ての外だが。
そしてそれらが終わったら今回も温泉のあるホテルへ泊まるのだが、前日と違って飯はいまいちだった。
やっぱ宿泊料金のやすさ優先だからなんだろうけどちょっと残念ではあったな。
ここでもやはり旅館は苦戦しているようではあるが、特に有珠山の噴火のあとは厳しかったらしい。




