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パソコン通信の加入を促進するためにも正式にパソコン通信サービスを開始して、電話回線に関しての夜間の定額料金サービスを始めよう

 さて、DDTの買収が出来たことでパソコン通信に関しての現状の問題解決がいくつかできるかと思う。


「私達が無料でやっているパソコン通信サービスを月額固定料金にする代わりにサービス内容を大幅に拡大して、特定の電話番号に対して月額固定料金でかけ放題にするのですか?」


「うん、そうすればパソコン通信の利用者も今より増えると思うんだよな。

 現状だと下手すると電話料金だけで月額何十万円ってかかるから」


「パソコンを持っているからにはそれなりにお金はあるでしょうけど、月額何十万円は流石に普通に考えると敷居が高いですわね」


「そうなんだよ」


 この頃の電話料金やパソコン通信の多くは1分あたり10円などの従量料金で接続した時間だけ料金が加算されていくので、チャットで一晩話をすると何千円、月額で数万円とかになるのもざら。


 とくにパソコン通信開始の初期は東京のみにしかアクセスポイントがなく、また通話料の月額定額サービスなども存在しなかったため、地方からアクセスしたパソコン通信利用者の月額電話代が月額数万円は普通で、毎月10万円以上の電話料を払い続けるのも珍しくなく、有料の商用パソコン通信が従量料金の場合の場合はそちらもまた別に利用料金が接続時間に応じてかかるため金額的な敷居の高さが否めなかった。


 接続時間による従量課金のみであった電話料金に、限定的ながらも初めて定額制を導入したのは1995年に導入されたカケホーダイで、23時から翌日8時までに限り、予め指定した2つまでの電話番号は、その通話時間に関わらず料金が月極の一定料金となるというのは画期的でもあったのだ。


 そしてそれによりずっと接続しながらチャットを行なうことなども電話料金を気にしないで出来るようになっていったのである。


 そしてまた現状では俺たちのパソコン通信サービスは小説投稿掲示板しか無い。


 しかし電子メールや、SIGの下の電子掲示板、チャットといったサービスが普通になってきているのもあって、そういった物も取り込んでいこうと思うのだ。


 SIGというのはSpecial Interest Groupの略である特定の趣味や話題に興味のある会員同士がその話題のみのコミュニケーションを取ることのできるサービスで、掲示板やチャットをそういった特定の話題のみに制限して利用できる場所を複数作るシステムだな。


「こうすれば多分利用者も増えるだろう」


「そうなるといいですわね」


 ちなみにシーフライクゲームというのはASCII文字で表される地下迷宮マップが毎回自動的に作成されるダンジョンRPGでアルテマやウィンザードが3Dなのにたいして、マップが2Dであるという点ではドラゴンクレストやファイナルファイトファンタジーはこれに近いとも言える。


 このゲームはウィンザードと同様にストーリーらしきものは大して重要ではなく純粋に迷宮探索を楽しむものだが、ランダムでダンジョンが作成されるため必勝法のようなものは無いのがかえって面白いんだ。


 複数の人間が集まって遊ぶMORPGやMMORPGにはまだまだ遠いが、ネットゲームというものを広めるいい機会でもあると思うんだ。


 SAGAのファンタジースターオンラインが当初は広まらなかったことや、韓国産オンラインRPGである”世界の終末”にパソコンのオンラインRPGを席巻された過ちを繰り返したくはないしな。

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