人物紹介的なナニカ
『藍原 透 18歳』
主人公。名前を覚えている人はいただろうか。
起きたら白い部屋、前を見るとスロット、気づけば黒いのの上空と訳も分からず異世界に放り出された不幸な少年。
何故か偶然に偶然がかさなり勘違いされる。無論、本人は怖がられる理由も分からず街を転々として過ごしている。最近、賞金首的なものにされ怯えている。別名・悪魔。
『翻訳兼分割思考』
一番最初に手に入れた紋様の力。翻訳は常に発動状態の為、首筋に紋様が浮かび上がっている。
分割思考を併用すると、一段と濃くなる。擬似人格はNo,1~No,3まであり、No,1とNo,2は中々優秀。No,3の思考回路には異常が発生しているらしい。
『惨劇必殺』
スロットの結果手に入った勘違いの根源。
原理、法則は不明だが、使用すると名前の通り惨劇を引き起こす。ただ、使用者本人の意志によっては惨劇の種類を選べるらしい。現に、初めて使った際には「黒いのを殺す」と意識したため消滅したのは黒いのだけだった。何故か残滓は残ったが、これもまた惨劇の結果。
『黒いの』
主人公は知らないが、闇の精霊王とか呼ばれたとんでもない奴……の残滓。趣味は嫌がらせと困った人の顔を眺めること。命令権は主人公にあるが捻じ曲げて理解するため扱いが難しい。残滓ではあるが形態変化ぐらいは出来るらしく馬になったことも。また、主人公に散らされたさいに出る黒い靄は魔力通信を妨害する効果があるらしい。最近は四次元ポケット的なナニカとして有用されている。また、勘違いの原因その二。
『騎士団長(女性)』
初めて主人公を悪魔と呼んだ人物。闇の精霊王を討伐に行った際、天に救いを求めた結果空から落ちてきた主人公に助けられる。当の騎士団長は、闇の精霊王の瘴気に誘われて来た悪魔が、偶然いた自分達の願いを感じ取り愉悦の為に闇の精霊王を倒したと認識している。記念すべき勘違い第一号。
『その他騎士団』
全員クレーターの底で気絶。
ちなみに途中で脱落した騎士団達を襲った魔物は黒いのとは無関係。ただの勘違い。
『扇子職人』
イメージすると扇子が出来る、ただそれだけ。
『扇子』
主人公のイメージによって出来た扇子。イメージ次第で変わるらしい。
『惨劇扇子』
『惨劇必殺』の紋様を纏わせた結果出来上がった物。その一撃は突風を放ち、雷を呼ぶ。
『惨劇扇子(効果切れ)』
紋様の力を失った扇子。しかし、かまいたちを発生させ木程度ならばざっくり刻む威力を持つ。
『小太りな男性 56歳』
偶然立ち止まった森にて魔物の襲われる不幸な商人。馬を囮に逃げようとするが失敗、喰われかけた時主人公に助けられる。主人公と本人は各々助けた、助けられただの思っていない。後に気絶した後、囮にしたはずの馬が寄り添っていてくれたことに感動し心を入れ替える。最後はお腹を空かせた主人公に食べられに行こうとした馬を引き止め、荷物を全て主人公に差し出し逃走した。
今は逃げ出した後お世話になった村に財産を寄付し、その村で馬と共に穏やかに暮らしている。
『馬』
忠義の馬。カッコイイ。
『小太りな男性の荷物』
荷台丸ごと主人公の物に。中々の物品と金銭宝石があり、主人公ももらうのに戸惑った。
現在荷台丸ごと制服のポケットの中。
『グレーウルフ』
惨劇の犠牲になった魔物。主人公が食べようとした。
『黒いの(ユニコーンモドキ)』
飼い主を置いていく最悪な馬。
『マリアルセル』
主人公がたどり着いた街。未だに主人公は街の名前を知らない。
『宿』
宿。
『宿の従業員さん』
思ったより物腰が柔らかく好印象。
『魔道具』
主人公が確認したのは力の指輪と虫眼鏡の効果のみ、他にもあるようだがポケットの中。
『武器屋の店員』
カッコイイ大人。武器屋歴が長く、人を見ただけでそれにあった武器を見繕うことができる。
『剥ぎ取り用ナイフ』
分割思考で相談し、念の為にと買ったナイフの一本。初めての使用用途が脅し(本人はそんなつもりはなく、鏡の代わりにしただけ)。()が事実だとしても微妙な使用用途。
『バタフライナイフ』
何故かあった。剥ぎ取り用ナイフと共に購入。今だ未使用。
『痩躯な男(業者)』
運悪く主人公に巻き込まれた奴隷商人。いきなり馬車の荷台を『惨劇扇子(効果切れ)』で切り裂かれた挙句、その場にいた騎士に奴隷を見られ捕まる。意識を失い捕まる瞬間まで、主人公の狡猾さと恐ろしさに身を震わせていた。目の前で開かれる扇子は馬車を簡単に切り裂いた『惨劇扇子(効果切れ)』
手足を見つめられ頭の中が真っ白になったとか。
『カイル・クォーツ』
騎士。巡回中に得た連絡により奴隷商人を追う。その結果、悪魔(主人公)に遭遇してしまい商人の哀れな姿を目に焼き付けることとなる。途中、主人公の意志を無視して動いた黒いのに見つめられ悪魔の異常性を再確認することとなる。
そして商人が崩れ落ちたあと、主人公に見つかりガタガタ震える。彼こそ、主人公が剥ぎ取り用ナイフを初めて使用した相手である。後に彼もまた崩れ落ち気絶。
騒動が終わったあと、仲間から立ち去る際の悪魔の様子を聞かされ考えをほんの少し改める。それには、主人公が商人に謝罪の気持ちとして置いていった金貨七枚の力もあるのだろう。彼らはそれを、奴隷解放に使い残ったのを配分し生活させるためのものだと判断し二人の奴隷を解放、余った金貨で面倒を見ることに。無論、これは主人公的には商人への物であり金貨の使用用途も勘違いである。
まぁ結果オーライだろう。
『元奴隷の少年』
悪魔より渡された金貨をお守りとし、残った金貨で騎士団にお世話になっている少年。実は剣士、騎士としての才能があり将来有望な若者であることが判明した。
後に、同じ元奴隷の少女が悪魔を探すと旅立つが、少年は恩人である悪魔が帰ってくるかもしれないとこの街に残ることにした。
『元奴隷の少女』
同じく悪魔より渡された金貨をお守りとし、残った金貨で騎士団にお世話になっている少女。無口な少女で、あまち話すのが得意ではない。また、魔法使いとしての才能があると分かり、少年共々将来有望な若者。
後に、悪魔を探しに街を出る。
おまけ
『No,1』
一番主人公に近い思考の持ち主。
『No,2』
歴戦のナニカ。常に冷静。
『No,3』
十割冗談でできたナニカ。非常に残念。
これで終わり。
後は偶にとある一日の光景を投稿するかもしれません。




