表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10万部突破【書籍④巻&COMIC②巻発売中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/812

偉大な魔法使いをめざして


フェリス様を守護してる、優しい水の精霊さんとかなのかなー。

アニメとかゲームなら、水色の髪で、ちょっとフェミニンなかんじのキャラだよねー。


「そういう無自覚な力も、きちんと魔法を学ぶと、

 自分の思うとおりに使えるようになりますぞ、レティシア姫」


「ホントですか? じゃあフェリス様の守護精霊様とも話せるようになりますか?」


 いやオレとはいつでも話せるんだけどね、

 フェリスから姫にちょっかい出すなて言われてるだけで、

 …しかもマーロウよ、なんかちびちゃんに微妙に誤解させとるぞ…、

 とレーヴェが聞いてたら大笑いしそうだ。


「左様。姫の中にある力を、うまく操れるようになれば、

 この世界がまた違った顔を見せますぞ」


「私にも、何か出来るようになると嬉しいです!」


いまのところ、レティシアは、何もできないので。


手に職をつけると、

もし、フェリス様との婚約が破綻したりしても、

サリアに帰れなくても、

何処かで一人で生きていけるのでは…。


いえ、決して、フェリス様を疑うとかじゃないけど、

お互い、恋しあっての結婚でもないから、

あんなにイケメンのフェリス様がいつか運命の恋の相手に出逢うかもしれないし。

そしたら、いっぱいお世話になってるフェリス様に、

後顧の憂いなく、御自分の人生を選んで頂けるように、

さまざまな修練を積んでおかねば!!


推しの足手纏いになるようでは、信者の風上にもおけない!!


「女の子の騎士はなかなか難しいですか、魔法使いは体力差は関係なさそうですね?」


そもそも女騎士になれるほど、前世も今世も、我が身に運動能力を感じない。


フェリス様が暴漢に襲われたときに守ってあげられるくらいだと、

とってもかっこいいんだけど…、戦闘方面にはまったく才能感じない。


「ほう。姫は職業をもつ婦人に憧れておるのかね?」


「はい。手に職をつけられたら、よいかと」


「ディアナの未来の王弟妃殿下に、手に職は要らぬと思うがの?」


マーロウ先生が、楽しそうにくすくす笑ってる。


「でも、マーロウ先生、人生、何が起こるかわかりません。

 きょう、王弟殿下の妃でも、明日の私は、街でおだんごを売る娘かもしれません。

 やはり、自分に何かできることがあったほうが、心強くいられます」


だって、こないだまで、サリアの父様と母様の自慢の幸せな王女だったけど、

あっというまに、親を亡くしたやっかいものの王女になって、

さらにディアナの王弟殿下の妃になったよ。


意外にも、王弟殿下のフェリス様、とってもいい人だったけど。

そのさきに、落とし穴がないとは、誰にも保障できない。


未来なんて、誰にも、保証できない。


「なるほど。これはフェリス殿下も退屈せんのう…。

 では、姫君、未来の偉大な魔女をめざして、

 まず手始めに、魔力でちいさな水球か、火球、どっちか作ってみるかね?」


「はい、先生!」


レティシアの覚悟を、ちっとも本気にしてないマーロウ先生は、

にこにこしながら、魔術の初歩の教本を広げた。

「好き」「趣味似てるかも」「面白いかも」「続き気になる」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします。作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ