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10万部突破【書籍④巻&COMIC②巻発売中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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生まれつきの魔力について



レティシアもお父様が亡くなられた後に、

触れさせて頂けなくなった書架があって、悲しかったな……。


世の中、腑に落ちない理不尽なことは、いっぱいある……。


元いた日本にも、異世界にも。


「たとえば、砂漠に雨を降らすような魔法は、かなり高度な魔法になるので、

誰にでも出来る訳ではない。それができるものが、魔術師や、魔導士と呼ばれる」


「魔法を仕事になさる方は、この世界のどこでも、お仕事に困ることがなさそうですね」


サリアでは、魔術師は少なかったので、厚遇を受けていた。


「そう言えんことはないが…。だいたいは変わり者が多いな。苦労して魔法を学ぶ者もいれば、

生まれつきの魔力を持て余して、制御を覚えん事にはとてもまともに暮らしていけない者もいる」


「生まれつきの魔力……」


「そう。わしが思うに、レティシア姫もとても潜在魔力が高いよ」


「わたし、ですか?」


生まれつきの魔力!

そんなの高かったら素敵だけど、昔から霊感とかあった試しないんだけど!


日本でも両親を早くに亡くしたので、霊感があったら、

お父さんやお母さんとお話できるのにね、て二人の写真に話しながら、いっぱい泣いた。


「でも、わたし、ぜんぜん魔法的な力とか感じたことないですが……あ!」


「何じゃね?」


「唯一、不思議なことといえば、

 こちらに来てから、ときどき、凄くいい男の人の声が聞こえます」


「どんなときに?」


「最初は、竜王陛下のタペストリーの前にいたときに……、」


「どんなことを言ってるんだい?」


「おもにフェリス様のことを心配してるのかな……、という感じのことを」


「ディアナの精霊が、王弟殿下の若き妃に興味を示して、レティシア姫に話しかけておるんじゃろうかの?」


「精霊」


フェリス様の宮に来てから、あの声聞こえるようになったから、

フェリス様を守ってる精霊さんなのかなー。


「レティシア姫から悪いものの気配は何も感じぬから、よき精霊の類いだとは思うのじゃが」


「はい。私も悪いものは何も感じません。なんて言うか……どちらかと言うと、

 どこか守られてるような……、不安になるんじゃなくて、安心するような声なんです」


「うむ。ディアナのよい精霊がフェリス様の花嫁を歓迎しておるのじゃと」


「だったら、嬉しいです」


うん。

ぜんぜん怖い気配じゃないんだけど、

マーロウ先生に、きっといい精霊だって言ってもらうと、なんか安心したー!!


御伽噺で、子供が生まれたときに、精霊が祝いにきて祝福を授けてくれる、て

よくあるけど、それの結婚式版なのかなー。


悪しき気配や、害意は、何も感じない。


その声が聞こえるときは、いつも、とっても優しい気配を感じる……。


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[一言] 精霊になった竜王(笑)
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