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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十三章 気になる彼女は○○○で×××で。
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第358話 √3-10 気になる彼女は○○○で×××で。

コンナヘンナノリにナッテモ、ナニモイワレナイカラコンナアリサマニ


追記

こんな駄文が百万文字越え。長けりゃいいってもんじゃねーぞ! それでも続けられたのは読者の方々のおかげ、感謝ですー

 体育祭当日の六月十二日。土曜日だけあって、以下略。

 約十日間しか無かった種目練習に精を出したものの、これまた省略。


 ということで、アナウンサー又は実況を任された俺ことユウジは、既に太陽が奮い立つそれなりの温度と陽光の下。

 俺は生徒会や体育祭委員の常駐する本部テントのパイプ椅子に腰を掛けながら、目の前の折り畳み式のテーブルの上に置かれたスタンドマイクに、口を近づける。


『選手宣誓、前』


 すると、一応顔は知っている生徒を代表して宣誓する上級生が常では校長が上がってる朝礼用の壇上へと上がって。

 宣誓以下略。

 そして、俺は目の前にズラリと整列する生徒群を見ながら、深呼吸をして。 



『えー、総合アナウンサーの生徒会役員の一年二組下之ユウジです。それでは体育祭開始をします――』



 ということで、体育祭が始まる。観覧してる来客者の集まる観覧席からは拍手が沸いた。

 


* *



『体育祭種目一回目は、男女別百メートル走です。皆さん、ここで気合いを入れすぎてブッ倒れないでくださいねー、それでは参加する一年男子は集まってください』


 初っ端からジョークを飛ばてみる。会場が少し沸いた、まあいっか。


『黄色い線……じゃなかった。スタートラインの前に準備してくださーい』


 一年の生徒がズラリと並んだ。一組から六組まで構成されているので六列。百メートルよりも陸上部などの運動部は中距離・長距離に参加するので、面子はそれほど運動が得意そうな人たちではなさそうだ。

 スタート地点に立つ体育祭委員がスタート合図のピストルを構えて「よーい、ドン!」そしてパァンという空砲が響いた。

 

『一年百メートル走、スタートしました! おっと、六組リードに見せかけての三組! はフェイクで一組だぁ!』


 わかりにけーよ! と待機する生徒達がツッコミを入れてきた、一応はなりに出来ているようだ。


『そしてまさかのダークホース四組がダントツゴール! 他の組は犠牲になったのだ――だけどもめげずに頑張ってくださいねー』


 やかましいわあほー! と三着の三組と四着の五組がツッコみ会場が沸く、まあこの調子で行くか。


『勝ち組は一番の旗へ、その他は下剋上狙ってクラスメイトに託しましょう! それでは二走目、行きますよ――』


 音楽のBGMが流れる中で、観客の歓声に包まれながらも種目は進行していく。



* *



「いい、調子ね。ユウ」

「本当ですか? ギャグ寒くないですかね?」

「夏には丁度いいものよ」

「それじゃ滑りまくってるじゃないですかぁ!」

「ウソよウソ。笑いのレベルが低くても笑う人は必ずいるもの」

「もうウソじゃないですよね!?」

「この調子で頑張ってね」


 と散々言い散らかしてチサさんは去っていった。まあ任せて貰っている以上は、マシなのだろう。

 この調子で頑張るか、と手元にある水を飲む。口を潤したところで――


『それでは女子百メートル開始です――』


 適度にギャグを挟んで、場を温めるとしよう。

 そんな時のことだった。


「――下之君、大変です」

『ぬわっ!』


 マイクを切らずに叫んだので、思い切り声が響いた。


『すいませんー、集合速度の速さのあまり驚きすぎましたー。ちょっとスタートまでお待ちくださいー』


 ははははははと会場から笑いが漏れた。ちなみに叫び声をあげたのは、あの体育祭委員こと○○が音もあげずに現れたからだった。

 マイク音量をオフにして

 

「何かあったんか?」

「はい、大変です――グラウンドにまたトラップが」


 トラップだと……!? 


「いやいや、前に撤去したじゃねえか」

「それが、昨日までは無かったことを確認していますが――今日チラりと見えました」

「マジでか……で、そのトラップってのは危ないのか?」


 前回もかなりネタっぽかったが、引っかかり次第では危ないシロモノだったな。



「はい――ダッシュボードです」



 アレか、マ○オカートでそこを通ることで加速するアレか。


「だからなんでマ○オ縛りなんだよ!」

「それと蹴ることで何かアイテムがでるブロックが――」

「徹底しすぎだろう!」


 はっ、そういえばあの四組の急加速は!

 すると観客やスタートで構える女子から、なんで始まらないのー! とやらの不満が続出している。


「……今のところは大丈夫そうだから、とりあえず始めるぞ」


 ○○は頷いた。

 加速もそれほど危ないものではないように見え、あくまで助力しただけのこと。

 本当は止めなきゃダメなんだろうけども、これはどう説明すべきか分からないし、進行を止めるよりは良いのだろう。


『お待たせしましたー、ちょっとBGM変えたかったんですよー。はい、それじゃピストル係さんよろしくお願いしますー』


 ヨーイドンと走り始める女子達。


『おっと、三組リード! 五組も負けていない!』

「あ、今女子が何かを蹴ったことで現れた液体を被って光ってます」


 謎の光る液体……?

 なんか体操着透けてて、ちょっとエロいし……でも光ってるから色々とアレだな。

 で、その人は気にせずに速く走って一番という。


「ス○ーのつもりなのか……?」

「そのようです。蹴ったと言っても、土を蹴ったようなものなのであまり感触はないのでしょう」


 軽く二十メートルは離れたそれをなぜ、この○○は見えるのだろう。ああ……もういいや。


「特に危ない薬品ではなさそうです。速乾性で直ぐに渇きましたし」


 なんだそのご都合液体。一瞬の紳士タイムを狙っているのか知らないが、被害者からしたらたまったもんじゃねえ。


「どうやら、接触の仕方でトラップは発動するみたいだな」

「みたいですね」


『それでは、まだまだいってみよー!』


 どうでもいいけども俺のキャラってこんなだっけか? そして体育祭編はあと二回ぐらい続く。

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