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通学路
家の前は通学路になっていて毎朝毎晩、学生が通る
自分もその一人だったのはだいぶ昔
そのはずだが
頭の中身が変わった気がしない
あれ?
大人ってもっとこう
何か違うものではないだろうか
自分だけか?
そんなことを思うから
カーテンを閉める
通学路の一部を通り職場へゆく
夕方からの仕事だから
季節によっては学校帰りの学生たちとすれちがう
ふと
同期のあの子がいたようで振り返って
人違い
学校が楽しくもなかった頃に会いたかった
あの子ではなかった
まあ、そうだろう
あれこれ時は過ぎたもの
時は過ぎたが通学路は同じ道だから
大して変わらない
時は過ぎても同じ自分なのだから
頭の中身も変わらないのだろう
子どもの頃に見上げた大人も
もしかしたら
完結にしようかとも思いましたが、もう少し続けます。とはいえ投稿のペースが早めだったので、今後はゆっくりになると思います。




