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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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第70話:魔法式

 この回を書き終えたら寝るんだ(フラグ)


 本日、ラストとなる5話目です。

「彼女は、前俺が、食堂に行ったときに助けた子だ」


「えっ、いつ?」


「エリラたちがトイレに行ったとき」


「うっ、その時だったのね」


 黒歴史を掘り返され、「も~掘り返さないでよ~」と背中をビシベシッ叩きながら言ってるエリラは、置いといて何となく、近づいてみるこうとして、物陰から出た瞬間。


 ボンッ


「あっ!」


「「あっ」」


 少女が杖の先に出していた炎が、突如、弾き飛ばされたかのような勢いで、こちらに向かって来た。慌てて少女が飛んで行った方向を見ると、ちょうど俺らと目があった。


「に、逃げてください!!」


 だが、逃げる暇などない。だってもう3メートルきっていますもん。それに避けたら校舎に当たるパターンですよね?


 ならどうするかって? 逃げないで向かい撃つべし。ってな


「《水衝撃(アクア・ショット)》」


 久々に使ったなこれ(第4話以来)。


 魔法陣から飛び出した水の弾丸は、火の球にぶつかるり、じゅわ~と言う音と共に水蒸気を放ちながら、火の球を消滅させた。


「相変わらずの無詠唱」


「詠唱? 何それ美味しいの? (ドヤッ」


「むうぅぅぅぅぅ! 私にも教えろぉぉぉぉぉぉ~」


 ギニュと俺の頬を抓って来るエリラを他所に。例の少女が近づいてきた。


「す、スイマセン! だ、大丈夫ですか!?」


 少女は、頭を下げ謝って来た。


「ええ、だいひょうぶですよ (訳:ええ、大丈夫ですよ)」


 ……このままだと話しにくいな。俺は俺の頬を抓って来るエリラの、背中に指先を当てス~指を走らせてみる。これで、ダメだったら後頭部に一撃だな。


「ひゃ!?」


 効いたようです。


「な、何をやっているのよ!」


「はいはい、その話は後。心配しなくても、私たちにも校舎にも被害はありませんから、安心してください」


「は、はい、スイマセン、私が誤射をしてしまったばかりに……もう、人がいないと思っていたので、本当にスイマセン!」


「ええ、気にしないでください。ではこれにて」


 俺は早足で去ろうと思っていた。だって、一昨日アルゼリカ先生に「目立たないように」と釘を刺されたばかりなんだが。


「……あっ! あ、あの、もしかして、クロウ……さんですか?」


 フラグ回収来ました。ありがとうございます。……いや、ありがとうございますじゃねぇよ!


「ひ、人間違いではないでし――


「合ってるよ」


 バカヤロォォォォォォォォ!!!! エリラてめぇ! 確信犯か!? 一昨日、俺と一緒に話を聞いたよな!? orz


「……はい……」


「あっえっと……」


「いいですよ。言いたいことはおおよそ見当ついているので、何故、分かったのですか? リネアさん……」


「えっと……雰囲気で……」


 雰囲気で Σ(゜Д゜)!? 一回会っただけなのに!?


「雰囲気って……) まあ、色々あったのですよ。所でこの時間に魔法の練習ですか? もうすぐ閉まりますよ?」


「……私、昔から運が悪くて……よく魔法とかも周りの人を迷惑をかけるのですよ……ですから……」


「この時間からですか……」


「はい、この時間しかないので……」


「……そういえば、あの魔法ってオリジナルですか?」


「は、はい! 炎の基本魔法《火球(ファイヤー・ボール)》に、真っ直ぐ行くだけでは無く、私の意思で自由に動かせるようにしたのです!」


 お、おう……行き成り元気になったな。


「……ただ、中々思い通りに撃てないのです……(´・ω・`」


 あっ、へこんだ。


「魔法式書いたのありますか?」


「? えっ、あっはい」


 リネアが自分で書いた魔法式を手渡してくれた。普通、この場面は渡したら冒険者としてはOUTなのだが、今回はラッキーと思っておこう。


 紙には、火を基盤とした魔法式を中心に威力アップの魔法式や、魔力効率化の魔法式などが書かれていた。


「……ああ、なるほど……これでは制御が効かずに暴走してしまいますね……」


「えっ?」


「ちょっと、待ってください」


 そういうと、俺は《倉庫(ストレージ)》から紙とペンを取り出すと、素早く《火球》の魔法式を書き込んだ。

 魔法式と言うのは一種の回路みたいなものだ。様々な効果を持つ魔法式を繋いでいき、最終的に一つの魔法として発動をするのだ。プログラミングにも似ている箇所はある。


 リネアが書いていた式は、一見すると上手く発動する様に見えるが、本来、無い魔法式にも効果を加える魔法式が余分に書き込まれていた。プログラムで言うなら、本来設定していないはずの、変数に入れようとして、コンピューターが変数を見つけきらずにエラーを起こすのと似ているのかもしれない。


 もっと簡単に言うならば、コップの何も入れる物がない場所に、水を流し込もうとしているのだ。水はコップ見たいな物に入れないと安定をせず、流れてしまう。つまり「流れる=エラー」と思えばいいのかもしれない。


※作者の大変分かりにくい説明ですが、誠に申し訳ございません。



「ココと、ココを繋いで……で、打消しの魔法式をココに入れて……よし、これでOKだ」


「??? この魔法式は……?」


「リネアさんの《(フレイム)》を改良したものです。試しに撃ってみてください」


 言われるがままに、リネアが、俺の書いた魔法式通りに、魔法を組み上げていく。


「―――《フレイム》」


 すると、先ほどとは、大きさも火力も桁外れの大きな、火が杖の先から、激しく表れた。


「わっ!」


「そのまま、撃ってください、何かあったら私が責任を取ります」


「え、あっ、はい!」


 ボンッと撃ちだされた火の球は、綺麗に真っ直ぐに校舎の方に向かっていく。


「あっ!」


 さっきの失敗を思い出したのか、火の球は、校舎よりもだいぶ手前で、真上に急上昇をしていく。


「……あれ?」


「成功ですね」


 我ながら良い出来だ。まあ《誘導火炎弾(アサルトフレイム)》の簡易版見たいなものだけどな。


 火の球を消し、自分の杖を見つめるリネア。そして急に俺の方を向き


「す、すごい……ありがとうございます!」


 礼を言ってきてくれた。


「いいえ、別に大したことではありませんよ」


 と、その時、ゴーンと鐘の鳴る音が聞こえた。あっ、確かこれは学校が閉まる音だ。


「あっ、いけない……あ、あの本当にありがとうございます!」


「いいのですよ。ではこれで」




 そう言って、俺らは別れると帰路に着いた。周囲は既に薄暗く町の中央は、すっかり夜の街になっていた。


 やれやれ、戻っても忙しい毎日だ。俺はそう思いながらエリラと一緒に、家に帰って行った。


 と言う事で、一気に5話連続投稿and新章に突入です。第1章の最後の最後は、モヤモヤしましたが、今章は良い終わり方をしたいと思います。いや、させて見せます。


 それにしても、思ったより疲れました。3日(ほど2日で)5話とか無理があったのでしょう。私のライフはもうゼロです。


 PCが壊れて励まして下さった方、取りあえずなんとかなって復帰したときに、応援をしてくださった皆様。本当にありがとうございます。m(_ _)m


 これからも、異世界転生戦記シリーズをよろしくお願いします。


 次回更新は12/9を予定しております。なお、明日12/8日は特別話を投稿予定です。

 同時に、明日は「更新一時停止のお知らせ」と「復活」を消させてもらいます。感想にも、「こういうことは活動報告でしてください」と言うコメントを貰いましたので、もしまたこんなことがあったら、そうさせてもらいます。


 では、次回からもよろしくお願いします^^

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