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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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地下迷宮の場合分け

本日五話目です。

異世界転生94日目の昼前。


俺は地下迷宮に潜っている。

ここは正に、城と言うに相応しい佇まいだ。


現れる魔獣も闇魔法を用いたリビングアーマが主体だ。

最深部の魔獣の主を守る近衛兵と言ったところか。



「ジン、この先からが問題だ。

 ここまでは初心者向けだが、この階段の先は上級者用だ。」


「分かったが、ここまで歩いていただけなのは誰だろうか?」


「いいじゃないか!

 ジンの実力を見るということで!」


まぁ、剣術のレベルを上げるのには必要な作業だからいいけど。






俺たちは地下迷宮の上級者用の層を進んでいる。



「ジン、その蝋燭は怪しいぞ?」


「分かったが、何が怪しんだ?」


「ここでは、あらゆる物が魔獣となる。

 窓も取っ手も、気を抜かぬが良いぞ。」


取り敢えず、指摘された蝋燭を突っついてみる。

確かに、襲いかかってくるな。



「ジン、君はもう少し怯える事を学んだ方が良いと思います。」


「クーペも怯えてなんていないじゃないか。」


「この辺りは何度も通りました。

 パターンは分かっているつもりです。

 この迷宮の階層を知っていますか?」


「知らないが……100層位?」


「何言ってるんだジン!

 そんな深さの迷宮、Sランクでも攻略できないぜ。

 ここは65層まで分かっているが、恐らくそこが最深部だ。」


フラグ、立ってないよな?うん、立ったよ絶対。

ここの迷宮は65層より深いらしい。


「兎に角、先に進もう。

 というか、何日潜るつもりだ?」


「最深部の魔獣を倒すまでだ!」


「ジン、私たち三人はあと一歩の所まで来ているのです。」


俺は助けを求めるようにクーペを見たんだが、彼も本気らしい。

その為に、俺と臨時パーティを組んだって訳か。


「分かったよ。遠慮せず、さくっと進もう。

 ここから見ることは口外するなよ?」


「俺たちは臨時とは言えパーティだぜ?

 秘密を漏らすわけないだろう!」


そうとも言えないんだが、彼らの身元は確かなので大丈夫だろう。

俺はオリハルコンを主体とした合金製の剣を、アイテムボックスから取り出す。



「アイテムボックス持ちか。

 確かに、人様に言えることじゃないな。

 それにその剣も業物だな。」


「さくっと倒して、あと一歩を乗り越えさせてやろう。」


「一々生意気なんだよ、ジンは。」


そう言って笑うセントは、良い奴かも知れない。

ただ、後ろにいるのは魔獣だと思うが。



「生意気とは思わないが、腕は確かだ。」


「だから、生意気って言うんだよ。」


冷や汗を流しながら言う台詞じゃないがな。

俺との会話に夢中になる余り、周りの警戒が薄れるとか、

この先を本当に攻略したんだろうな?




俺たちは通路の突き当たりまで進んだ。

右に行くか左にいくか、もしくは扉を開いて直進するか。


「どっちに進む?」


「ダイス、どっちに進めば良い?」


「この場合は右だな。」


「よし、ジン。右に行くぞ。」


「……あぁ。」


もしかして、ダイスって滅茶苦茶頭いいんじゃないか?

ここまでの分岐も、全て正解を引いている。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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