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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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臨時パーティの結成

本日三話目です。

異世界転生93日目の昼。


俺は冒険者ギルドの訓練場で手合わせをしていた。



「あぁ!盾が!俺の盾が!?」


やっぱり私物だったのか。

てか、騎士を止めたなら、その盾持っていたらいけないんじゃないか?


「降参しますか?」


「ふ、ふざけるな。これからだよ!」


そう言って、彼は仲間を呼ぶ。

つまり、彼の助太刀に数人参加するということだ。

まぁ、いいけど。

槍と杖、中距離と遠距離の攻撃手段を持つ相手が加わる。


「騎士とは思えないやり方ですね?」


「何処の騎士のことを言っているか知らないが、騎士とはこういう物だ!」


新たに訓練用の剣と盾を受け取った彼を中心に責められる。

槍をずらしている間に、剣が降ってくる。

まぁ、二刀流だから防げるけど。



そんな事を繰り返していると、魔法使いからアイスアローが飛んでくる。

手加減はしないんだな。


対抗して、ファイアアローを放つ。

相手のアイスアローを消し飛ばしても威力を落とさず、魔法使いに飛んでいく。


「避けろダイス!!」


声をかけても遅いんだけどな。

まぁ、アイスアローを撃って打ち消すけど。




「な、何もんだ。あんた?」


「昨日の彼女達のパーティリーダ、Aランクのジンです。」


「……本物みたいだな。

 俺はセント、槍はクーペで魔法使いはダイスだ。

 良い勉強になったぜ。」


そう言って、セントは絡んできた酔っ払いを睨む。

まぁ、彼らはさっさと逃げるしかない。


「いえ、こちらこそ楽しい時間でした。」


「楽しい時間か、我は死を覚悟したぞ。」


「まぁまぁ、結果的に助かったんだからいいじゃないですか。」


「それでジンは、何か用があったんだよな?」


「はい。近くの地下迷宮に潜ろうと思いまして。」


「そうか。なぁ、ダイスはどう思う?」


「異論はありません。」


「私も異論はありませんよ。」


誘われているようだな。

まぁ、偶には男と連むのもいいかもしれない。



「ジン、俺たちと一緒に迷宮の最深部を目指さないか?」


「私でよければ。色々と教えて頂ければ幸いです。」


「そうか!良かった、良かった!

 それなら堅苦しい物言いはいらないぜ。

 これから臨時パーティなんだからよ!」


「そうか。まぁ、そう言うならそうしよう。」






俺は冒険者ギルドに戻ってきた。

セント達と臨時パーティを組むためだ。



「マリン、俺たちとジンで臨時パーティを組むから手続きをしてくれ。」


「畏まりました。ギルドカードをお願い出来ますか?」


驚いたことに、三人ともAランクだった。

アインに調べさせておこう。

因みに、マリンは熊獣人の可愛い子だ。頂きたい。


「迷宮の経験は豊富か?」


「いや、地下洞窟型の迷宮に潜ったことがあるだけだ。」


「それでよくAランクになれたもんだな。」


「セント、人には向き不向きがあるのです。」


「違いねぇ、俺にはお手伝いなんて無理だからな!」


「ジン、気を悪くしないで下さい。

 セントはがさつなのです。」


そんな事を言っているが、騎士出身ならお手伝い依頼を受けるまでもなく、

高ランクになるからな。


「気にしてない。セントに繊細な依頼は無理だろう。」


「分かってるじゃないか!」


そんなこと分かりたくもないがな。

手続きも滞りなく進み、迷宮攻略の準備に付き合って貰う。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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