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「まー、お前が思っている事はだいたいあってるよ」

 まるで僕の考えを見透かしたかのように、ビッチ女神は攻撃を続けながらそう答えてきた。


「だけどさ、そんな余裕こいちゃっていいわけ?」

「くっ……!」

 その直後、何の前触れも無くビッチ女神の飛ばしていた火球と氷柱の量が増えたのだ。

 僕はバリアでどうにか防ぐ事が出来たが、じりじりと後ろへ下がっていってしまう。


 くそ、押されだしたか。

 手も冷たくなってきたし、痺れてきた。

 このままじゃバリアが壊れてしまう。


 僕はどうにかしようと考えた。

 だが、今まで僕を守っていたバリアはビシビシと軋む音を立てだすと……。


「うわああ!!」

 ついにバリアは粉々に砕けてしまい、僕は女神の攻撃を受けて後方へ吹き飛ばされてしまった。


「く、くそ……」

 僕はどうにか起き上がる事が出来た。

 だけど手はびっくりするくらい冷たいし、頭もくらくらしていてとても魔法を使うなんて状況ではない。


 かといって、今までの流れから察して他のヒロインの力を使っても、ビッチ女神に太刀打ちなんて出来ない。

 どうすればいい?

 考えろ……、考えるんだ僕……。


「なあ、最後に一つだけ聞きたいんだけどさ」

「な、なんだ?」

「なんでそんなに頑張っちゃうわけ?」

 こんな戦いの真っ最中にも関わらず、いきなり質問しだすこいつの思考を理解出来ない。

 でもこれは都合がいい。

 今のうちに体力回復して、意識を集中出来る。

 だから、質問に答えて……。

 いや、なるべく休憩時間を増やすために、会話を長引かせないと。


「どうしてそんな事を聞く?」

「いやだってさ、前世のお前は何でもすぐに諦めてたじゃん?」

「ああ……」

「生きるなんて、生物の最も基本な考えですら諦めていたのに、なんでそこまでムキになるのか気になっちゃってさ。やっぱ”お姉ちゃん”のためなわけ?」

「そうだ。お前なら分かってると思うけど、僕はお姉ちゃんを救えなかった。過去は取り返しがつかないけど、これから起こる事を過去と同じにしたくないんだ」

「お前がさモテないってのは解ってるけどさ、そんなにそのお姉ちゃんが大事なんだ」

「そうだよ。リリィお姉ちゃんは僕の全てなんだ」

「はは、ウケるw」

「何がおかしい!!」

 時間を引き延ばそうと会話しているけど……。

 やっぱこいつと話していると無性にイライラするのは僕だけなんだろうか。

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