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今僕は、太陽に近づこうとしている。
史上最強のスキルによって自分の願いが実現した。
そこまではよかったけど……。
「まさか、このまま突っ込むの……?」
太陽の表面はとても熱く、このロケットなんて一瞬で蒸発してしまう。
黒点は光っている部分より温度が低いと言われているけれど、生身の僕じゃ絶対に耐えられない。
でも、リリィお姉ちゃんは太陽の黒点で待つって言ってたし……。
熱さが大丈夫とかなのかな?
それとも、妨害する僕を確実に消すために?
いや、あの顔は嘘をついてると思えない。
そうやっていろいろ考えている時だった。
”本機は、これより太陽黒点への降下を開始します”
え、本当に黒点へ突っ込むの!?
まずい、このままじゃ死んでしまう!!
くそ、史上最強のスキルで……。
「うわああ!!」
僕が史上最強のスキルで降下を阻止しようとした。
だが、乗っていたロケットは突然多く揺れだしたため、僕は立っていられず大きく転んでしまう。
「うわああああ!!」
それからも激しく揺れる機体に翻弄され続けてしまい、結局史上最強のスキルを使う間も与えられないまま、ロケットは太陽へとゆっくり向かっていく。
「くそ! くそおおお!!!!」
全身が熱くなってきた。
窓から見える景色がだんだんとオレンジ色になっていく。
まさかこんな形で終わるなんて……。
「おねえちゃああああーーーん!!!!!!!」
僕がそう叫ぶと共に、ロケットは太陽の中へと墜ちていった。
僕は全身がひりつくような感覚が一瞬した後、意識がぷつりと切れた。




